【GP2024上半期AWARD】
どちらかと言うと、ビジュアル機器が豊作だった今年上半期のAVシーン。そこで本誌お馴染みのオーディオ&ビジュアル評論家・折原さんに、導入するだけで自宅での視聴環境をワンランクアップしてくれる優秀モデルを中心にセレクトしてもらった!
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有機EL vs. ミニLED液晶テレビによる画質最高峰の争いが加速する2024年。大賞に選んだモデルは、パナソニックの有機ELテレビ、ビエラ「65Z95A」だ。
「理由としてビエラは今年初めてFire TV採用に踏み切ったこと。ユーザー人気の高いスティック型端末と放送を融合させた操作性を大手ブランドとして融合したことは革新的です。そして妥協のない高画質。MLA有機ELパネル採用のピーク輝度と漆黒、そしてビエラが大切にしてきた色の正確性も継承しています。文句なしの大賞選出ですね」(折原さん)
大賞以下は、テレビの高輝度化というテーマでミニLED液晶テレビをセレクト。
「ミニLEDの今季最上位として選出したモデルがシャープのGP3。搭載LED数が最も多く、弱点だった視野角も大幅に改善。明るい部屋ではトップでしょう。一方で、ミニLED液晶ながら価格を抑えて、全録機能まで搭載したレグザのZ870Nがベストバイ。ハイセンスのU9Nはより輝度重視のハイコスパモデルですね」
テレビ以外でも、同じく高輝度化モデルとしてダンベイのプロジェクタも登場。あくなき画質の追求は続いていきそうだ。
オーディオ&ビジュアル評論家/折原一也さん
雑誌やWebなど多彩なメディアで活動するオーディオ&ビジュアルライター/AV評論家。オーディオビジュアルアワード「VGP」審査員も務める。YouTube「オリチャンネル」で動画も発信中
GP2024上半期AWARD
ーPC&デジタル部門・オーディオ&ビジュアルー
<大賞>
■Fire TVを採用した新世代有機ELモデル
パナソニック
「4K有機ELテレビ VIERA TV-65Z95A」(実勢価格:51万4800円前後)
MLA有機ELパネル搭載で、2024年上半期も最高画質の評価をキープしたビエラの有機EL最上位。Fire TV搭載に踏み切った事も、個人的にはとても評価しています。ビエラの細かな機能も移植している所もお見事!(折原さん)
光の利用効率を劇的に引き上げる新世代有機EL“マイクロレンズ有機EL”による高輝度化とパネル構造、“新世代AI高画質エンジン”による最高画質モデル。OSにFire TVを全面採用という新機軸もポイント
▲アマゾンのFire TVを全面採用。Fire TVシリーズ系に近い画面となり、レスポンスも快適。放送波、ネット放送画面も一体化
▲画面下にラインアレイスピーカー、上部にイネーブルド、横にワイドスピーカーという「360立体音響サウンドシステム+」を搭載
▼7月にはミニLEDバックライト+量子ドット採用モデルも登場予定
パナソニック
「VIERA TV-65W95A」(予想実勢価格:36万3000円前後0
ミニLEDバックライトと量子ドット技術搭載の液晶最上位。“新世代AI高画質エンジン”の搭載、Fire TV採用といった2024年の最新仕様を取り込む。明るい部屋向けの高輝度モデルとして注目だ。
<アップデート賞>
■汎用性や使い勝手が大幅に高まった意欲作!
シャープ
「4K mini LEDテレビ AQUOS XLED 4T-C55GP1」(実勢価格:36万3000円前後)
一番の評価ポイントは「N-BlackWideパネル」による視野角改善による汎用性アップ。高画質で利用シーンも問わないモデルになり、やや扱いにくかった前世代から、素直に推薦しやすいモデルになりましたね(折原さん)
高密度のミニLEDバックライトを「アクティブ miniLED 駆動」で強化した最新モデル。画質と音質をコンテンツに応じて自動で最適化する「AIオート」も搭載。Google TVによるネット動画機能も強力。
▲次世代AIプロセッサー「Medalist S5X」によって低解像度な地デジ放送やネット動画も4Kに変換して表示
▲放送と外部入力の組み合わせによる2画面表示にも対応。画面サイズは9通りで調整できるため使い勝手面も便利
<チャレンジャー賞>
■ハイコスパで人気のハイセンスが送る最上位モデル
ハイセンス
「Mini LED 4Kスマートテレビ 65U9N」(実勢価格:29万8000円)
今年6月にハイセンスがリリースした2024年最上位モデル。コスパ重視の他社ミニLED液晶を上回るLED分割数で、圧倒的な明るさとコントラストを実現。最上位でも価格は抑え気味という所がハイセンス流です(折原さん)
ミニLEDバックライトにより有機ELに迫る高コントラストの「ローカルディミングアドバンスト」を搭載。色彩の美しさはもちろんサウンド面でも大幅な進化を果たした。
▲本体上部にもイネーブルドスピーカーを搭載した「2.1.2空間サラウンドシステム」仕様でスピーカーは最上級
▲鮮やかな色彩の美しさもハイセンスの魅力。「量子ドットダイナミックカラー」で緑と赤の色表現を得意としている
<ベストバイ賞>
■性能と価格のバランスが絶妙な“買い”モデル
TVS REGZA
「4K Mini LED液晶レグザ 55Z870N」(30万8000円)
ミニLED性能から最上位ではない機種ですが、地デジ全録の「タイムシフトマシン」はしっかり搭載。コスパのいいミドルハイクラスの性能に唯一無二の録画機能付き。2024年上半期のヒットモデルになる可能性大です!(折原さん)
ミニLED液晶とレグザエンジン、そして「重低音立体音響システムZ」と全方位にバランス良く作り込んだ注目モデル。レグザ独自の全録機能や最新ゲーム向けの144Hz信号入力にも対応。
▲新開発「Mini LED液晶パネルモジュール」搭載。一般的なLED液晶にはない輝度感と広色域量子ドットの発色は実力十分
▲最新世代の“レグザエンジンZR”搭載。地デジもネット動画もどんなコンテンツも高画質化するのがレグザの強み
<ネクストトレンド賞>
■これ一台でOK!今年上半期プロジェクターの決定版
Dangbei
「Dangbei DBOX02」(26万9800円)
ワンボディで超大画面で視聴できる4Kレーザープロジェクターの最新モデル。Google TV搭載。2450 ISOルーメンという輝度スペックは明るいリビングでも映画鑑賞できるほど(折原さん)
プロジェクター業界はWi-Fi搭載の据え置き機が世界的トレンド。ポイントはレーザー光源。飛躍的に進んだ高輝度化で以前は100万円以上した2450lmの本機は20万円台に。日本でもこのジャンル、ブームの兆しありです。
▲今の時代プロジェクターはスピーカーも重要。12W×2でDolby Audio、DTS:X対応で、ワンボディで映画視聴できる音質
▲大型のボックス型でファストオートフォーカス、自動台形補正、AIによる明るさ調整など設置機能満載がトレンド
■サウンドを強化したいなら、プリメインアンプを導入
マランツ
「MODEL M1」(15万4000円)
オーディオでは“テレビとつながるステレオプリメイン”がブーム。マランツのMODEL M1は幅217mmの小型筐体ながら独自デジタルアンプ搭載で、フルサイズ級の高音質。ネットワーク搭載でサブスク音楽配信対応も万全。
※2024年7月5日発売「GoodsPress」8・9月合併号22-23ページの記事をもとに構成しています
<文/GoodsPress編集部、折原一也>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/613480/
- Source:&GP
- Author:&GP
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