【iPad Hacks_62】
iPadでは「ブック」(Apple Books)というアプリで、電子書籍やオーディオブックなどを購入して楽しめますが、初めて使う際には、手順に悩むこともあるかも。
そこで本稿では、ブックアプリのメリット・デメリットと、iPadを使って電子書籍を読むうえで覚えておきたい基本的な手順、ブックアプリ内で使いたいテクニックについて、順におさらいしていきましょう。
■「ブック」アプリのメリット・デメリット
まず、「Apple Books」のメリットについてですが、アプリ内で購入手続きが完了し、そのまま読めることがポイントです。ユーザー視点では検索・購入・読書までの流れがスムーズに行えることがメリット。つまり、電子書籍サービスとして定番の「Kindle」のように、ブラウザなどから購入して、アプリにデータをダウンロードし…のような煩雑な手順を踏まずに済みます。
一方で、Apple Booksではセールがあまり開催されておらず、基本的に定価購入になることは、デメリットとなるでしょう。
またApple Booksは、基本的にAppleデバイス以外での閲覧・視聴ができないので、将来的にAndroidタブレットなどへの機種変更の可能性を考えたときに、購入したライブラリを移行できないことが課題になります。反対に言えば、この点が気にならなければ、十分に使ってみる価値があります。
なお、筆者の個人的な感覚としては、ちょっと変わった専門書やビジネス系の書籍を探すならKindleの方が見つけやすく、定番の小説やマンガを探すならApple Booksでも良いかな、という印象です。根拠はないですが、ご参考までに。
■iPadでの基本操作
新たに本を探すには、カラム表示のメニューから「検索」欄をタップ。キーワードを入力することで、該当する本が表示されます。
▲「検索」欄をタップし、キーワードを入力して本を探そう
Apple Payなどを駆使して本を購入すると、そのデータは「ライブラリ」から確認できるようになります。
ライブラリでは、ブックストアから入手、あるいは共有操作等でブックアプリ宛に手動で追加したPDFデータなどにアクセスできます。
このとき、「読みたい」「読書済み」「ブック」「PDF」などのカテゴリに分類されているので、目的のカテゴリを指定するとデータを探しやすくなります。
▲購入した本は「ライブラリ」欄の「ブック」などから確認できる
なお、画面右上の「・・・」ボタンをタップすると、ライブラリの並び順や、グリッド表示またはリスト表示の選択も行えるので、もし手元に端末があれば試してみてください。
本のデータが表示された状態では、画面右下にメニューアイコンが表示されるので、そこから目次の見出しを指定してページを飛ばしたり、キーワード検索をかけたりといった操作が行えます。
▲本を開いたら、右下のメニューをタップすると…
▲目次へのスキップや、ブックマーク、ハイライト、キーワード検索などの機能が使えるので、諸々試してみよう
■コレクションの作成方法
コレクションを作成して、手動で本や書類を分類する方法もチェックしておきましょう。例えば、「旅行中の読書リスト」「勉強用」など、任意の名称を付けたコレクションを作成しておくことで、ライブラリよりも使いやすい状態で、本を整理できます。
まず「マイコレクション」欄の最下部に表示される「新規コレクション」をタップ。任意の名前を入力すればすぐにコレクションが作成されます。
▲本を整理するには「新規コレクション」をタップして、任意の名称のコレクションを作ろう
続いて、本のデータをコレクションに割り振るには、本のデータの右下に表示される「・・・」をタップし、「コレクションに追加」をタップしましょう。設定したコレクションが表示されるので、割り振りたいものを選べはOKです。
▲ライブラリから本を確認し、横の「・・・」をタップ。「コレクションに追加」をタップしよう
▲先ほど作成したコレクションを選択すれば、本がコレクションに割り振られる
■読書目標の設定
ブックアプリでは、毎日の読書の時間に目標値を設定できます。
この目標値をカスタマイズするには、「今すぐ読む」をタップしてから、「読書目標」が表示されるまで下にスクロール。「今日の読書」と表示されている領域をタップし、目標を調整しましょう。
▲目標の読書時間を変更するには、「ホーム」をタップして、画面を下へスワイプ。「読書目標」が表示されたら「今日の読書」の辺りをタップしよう
▲次画面で「ゴールを調整」をタップ
▲数値を調整できる
* * *
特にiPad miniシリーズのようにコンパクトなモデルならば、電子書籍リーダーとしての利用をイメージしている方も少なくないはず。Kindleだけでなく、Apple Booksも選択肢として把握しておくことで、比較検討のうえで、より自身に合ったサービスを選択できるでしょう。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X
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- Original:https://www.goodspress.jp/howto/627005/
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