米国では、スマホに免許証などのIDを組み込むことが可能になってきており、物理的な身分証明書を持たずに外出する人が増えてきているとのことですが、そこには潜在的なリスクが存在すると、米メディアThe Vergeが報じています。
現在iPhoneで免許証が提示できる州は?
アリゾナ州、カリフォルニア州、コロラド州、ジョージア州、ハワイ州、メリーランド州、オハイオ州では、ウォレットにIDを追加することが可能となっています。
ウォレットでのID組み込み実装にはまだ至っていないものの、モバイルIDアプリで身分証明書を提示できるのは、デラウェア州、アイオワ州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、ミズーリ州、オクラホマ州、ユタ州、バージニア州です。
スマホのアンロックには令状が必要
このように、免許証などの身分証明書をiPhoneで提示できる州の数は増加の一途をたどっていますが、警察にアンロックしたデバイスを手渡すことはどんな理由であれ危険を伴うと、The Vergeは警鐘を鳴らしています。
カリフォルニア州の最高裁では、たとえ合法的な逮捕であっても、警察がスマホをアンロックするには令状が必要だという判断が示されています。スマホのアンロックには、それなりの権限が必要となるからです。
それにもかかわらず、警察に安易にスマホを手渡してしまうと、どのような同意を与えたのかが曖昧になってしまいます。何もやましいことがないとしても、やめたほうが良いとのことです。
何かが見つかってからでは手遅れ
ほとんどの警察官は善良な人かもしれませんが、一部には権力を乱用する人も存在することが以前から報じられています。
スマホの中に何も悪いものがないと思っていても、警察官はスマホの所有者以上に探すべきものを知っている可能性があると、The Vergeは警告しています。
「たとえ無実でも、警官とは話さない方が良い」と巷でよく言われますが、スマホに関しても同様で、必要がない限り自ら情報を開示することは避けた方が無難です。
そのため、2024年というタイムラインでも、物理的な身分証明書を持ち歩くことの重要性が指摘されています。
Photo: Apple
- Original:https://iphone-mania.jp/apple-588110/
- Source:iPhone Mania
- Author:lexi
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