昨今は商談や会議などの内容を残すために、ボイスレコーダーやAI搭載の書き起こしツールなどが多く利用されている。しかし、こうしたデバイスやツールでは、収集した情報の管理が逆に煩雑になることも少なくない。
録音を文字に起こした後、「誰がどのタイミングで発言した内容なのか、わからない」「特定の情報を探し出すのに時間がかかる」といった問題が発生することも。
2021年設立の米国AIスタートアップPLAUD.AIが発表した薄型・軽量のウェアラブルAIデバイス「PLAUD NotePin」は、高品質な録音と正確な文字起こし機能を備えている。発言者の振り分けやさまざまなテンプレートに沿った要約、情報の検索なども可能だ。
一日中使用できる薄型・軽量の“メモリカプセル”
PLAUD NotePinはネックレス、リストバンド、クリップ、ピンなど、さまざまな装着モードで利用できる“メモリカプセル”。重量25g、寸法51×21×11mmという軽量かつコンパクトなデザインで、ボタンを押すだけでいつでもどこでも自由に録音できる。
59か国語に対応しているため、海外の顧客やビジネスパーソンとのコミュニケーションにも役立つだろう。40日のスタンバイモード、20時間の連続録音を実現する優れたバッテリーにより、一日中の使用も可能だ。
発言者の分別、テンプレートを使用したAI要約を実現
PLAUDアプリ・ウェブでは録音内容の確認のほか、文字起こしや要約などの便利なAI機能を利用することが可能だ。
PLAUD NotePinでは、クリアな音質を実現する録音機能と複数の高度な書き起こし機能を組み合わせ、正確さと文脈を確保。録音した音声から発言者を検出してラベル付けを行うため、「誰が何を言ったか」が一目でわかる。 さらに、専門家らが共同開発した複数のテンプレートを使用してメモの要約を効率化。レクチャーやQ&A、インタビュー、電子カルテなど多様な形式のテンプレートを用意しており、シーンごとに使い分けられるのもポイントだ。またユーザー自身でテンプレートをカスタマイズしたり、AIが提案するテンプレートを活用したり…といった使い方もできる。なお、使用しているLLMはGPT-4oやClaude 3.5などの最新の生成AIモデル。将来的にはさらに優れたモデルも選べるようになるとのことだ。
ユーザーが必要な情報を検索することも可能
PLAUD NotePinのターゲットは営業担当者、教育者、医療専門家、エンジニア、クリエイティブワーカーなどさまざまな業界の専門家。AIが処理している間、専門家たちは価値の高い作業に集中できる。 ちなみにAIは要約やテンプレート作成だけでなく、ユーザーが必要とする情報を提供することも可能だ。公式サイトでは、「先週の木曜日に話し合われたプロジェクトの次のステップは?」というユーザーの質問に、AIがプロジェクト範囲の確認、予算修正などのタスクを回答する様子が確認できた。「無料スタータープラン」と「プロプラン」を用意
PLAUD NotePinは今年8月28日から予約注文を受け付けている。価格は169ドルからで、11月にAmazonで販売を開始するという。
PLAUDアプリ・ウェブのプランは「無料スタータープラン」と「プロプラン」の2つ。無料スタータープランでは、1か月あたり300分の文字起こし時間、音声からテキストへの文字起こし、自動要約(10以上のテンプレート)など基本的なAI機能を用意している。一方、年間79ドルのプロプランではスタータープランのすべての機能が含まれているほか、1か月あたり1,200分の文字起こし時間と、20以上のプロフェッショナルな要約テンプレートが提供される。
参考・引用元:
PLAUD NotePin
PR Newswire
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/244677
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:Haruka Isobe
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