iOS18、iPhone 15 Proで純正カメラアプリ以外での空間ビデオ撮影可能に

iOS17.2以降を搭載したiPhone15 ProおよびiPhone15 Pro Maxでは、Apple Vision Proで再生できる3D映像「空間ビデオが撮影可能です。これまで空間ビデオの撮影は、Appleの内蔵カメラアプリでのみ可能でしたが、iOS18以降は、App Storeのサードパーティー製カメラアプリでも撮影できるようになります。

あらゆるアプリで空間ビデオ撮影が可能になるAPIをリリース

先日開催された世界開発者会議(WWDC24)でAppleは、開発者があらゆるアプリでの空間ビデオ撮影が可能になるAPIをリリースしたことを明らかにしました。同社によると、このAPIは既存のカメラ関連のフレームワークに組み込まれているため、実装が容易だということです。

空間ビデオは、iPhone15 ProとiPhone15 Pro Maxを横向きに持った時に、メインカメラと超広角カメラの両方を使って撮影されます。さらに、iPhone16 Proモデルに加え、標準モデルのiPhone16とiPhone16 Plusには背面カメラが縦方向に配置されると噂されているため、同モデルでも空間ビデオの撮影ができるようになる可能性が高いです。

空間ビデオをiPhoneで再生すると通常の2Dフォーマットで表示されるため、3D映像として見るにはVision Proが必要になります。

iOS18は現在ベータ版で、9月に正式版がリリースされる予定です。

空間ビデオ撮影用レンズや再生に対応する他社製品も

キャノンは先日、Apple製品以外で初めて同社の認定を受けた空間ビデオの撮影用レンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」を、2024年内に発売予定だと発表しました。人間の有効視野に近い画角で撮影でき、AF搭載でなので初心者でも手軽に撮影可能だということです。

なお、空間ビデオはVision Pro以外の他社製品でも再生が可能です。例えば、Meta Quest 3VITURE One XRグラスがAppleの空間ビデオの再生に対応しています。

Vision Proの売上は低迷気味で、AppleはVision Pro(第2世代)の開発を中止し廉価版の開発に注力するとも報じられました。アナリストのミンチー・クオ氏が指摘しているように、同製品の売上低迷は価格だけの問題ではなく、他にも様々な要因があると考えられます。

Vision Proだけでなく仮想現実(VR)、拡張現実(AR)などヘッドセット市場全体が成長するためには、競合他社同士が協力し、認知度を高めていくことも必要かもしれません。

Source:MacRumors
Photo:Apple


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