テイラー・スウィフト、Apple Musicと特別コラボ!舞台裏を担当役員が明かす

Apple Musicは、テイラー・スウィフトのニューアルバム「The Tortured Poets Department」のリリースに向けて、本人のメッセージ入りオリジナルプレイリストを公開し、楽曲の歌詞に隠された単語を探すゲームを仕掛けて、リリースに向けた期待を盛り上げています。注目作のリリースに向けた準備の様子や心がけていることを、Apple Music担当役員が語っています。

2週間前:新作公開に向けたメッセージ入りプレイリスト

テイラー・スウィフトの19作目となるニューアルバム「The Tortured Poets Department」が、4月19日にリリースされる2週間前に、Apple Musicはテイラー・スウィフト本人からのメッセージが収められた、オリジナルプレイリストを5つ、公開しました。

失恋と悲しみを5段階で表現したプレイリストはそれぞれ「I Love You, It’s Ruining My Life」「You Don’t Get To Tell Me About Sad Songs」「Am I Allowed to Cry?」「Old Habits Die Screaming」「I Can Do It With a Broken Heart」と名付けられています。

1週間前:歌詞から単語を見つけ出すゲームにファン大興奮

リリースを1週間後に控えた4月13日からは、これらのプレイリストに収められた楽曲で、歌詞の一部が大文字になっており、並べ替えると英単語になるというゲームが開始されています。

最初の単語は、「Glitch」に隠された単語「hereby」でした。ファンたちは、この単語が映画「リトル・マーメイド」のアリエルとアースラの契約書の書き出しの言葉であることと、ニューアルバムに収録される「But Daddy I Love Him」が「リトル・マーメイド」のセリフであることを発見し、この曲はテイラーが声を誰かに譲り渡すということか?などと、その意味に想像を膨らませています。

さらには、「hereby」が最初に使用されたのが13世紀であること、単語探しゲームが開始された4月13日が世界スクラブル(英語の文字並べパズル)の日であることに意味があるのではないかといった憶測も飛び出しています。

2つめの単語は、楽曲「peace」に隠された「conduct」であり、「hereby」とともに法律関係や裁判関係の文書などに使われる単語であることから、ニューアルバムは裁判や法律をテーマにしているのではないか、と想像するファンもいます。

数ヶ月間にわたる、ニューアルバムに向けた準備

TIME誌が2023年の「今年の顔」に選び、2024年グラミー賞で史上最多の年間最優秀アルバム受賞を果たした世界的歌姫のニューアルバムには、当然、世界から注目が集まります。

テイラー・スウィフトを2023年のアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選出したApple Musicが、ニューアルバムのリリースに向けてどう準備を進めているか、米メディアUSA Todayが報じています。

通常、ニューアルバムのリリース発表に合わせて、アーティストのチームがApple Musicに直接連絡をとり、リリースに向けた数カ月間にわたる準備が開始されます。

ちなみにサプライズリリースの場合は、アーティスト側のチームから事前にApple Musicのエディトリアルチームに連絡があり、ごく限られた人数だけが関わる極秘のプロジェクトチームが結成されて準備を開始するそうです。

アーティストを深く想い、対話することで築く信頼関係

Apple Musicのグローバル・エディトリアル責任者であるレイチェル・ニューマン氏は、アルバムのコンセプト、アーティストの考えについて深く想いを巡らせるよう努めており、時にはアーティストと直接、話し合うこともあるそうです。

ニューアルバムのリリースに向けては、Apple Musicの従業員による専用Slackが作られ、楽曲再生、アニメーション付きアートワークの動作、歌詞表示、クレジット情報などが問題なく動作するように準備を進めます。

メジャーアルバムのリリース時には、アメリカ東部と西部のオフィスにApple Musicのスタッフが集まり、問題なくリリースが行われることを見届けるそうです。

Apple Musicでのアルバムリリースに合わせたプロモーションは、アーティストやアルバムによって異なりますが、特集プレイリストの公開、ファンに向けたゲームのほか、リリースに合わせた記事公開、Apple Music Radioによるアーティストへのインタビューなども行われます。

こうした取り組みを積み重ねてきたことで、Apple Musicはアーティストコミュニティとの信頼関係を構築できている、とニューマン氏は語っています。

なお、ニューマン氏ですら、「The Tortured Poets Department」の未公開楽曲は聴いていません。ただし、リリースに向けた準備を進めるうちに、アルバムのテイストを把握することは珍しくないそうです。

Source: USA Today, Cosmopolitan


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