一過性のトレンドを超えて、ここ数年スタイルとして定着しつつある“ながら聴き”。この頃はさまざまなテクノロジーを駆使したユニークなサウンドデバイスが各方面から登場していますが、そんな中でも今回紹介するNTTソノリティの新作「nwm ONE(ヌーム ワン)」(実勢価格:3万9600円前後)はかなりの個性派デバイス。
ぱっと見の印象ではオーバーヘッド型ヘッドホンにも見えますが、よくよく見れば搭載するのはイヤーカップじゃなくてスピーカー! この開放感で音漏れの不安がほとんどないって、ちょっとスゴいかもしれません。
2021年の設立以来、最先端の音響信号処理技術を応用した独自性の高いサウンドデバイスを続々と世に送り出しているNTTソノリティ。
7月18日発売の新製品「nwm ONE」は、昨年発表し大いに話題を集めた“耳スピ”こと耳スピーカーシリーズの最新モデルとして登場するものです。
ご覧の通り、オーバーヘッドタイプのヘッドギアを備えている点は一般的なヘッドホンと同様。
しかし、耳全体をイヤーカップが覆うのではなく、左右それぞれの耳上に配置された小型サイズのスピーカーが、それぞれの耳に最適な音場を提供するという、極めてオープンな構造を採用しています。
これだけオープンな構造となるとさぞや音漏れも…と思いきや、音漏れに関しては屋外で使う分にはほとんど気にならないレベル。
その秘密は、耳をふさぐことなしに耳元に音を閉じ込めるという“耳スピ”シリーズのコア技術“PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)”技術にあります。
音の波形に180°位相を反転させた逆位相の波形を当てると、波同士が打ち消し合って音が消える原理を応用。
耳元付近の一定エリアにのみ音を閉じ込め、それより外には音が届かないようになっているから、音源と耳とを密着させなくても音漏れの心配はほとんど考えなくていい、というわけです。
左右のスピーカーには、伸びのある高域を再生するφ12mmツイータードライバーと、低域を担うφ35mmウーファードライバーを搭載。
それぞれのドライバーは別々のアンプで駆動するので、大音量でも歪みなく、豊かで繊細な音声を再現できます。
さらに、内蔵マイクにはNTTが特許を取得した独自技術“Magic Focus Voice”を採用。
ひとつの音が2つのマイクに到達する時間差を利用して音響空間を認識し、話者を特定するビームフォーミング、雑音を除去して音声だけを抽出するスペクトルフィルターという2つの技術をハイブリッド処理、さまざまなノイズが混在する中で、届けたい音源のスペクトルを逆算で推定。音質そのものを損なうことなく、聞かせたい声だけをスムーズに相手に届けることが可能です。
デバイスとの接続はBluetoothによるワイヤレス接続で行いますが、付属のUSB Type-Cケーブルを介した有線接続にも対応。
最大再生時間も約20時間と長時間のリスニングに対応、わずか5分の充電で1時間のリスニングを可能にする急速充電にも対応します。
本体サイズは160×185×88.5mmで重量は185g、本体カラーはダークグレイとライトグレイの2色で展開。8台までのマルチペアリング、最大2台までのマルチポイントに対応。
ソニーの360立体音響技術をベースにした“360 Reality Audio”や、Bluetoothの次世代オーディオ規格される“LE Audio/Auracast”にも対応。また、専用アプリを使ったパラメトリックイコライザ調整にも対応、より高度で繊細なチューニングも楽しめます。
オープン型イヤホンとも骨伝導とも全く違う、今までにない新感覚の音楽体験。これはデバイス好きならずとも、経験してみる価値は大アリです!
<文/&GP>
【関連記事】
◆Sonos初のヘッドホンは映画鑑賞にぴったり!深夜でも上質なサウンドで楽しめるぞ
◆音が命なプロゲーマーも満足な機能満載のゲーミングヘッドセットにホワイトカラーが追加
◆オーディオテクニカの60周年限定ヘッドホンに待望の有線タイプが登場するぞ!
- Original:https://www.goodspress.jp/news/616184/
- Source:&GP
- Author:&GP
Amazonベストセラー
Now loading...