欧州連合(EU)のAI協定とは、安全な方法で人工知能(AI)の開発を行うことを誓うものですが、AI開発において重要な位置を占めるAppleとMetaの2社が参加していないことが明らかになりました。いったいどうしてなのでしょうか。
3つの柱からなるAI協定
現地時間9月25日、欧州委員会はベルギーの首都ブリュッセルで主要な業界関係者を集め、AI協定の誓約への最初の署名を祝福しました。現在までに、IT、通信、医療、銀行、自動車、航空などさまざまな分野の多国籍企業や欧州の中小企業を含む100社以上が誓約書に署名しています。
AI協定は次の3つの項目を柱としています。
- AIガバナンス戦略を採用し、組織におけるAIの導入を促進し、将来的にはAI法への準拠を目指す
- AI法の下で高リスクに分類される可能性の高いAIシステムを特定し、マッピングする
- 従業員のAIに対する認識とリテラシーを向上させ、倫理的かつ責任あるAI開発を推進する
そこにあるはずの名前がない?
AI協定への参加は任意となっており、必ずしも参加する必要はありませんが、Adobe、Google、Qualcomm、Lenovo、Samsungなど主要プレーヤーの名前がずらりと並ぶ中、AppleとMetaがリストにないことが話題になっています。
Appleは10月にiOS18.1で同社のAI機能「Apple Intelligence」の導入を計画しています。Metaも自社AIであるMeta AIの開発を行っており、最新のヘッドセット「Quest 3S」上でも使用可能となっています。
EUでApple Intelligenceの展開が認められていないから?
Apple IntelligenceはEUのデジタル市場法(DMA)の規制により、iPhoneでの導入が認められておらず、EU域内のユーザーはこの機能を利用することができません。
AppleがAI協定に参加していない理由がこの規制と関係しているかは不明ですが、もしApple Intelligenceの展開がEUでも認められるようになれば、協定に参加する可能性があるのではないでしょうか。
Source: 欧州委員会 via AppleInsider
Photo: Apple
- Original:https://iphone-mania.jp/apple-588305/
- Source:iPhone Mania
- Author:lexi
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