【趣味の傑作ギア買い物リスト】
“弘法筆を選ばず”なんて言葉もあるけれど、良い道具を揃えればモチベ上昇、自ずとプラモ作りの技術も上がるはず。そこで最初に買うべきオススメ模型工具9種をプロが指南！
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最近のプラモは作るのは簡単だが、しっかり満足いくクオリティで仕上げるには模型工具が必要不可欠。百均で売っているようなものでも気軽に楽しめるが、今後も趣味として続けていくならしっかり初期投資はすべき。
そこで、これさえ押さえておけば間違いない9つの模型工具を、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでホビーフロアを担当する平林洋介さんに挙げてもらった。その結果、共通するのが、手間を省いて時間短縮を叶えるタイパの良さ。最近では、いかにイージーに作れるかも重要なのだ。
「今回紹介した以外では、ニオイが少なくリビングでも塗装できる水性エマルジョン系塗料もトレンドです。これによりカジュアルに一部塗装を楽しんだり、プラモではなく既存の完成モデルにひと味加えて楽しむといった、新たな楽しみ方をする方も増えているように思います」。
設計図通りに組み立てて仕上げることが叶ったら、次のステップは改造と塗装。ハマればそこは沼…。
ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba玩具・ホビー専門チーム グループリーダー／平林洋介さん
世界中からホビーを求めて人々が訪れる聖地・秋葉原駅前に立つ「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」でホビーフロアを担当する
1. 業界初の切刃交換式ニッパーをレーシングミク・カラーに
プラモ向上委員会
「サステナニッパー アドバンス Verレーシングミク2023」（実勢価格：5220円）
パーツの切断面がキレイに仕上がる片刃ニッパーの進化系。刃の部分が交換できるサスティナブルな仕様になっていながら、今まで通りの切れ味と高コスパを実現しています（平林さん）
パーツの切り離しにあると便利なニッパー。どうせなら交換が容易な特許取得済みのスライド方式を採用した、業界初の切刃交換式を選んでみるのも手だ。しかもこちらは、レーシングミクのイメージを落とし込んだ特別仕様。
▲グリップ内側に、レーシングミクのロゴとカラーリングのみを落とし込んだクールなデザイン。チラリと見せるくらいがちょうど良い
2. 最大5枚の刃を本体に内蔵し、続けて長く使えるスマート仕様
オルファ
「リミテッドMA」（実勢価格：658円）
最大5枚の替刃をセット可能。鋭角に研磨されたオルファ独自の特専黒刃が装着されており、切れ味抜群です。刃の交換もスムーズなので、作業の邪魔をすることもありません（平林さん）
折る刃式カッターナイフを生み出した同社ラインアップの中でも、洗練されたデザインとフォルムが特徴のリミテッドシリーズから、最大5枚まで刃を内蔵できる連発式の小型カッターナイフ。出荷時は特専黒刃（小）2枚が内蔵される。
▲刃は本体裏側から入れる方式で簡単にセットできる。切れ味が鈍って交換が必要な際に、わざわざ替え刃を探す手間がなくタイパも良い
3. 指先に力を入れることなく、細かなパーツを長時間キープ
ウェーブ
「HG逆作動ピンセット（ツル首タイプ）」（実勢価格：913円）
握りこむと解放、離すと挟むといった感じで、通常とは逆に動くピンセット。小さなパーツを長時間挟み続けていたらパーツが飛んでいってしまったといった事故を未然に防ぎます（平林さん）
グリップの前側を握ると先端が開き、放すと先端が閉じる逆作動タイプの模型用精密ピンセット。力を入れ続けずとも細かいパーツを保持しておけるため、接着剤が乾くまでの固定や、ちょっとした塗装の際の持ち手に活躍
▲先端部の開き幅は約13mm。ギザなしのフラットな形状になっていて、保持するパーツを傷めにくくなっているのも地味にポイントが高い
4. 手が疲れにくいピンバイスを、0.5mm刻みの5本セットに
GSIクレオス
「Mr.ピンバイス5本セット」（実勢価格：1090円）
使用頻度が高い0.5mm違いのピンバイスのセット。サッと使用したい時、色分けされたグリップのおかげで迷いにくく作業に集中できます。機能面も必要十分なクオリティです（平林さん）
穴を開けたり、パーツの加工に欠かせないのがピンバイス。ドリルとグリップが一体型になっており、刃をその都度付け替える手間を省いて作業効率も大幅アップ。使用頻度の高い1mm、1.5mm、2mm、2.5mm、3mmの5本セット。
▲手が疲れにくいようにくびれをデザインすることで、従来の鉄製グリップの欠点だった滑りを克服。小さなパーツでも作業がしやすい
5. 乾燥スピードが速く、かつ上がるキレイに仕上がる抜群のタイパ
タミヤ
「タミヤセメント（流し込みタイプ）速乾」（実勢価格：346円）
小さな点や少ない面積の接着時にかなり効果を発揮するのが、流し込みタイプの接着剤。乾く速度も圧倒的なスピード感で、パーツのミキシングや仮止めの際にとても重宝します（平林さん）
通常の「タミヤセメント（流し込みタイプ）」に比べて、乾燥スピードが速いのが特徴。接着剤のはみ出しが少なく接着面が美しく仕上がるだけでなく、パーツの大小を問わずスピーディーな組み立てが楽しめる。容量40ml
▲キャップ裏に、接着剤の流し込みに便利な極細面相筆が付いているのも、実にありがたい限りだ。細かい箇所の接着に効果を発揮する
6. 番手11種×厚さ3種の計33種がセットになった神対応
ゴッドハンド
「神ヤス！ スペシャルパック」（実勢価格：1430円）
厚さも形状もさまざまなスポンジ付きヤスリの大人気シリーズを、便利な33種セットに。プラモビギナーからベテランにまでオススメできる商品で、実際に私自身も愛用しています（平林さん）
必要な大きさや隙間に合わせてカットして使用する、人気の「神ヤス！」シリーズから、指先で持ちやすく、ちょうどよい大きさにカットされた計33種をパック。パーツのアールに合わせて最適な厚さが選べて、作業性も良好だ。
▲厚さは2mm、3mm、5mmで、それぞれの#120、#240、#400、#600、#800、#1000、#2000、#4000、#6000、#8000、#10000を1枚ずつ封入
7. 扱いやすさ、仕上がり、連続使用時間とすべてプロレベル
プロフィックス
「TR-02 PRO（充電式エアブラシ）」（実勢価格：1万930円）
使いやすく十分な性能を備えた新型の充電式エアブラシ。コンプレッサーとハンドピースがセットになっており、充電さえしておけばサッと使える点も素晴らしい。サブ機にもオススメ（平林さん）
定格圧力0.066―0.1Mpaの優れた性能を発揮し、細かな塗装もストレスなく楽しめる。またヘッドアセンブリシステム搭載で、ノズル部をヘッドから外さず口径変更や洗浄も可能。連続使用時間はフル充電時で最大30～40分間。
▲プロモデラーも愛用するハンドピース「TH-C01」を採用。今後、据置型にステップアップした際にも、継続して使い続けることが可能だ
8. 3時間で切削できる手軽さ、重さも価格もスーパーライト
ウェーブ
「ウェーブ・エポキシパテ（軽量・グレータイプ）」（実勢価格：872円）
色がグレーで形状確認もしやすいエポキシパテのベストセラー。まとめ買いされるお客様も沢山いらっしゃいます。切削可能時間も3時間と短く、作業のしやすさも人気の理由です（平林さん）
改造や補修に使うエポキシパテに、軽量タイプが新登場。同社のﾐリプットタイプに比べても重量は約半分。コストパフォーマンスだけでなく切削性にも優れているため、大量に使用する原型などの造形に適している。容量60g
9. ペンで塗るだけで、シルバーメッキの輝きを見事に再現
GSIクレオス
「ガンダムマーカーEX ガンダムメッキシルバー」（実勢価格：533円）
お手軽なペンタイプでありながら、まるで金属メッキのような鏡面シルバーの質感が得られます。使用分用途もキャラクターモデルだけでなく、カーモデルのミラー部分など様々（平林さん）
惜しまれつつも廃番になっていた「ガンダムメッキシルバー」が待望の復活リニューアル。これにガンダムマーカーエアブラシを併用することで、さらに平滑な塗面を得られ、ビギナーでも簡単に美しいメッキ表現が味わえる。
©創通・サンライズ 商品企画：株式会社BANDAI SPIRITS
▲最初からメッキパーツで作られていたのかと錯覚するほどメタリックな光沢感を実現。クリアコートを吹くと曇るので、そこは要注意
※2024年4月6日発売「GoodsPress」5月号48-49ページの記事をもとに構成しています
＜取材・文／TOMMY＞
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/599195/
- Source:＆GP
- Author:＆GP
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