iPhone16 Proシリーズに搭載されるA18 Proのエンジニアリングサンプルを用いて計測されたとする、Geekbench 6およびGeekbench 5ベンチマークスコアが投稿されました。
iPhone15 Proシリーズに搭載されているA17 Proのベンチマークスコアと比較します。
A18 ProのES品のベンチマークスコアをA17 Proと比較
報告された、A18 Proのエンジニアリングサンプルを用いて計測されたとする、Geekbench 6およびGeekbench 5ベンチマークスコアをA17 Proのものと比較すると、下記のようになります。
A18 Pro | A17 Pro | |
Geekbench 6 シングルコア | 3,570 | 2,914 |
Geekbench 6 マルチコア | 9,310 | 7,199 |
Geekbench 5 シングルコア | 2,571 | 2,182 |
Geekbench 5 マルチコア | 7,359 | 5,943 |
これらのスコアで、A18 Proの性能向上率を計算した結果が、下記の表です。
(A17 Pro比) | A18 Proの性能向上率|
Geekbench 6 シングルコア | 22.5% |
Geekbench 6 マルチコア | 29.3% |
Geekbench 5 シングルコア | 17.8% |
Geekbench 5 マルチコア | 23.8% |
先日投稿されたA18 ProのGeekbench 6ベンチマークスコアと比較すると、マルチコアスコアが改善されています。
開発の進展により、最適化が進んだのかもしれません。ただし、エンジニアリングサンプルだとするとこのスコアが製品版でも計測されるか確実ではありません。
A16 BionicからA17 Proへの進化以上の性能向上率実現か
iPhone15 Proシリーズ用A17 ProのGeekbench 6ベンチマークスコアをiPhone14 Proシリーズ用A16 Bionicと比べると、シングルコアスコアで15.6%、マルチコアスコアで12.7%の性能向上が確認されていました。
製造プロセス微細化せずに実現できるスコアなのか疑問
A17 ProはTSMCの3nmプロセス「N3B」で製造されており、A16 Proの改良型5nmプロセス「N4」と比べて製造プロセスが微細化されました。
A18 ProはTSMCの改良型3nmプロセス「N3E」で製造されるとみられており、微細化によるトランジスタ数の大幅な増加は期待できませんので、今回報告されたようなベンチマークスコアが実現されるのか疑問が残ります。
また、エンジニアリングサンプル品で計測されたのが本当だとしても、消費電力や動作周波数は不明ですので、その点でも実製品で同等のスコアが実現されるのか、性能向上率が高すぎるように筆者には感じられます。
Photo:Wccftech
- Original:https://iphone-mania.jp/news-578010/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729
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