【趣味の傑作ギア買い物リスト】
今季は音楽やイラストなど新しいチャレンジの背中を押してくれるガジェットが盛りだくさん。例えば音楽ジャンルでは、リズムマシン、シンセサイザー。シーケンサーなどの役割をギュッとまとめたオールインワンギアであるヤマハ「SEQTRAK」が一際目を引く。
また、20年以上のギャップを超えて復刻した鈴木楽器製作所の「オムニコード」や、演奏スタイルの多様なMIDIコントローラーとしても気になるArtiphonの「Chorda」など…もしプレイヤーとしてのレベルに自信がなくてもしっかり音楽を楽しめる電子楽器も魅力的だ。
イラスト制作に関しては、EMR方式のペンが使える12.2型のAndoroidタブレット「Magic Drawing Pad」の登場のインパクトが大きい。
随所にイラスト制作に特化した仕様が散りばめられており、値段も比較的手頃といった印象だ。ほかにも「TourBox」シリーズから新たに登場したエントリークラスの補助デバイスはコスパの高さが際立つ。
ITライター/井上晃さん
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスなどを取材。Webメディアや雑誌に、記事を寄稿する。X:@kira_e_noway
【音楽系】
1. コレ1台あれば何でもできる。たぶん
ヤマハ
「SEQTRAK」(実勢価格:5万5000円前後)
ドラムマシンや、シンセ、シーケンサーとして、音楽制作から演奏までの様々な用途をカバーできる万能ギア。SEQTRAKアプリを介して、音色を増やせることもポイントです
読みは「シークトラック」。ドラムマシン、シンセサイザー&サンプラー、サウンドデザイン&エフェクターの機能を1台に集約した製品で、1月に発売された。1Wスピーカーとマイクも内蔵しており、搭載した充電式リチウムイオンバッテリーで約3~4時間駆動する。
▲専用の「SEQTRAK」アプリには、視覚的に操作を把握しやすいGUIEditorを採用。フィルタやエフェクトの調整を直感的に行える
▲接続端子は、USB Type-C、ステレオミニジャック、MIDI IN/OUTなど。なお、MIDI用端子は同梱の専用ケーブルのみ接続可能だ
2. 楽譜が読めなくても、これなら弾ける
鈴木楽器製作所
「オムニコードOM-108」(実勢価格:7万7800円前後)
楽器経験がなくてもコードが分かれば、演奏を楽しめる電子楽器。「sus4」や「add9th」などが追加されるなど、現代の音楽シーンに対応しやすいことも意識されています
1996年に発売された「OM-300」から数十年を経て、7月に復刻される新モデル。コードを指定しながら「ストラムプレート」というセンサーをタップしたりスライドして音を奏でる仕組み。10音色・4オクターブに対応する。
▲端子には、DC INのほか、 LINE OUT(モノラル標準)、ヘッドホン出力(ステレオミニ)、MIDIOUTを備える
▲サイズはW45.7×D25×H5.18㎝で、重量は1.2kg。別売の専用ソフトケースが1万6500円(税込)で用意されている
3. 弾くか、傾けるか、振るか、それとも…
Artiphon
「Chorda」(4万1800円)
「Instrument1」や「Orba」シリーズを展開するArtiphonの新モデル。対応する演奏スタイルの多様さと、MIDIコントローラーとしても使えるという柔軟さが魅力です
1月に発売されたMIDI対応の電子楽器。タッチセンサーとモーションセンサーを備えており、鍵盤、ギター、バイオリン、ドラムマシンなど、複数のスタイルで演奏できる。
▲充電式の内蔵バッテリーで駆動し、スピーカーも内蔵。ヘッドフォン端子も備えており、場所を選ばずに演奏を楽しみやすい
▲製品サイズはW552xD59×H29mm。重量は490gで、600mlのペットボトル1本分より軽いくらいだ。ポートにはUSBType-Cを採用
【描画系】
4. 初めての補助デバイスならコレでしょ!
TourBox
「TourBox Lite」(1万3413円)
同シリーズには、フラグシップとスタンダードがありますが、新たにエントリーモデルが登場。手頃な価格設定でありながらも、ボタン配置を記憶しやすい設計がさすがの一台
1月に発売された補助デバイス(いわゆる左手デバイス)で、6つのボタンと2つの回転ボタンを搭載し、ツールごとのキーボードショートカットやマクロコマンドなどを設定可能。キャリーケース付きのオプションも用意する。
▲イラスト制作だけでなく、写真・動画編集、グラフィックデザイン、音楽制作などのシーンでも、ワークフローを快適にできる
5. 筆圧不要なお絵描きならお安いペンも
エレコム
「アクティブタッチペン P-TPACST04WH」(3780円)
タブレットの純正ペンが高くて手が出ないならお絵描き用に検討しても良いかもしれません。ただし、筆圧感知と傾き検知は非対応なので、凝ったイラストを描きたいなら不向き
多くのスマートフォン・タブレットで使えると謳うアクティブタッチペン。2.3mmのペン先には、導電性に優れたポリアセタール(POM)樹脂を採用する。USB Type-Cケーブルで充電し、約10時間の連続使用が可能だ。
▲充電は、ペン軸に備わったUSB Type-Cポートにケーブルを接続して行う。満充電状態で、約10時間の連続使用が可能だ
▲専用の交換ペン先も用意されており、3個入りでメーカー直販サイトだと980円だ。もしペン先が摩耗しても交換して使い続けられる
6. Androidタブで「デジ絵」しようぜ。
XPPen
「Magic Drawing Pad」(7万8989円)
EMR方式のペンが使えるのは、液タブメーカーならでは。定番のイラスト描画アプリ「ibisPaint X」のプリインや、摩擦感のある画面など、絵描きに焦点を合わせた仕様がユニーク
2月に発売された12.2インチのAndroidタブレット。16384段階の筆圧感知に対応したスタイラスペン「X3 Pro Pencil」も付属する。バッテリー容量は8000mAhで、画面輝度30%設定時で約13時間の連続駆動が可能。重量599g
▲同梱スタイラスペン「X3 Pro Pencil」はEMR(電磁共鳴)技術を採用し、充電やBluetoothペアリング操作も不要。ペン先は1.65mm
▲ディスプレイは1677万色に対応し、色域はsRGBを109%カバー。色精度を保ちながらブルーライトを低減する仕組みも謳う
※2024年4月6日発売「GoodsPress」5月号30-31ページの記事をもとに構成しています
<文/井上晃>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/596219/
- Source:&GP
- Author:&GP
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