Apple Carの開発経緯が明らかに〜ミニバン型とポッド型のプロトタイプを製作?

Appleの自動運転車プロジェクト「Titan」の中止が2月末に報じられましたが、Bloombergが詳細な開発経緯について最新の報道で伝えています。Appleが実際に試していたのはミニバン型ポッド型の電気自動車(EV)であったことが明らかにされています。

「Apple Car」とはどのようなものだったのか

Bloombergが報じた内容によれば、Appleが2014年頃から開発を進めていたとされる「Apple Car」は、かつてのヒッピーの象徴だった「ワーゲンバス」のようなデザインが最初考慮されており、画期的な内蔵コンピュータ、新たなオペレーティングシステム、自社製のクラウドソフトウェアで、レベル5の自律走行が可能というものでした。もし仮に自動車が自動運転できない状況に陥った場合は、Appleのコマンドセンターに遠隔運転を依頼できるという、というサポート体制も考えられていたそうです。

Canooのミニバン型の電気自動車(EV)

このミニバン型のApple Carのプロトタイプには、Appleの最高経営責任者(CEO)であるティム・クック氏、最高経営責任者(COO)のジェフ・ウィリアムズ氏や、デザイン部門の役員レベルの社員などが実際に試乗したといいます。このとき「良い感触が得られた」とのことでしたが、実際にレベル5の自律性に到達するにはかなり困難なことに、プロジェクトを率いていたダグ・フィールド氏以外は気づいていなかったようです。

ポッド型のプロトタイプも吟味

フィールド氏がFord Motor Companyから引き抜かれた後、Appleのスマートウォッチソフトウェアグループの責任者を務めていたケビン・リンチ氏の下でApple Carの開発は継続され、今度はポッド型のプロトタイプが吟味されたといいます。これには重い荷物を積みやすくするための自動折りたたみスロープなどの搭載も検討されていたそうです。

Cadillacのポッド型のEV

Apple Carは最終的にはレベル5の自律性に達するのが困難であったこと、自動車の利益率が電化製品よりもはるかに低かったことなどを理由に断念されることになりましたが、実際にどのような自動車がAppleによって計画されていたかを知るのは興味深いと言えます。革新的な製品を生み出すための研究開発にはやはりリスクはつきものであることを今回のようなストーリーは教えてくれます。

Photo: Canoo, Cadillac


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