【アウトドア銘品図鑑】
ユニフレーム「フィールドラック」は、パッと開いて脚をロックするだけ。最初に「フィールドラック」を開いてそのうえに小物を置いて組み立てる、なんて使い方ができる優れもの。
薄くて華奢に見えるのに耐荷重は約30kg! 便利なうえにお手頃価格のため2台、3台と買い増しするキャンパーが多いのも納得です。
とくに雨のぬた泥サイトや露で濡れた草地のサイトでは"あってよかった♪"と心底ありがたみを感じます…が、一方で荒目のワイヤーメッシュなので、油断するとカトラリーのような細いモノやバーナーのゴトクが落ちちゃう。
これさえなかったらなぁ…という声に応え、ユニフレームでは合板とステンレス、2種類の天板を用意しているんですが、今年はステンレス版の新作「フィールドラック ステンレス天板Ⅲ」(5940円/以下、ステンレス天板Ⅲ)と「フィールドラック ステンレス天板Ⅲ ハーフ」(4400円/以下、ステンレス天板Ⅲ ハーフ)を発売。これ、うれしい進化を遂げていました。
■フィールドラック似の脚を搭載
「ステンレス天板Ⅲ」と「ステンレス天板Ⅲ ハーフ」の収納時の厚みは2.1cm。「フィールドラック」の厚みが1cmですから隙間収納OK。
▲「フィールドラック」3台と「ステンレス天板Ⅲ」、「ステンレス天板Ⅲ ハーフ」、「焚き火テーブル」を立てて収納
天板は「フィールドラック」よりフチの分だけ小さいため、立てて収納するとズレてしまい、厚みは合計3cmほどになります。一方、コンテナボックスの上などに平らに収納するなら、天板が「フィールドラック」にスポッと収まるので2cmほどに抑えられます。頑丈なのに薄く収納できるのって最高。
さらにこの「ステンレス天板Ⅲ」「ステンレス天板Ⅲ ハーフ」は、「フィールドラック」に載せて使うだけじゃなくなりました。
裏を見ると「ステンレス天板Ⅱ」と同じハンガーが内向きに倒されていて、それよりも一回り小さなパーツも取り付けられています。これ、脚です。
脚を開いてもそのままではグラグラなので、出っ張りをハンガーに引っかけて固定させます。要するに「フィールドラック」の組み立てと同じ! こういうところ、にやっとしてしまいます。
▲「ステンレス天板Ⅲ」59.2×34.2×H15.5cm、「ステンレス天板Ⅲ ハーフ」29.6 ×43.3×H10.5cm
そう、実は「ステンレス天板Ⅲ」と「ステンレス天板Ⅲ ハーフ」は単独でテーブルとしても使えるんです。
ローチェアに座って焚き火をするとき、「焚き火テーブル」では高さがあるので、「ステンレス天板Ⅲ 」や「ステンレス天板Ⅲ ハーフ」のほうが断然使いやすい!
熱や傷に強いステンレスで、表面は「焚き火テーブル」と同じ特殊エンボス加工。長く使っているうちにどうしても傷が生じますが、これなら目立ちません。
■脚を出しても出さなくても使える
「ステンレス天板Ⅲ」と「ステンレス天板Ⅲ ハーフ」は従来モデルのように脚を畳んだ状態で「フィールドラック」に置くだけでなく、脚を出したテーブル状態でも「フィールドラック」に載せられます。
▲「ステンレス天板Ⅲ」は脚を出し、「ステンレス天板 ハーフ」は脚なしで載せてみた
脚出し状態の場合、天板の下にできる空間は「フィールドラック」2台重ねのときよりも低くなるのですが、1段増えるのは大歓迎。
「フィールドラック」のフチがしっかり「ステンレス天板Ⅲ」の脚をガードし、ズレ落ちを抑えてくれます。「コンプレッションベルト」で束ねておくとより安心です。
そして「ステンレス天板Ⅲ」だけの機能ですが、脚を使わないときはハンガーを利用できます。ハンガーは片側だけ出すことも可能。
■「焚き火テーブル」と高さが合うってイイかも
「フィールドラック」と「焚き火テーブル」、同じユニフレーム製品なのにどうやっても高さが合わず、気持ちよく組み合わせられないという悩みがありましたが、「ステンレス天板Ⅲ」の登場でようやくこの問題が解消されました。
▲「フィールドラック」の高さは23cm、「焚き火テーブル」は37cm
▲「フィールドラック」2段重ねは約40cmで少しだけ「焚き火テーブル」より高くなる
▲「ステンレス天板Ⅲ ハーフ」は5cmほど低い
「ステンレス天板Ⅲ」+「フィールドラック」と「焚き火テーブル」の高さが合うと、なんだかスマート。
▲ローチェアに座って調理するのにちょうどいい高さ
ちなみに「ステンレス天板Ⅲ ハーフ」ではツライチになりませんが、これは脚の長さ天板の広さに収まるサイズだから。5cm高くするには脚を伸ばす機構を搭載するか、収納サイズを犠牲にするしかありません。価格とのバランスを考えればコレが最適解なのでしょう。
もっとも「ステンレス天板Ⅲ ハーフ」は世界観がピッタリ。
「ステンレス天板Ⅲ」のすぐ脇に置きましたが、高さ違いが気になるようなら「焚き火テーブル」や「ステンレス天板Ⅲ」の反対側に離して置くといいのかも。
▲ディレクターズチェアと相性よさそう
「フィールドラック」2段重ね+「ステンレス天板Ⅲ」だと高さは約60cmとなりローチェアでの作業には高すぎ。ディレクターズチェアなど座面高40〜45cmの椅子に座りながらの作業向きです。
マルチに使えると評判の「フィールドラック」ですが、3代目天板の登場でロースタイルのキッチン作りがいっそうはかどるようになりました。「フィールドラック」ユーザー歓喜! この使い勝手は「焚き火テーブル」愛用者が「フィールドラック」購入に踏み切るきっかけにもなりそうです。
>> ユニフレーム
<取材・文/大森弘恵 撮影協力/新越ワークス>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/639061/
- Source:&GP
- Author:&GP
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