新型iPad ProのOLEDは業界最高品質〜引き続き11インチモデルに品薄懸念

新型iPad Proに搭載される有機EL(OLED)ディスプレイの仕様や特長、供給状況に関する最新情報を、ディスプレイ業界情報に詳しいDSCCの最高経営責任者(CEO)であるロス・ヤング氏が報告しています。

ヤング氏はまた、新型iPad Airのディスプレイ種別、搭載されるチップに関する予想も伝えています。

新型iPad Pro用OLEDディスプレイは他社タブレット用を圧倒

新型iPad Proには、下記のような特長を持つ最高水準のOLEDディスプレイが搭載される見通しです。

  • ディスプレイサイズは11.1インチと12.9インチ
  • 低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)
  • リフレッシュレートは最高120Hz
  • 2段スタック型
  • ガラス薄型化による、ディスプレイユニット自体の薄型化および重さ軽減
  • 高輝度、消費電力削減、長寿命を実現

これらの特長を備えたOLEDディスプレイは、市場に出回っているOLEDディスプレイ搭載タブレットと比べても圧倒的に優れたものになります。

DSCC_iPad Pro OLED_2

レクサス向け車載ディスプレイで経験豊富なLG Display

新型11インチiPad Pro用OLEDディスプレイの製造において、Samsung Displayが低い歩留まり率に苦慮しており、やはりそれを穴埋めするためにLG Displayが増産して対応している模様です。

そのため、年内の新型iPad Pro用OLEDディスプレイの供給比率は、11.1インチおよび12.9インチOLEDディスプレイを製造供給するLG Displayが65%を占めるのに対し、11.1インチOLEDディスプレイのみを製造供給するSamsung Displayのそれは35%に留まる見込みです。

DSCC_iPad Pro OLED_2

やはり、レクサス向けなど車載向けOLEDディスプレイの製造において2段スタック型の知見が豊富なLG Displayの経験値がいきているのでしょう。

新型iPad Pro搭載チップはM3かM4、新型iPad Airの仕様は?

新型iPad Proが搭載するチップについてヤング氏は明言しておらず、Bloombergの報道をもとに「M3かM4になる見込み」と紹介しています。

また、新型iPad Airにはエッジ型バックライトを備える液晶ディスプレイを搭載、搭載チップはM2かM3になると予想しています。

搭載OSはiPadOS17.5、iPad新機種はどうなる!?

新型iPad Proと新型iPad AirにはiPadOS17.5が搭載されるとヤング氏は述べていますので、早ければ明日にもiPadOS17.5ベータ4が提供され、翌週にリリースキャンディデート、その後、正式版の提供が行われる可能性が高そうです。

2024年第4四半期(10月〜12月)に発表される見込みの、12.9インチミニLEDバックライトを採用する液晶ディスプレイを搭載するiPadの新機種についてヤング氏は、「iPad Proの追加モデルになるか、iPad Airの追加モデルになるか、もしくはただのiPadなのか現時点では不明」と伝えています。

ディスプレイ種別から考えても、OLEDディスプレイ搭載iPad ProとiPad Airの中間に位置付けられると考えるのが妥当と思われますが、いかがでしょうか。

Source:DSCC

Photo:Zell(@zellzoidesigns)/X


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