iPhone16 Pro Max用OLEDの量産承認〜従来モデルと異なる勢力図に!?

iPhone16 Pro Max用有機EL(OLED)ディスプレイの量産承認を、Samsung Displayよりも先にLG Displayが取得したと韓国メディアThe Elecが報じています。

iPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズは当然ながら、長らくiPhone用OLEDディスプレイを供給しているSamsung Displayよりも先に他社が量産承認を取得したのは、初めてのことです。

iPhone16 Pro Max用OLEDディスプレイの量産承認

Samsung DisplayとLG Displayの両社は、2024年5月下旬にiPhone16 Pro用OLEDディスプレイの量産承認を取得していました。

iPhone16 Pro Max用OLEDディスプレイの量産承認取得では、2社同時ではなくLG DisplayがSamsung Displayに先行することになります。

LG Displayの量産承認を早くしたことに何らかの意図?

その背景としてThe Elecは、技術上の課題ではなくAppleが何らかの意図を持ってSamsung DisplayよりもLG Displayを優先して量産承認した可能性があると述べています。

考えられるとすれば、Samsung DisplayがiPhone16 Pro Max用OLEDディスプレイの卸価格値下げに応じなかったことに対する圧力の一種かもしれません。

昨年は出遅れていたLG Displayだが

iPhone15 Proシリーズ用OLEDディスプレイの量産開始においてLG Displayは、当初予定から数カ月遅れとなりその分をSamsung Displayが補完していました。

種別が異なるとはいえ、iPad Pro(M4)用タンデムOLEDの供給では、Samsung Displayが担当するのは11インチだけなのに対し、LG Displayは11インチと13インチの2種を供給しています。

各社を競わせて価格交渉を有利に進める意図?

Appleからすれば、Samsung Displayに頼りすぎること無く他社も含めて調達元および調達数量をまんべんなくし、価格交渉における有利な立場を築きたい意図があると予想されます。

それでも、iPhone16シリーズおよびiPhone16 Proシリーズ用OLEDディスプレイ供給枚数が最も多いのはSamsung Displayのようですので、交渉は容易ではないでしょう。

Source:The Elec

Photo:Apple Hub/Facebook


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