オリコンは12月2日、「携帯キャリア」「キャリア格安ブランド」「格安SIM」「格安スマホ」の2024年オリコン顧客満足度®ランキングを発表しました。携帯キャリアでは楽天モバイル(2年連続)、キャリア格安ブランドではLINEMO(3年連続)、格安SIMではイオンモバイル(3年連続)、格安スマホではIIJmioがそれぞれ総合満足度トップとなっています。
携帯キャリア:楽天モバイルが2年連続、3回目の満足度1位
オリコンが発表した「携帯キャリア」「キャリア格安ブランド」「格安SIM(MVNO)」「格安スマホ(SIM+端末のセット)」の顧客満足度調査は、2023年以降に新規または乗り換えで契約し、利用しているユーザーを対象としています。
「携帯キャリア」の総合満足度1位は楽天モバイルで、2年連続3回目のトップとなりました。以下、au、NTTドコモ、ソフトバンクの順で続いています。
9部門のランキングの結果は以下の通りです。
楽天モバイルが、「加入手続き」「キャンペーン」「初期設定のしやすさ」「料金プラン」「利用料金」「サポートサービス」「付帯サービス」の7部門でトップを獲得しています。残り2部門(「通信速度」「端末のラインナップ」)はauが首位に立っています。
各部門のスコアを並べると、楽天モバイルは他3キャリアと評価の傾向に違いが目立ちます。特に「料金プラン」「初期設定のしやすさ」「キャンペーン」で、楽天モバイルが他キャリアに差をつけていることが分かります。
一方「通信速度」「サポートサービス」「端末のラインナップ」では大きな差がみられません。
利用しているサービスを友人・知人に勧めたいと思う程度を示す「推奨意向」と、利用しているサービスを継続したい程度を示す「継続意向」は、4キャリアとも前回よりもスコアが上昇しています。なかでも楽天モバイルは推奨意向、継続意向ともに伸び幅が最大となっています。
キャリア格安ブランド:LINEMOが3年連続トップ
携帯キャリア3社がオンライン専用で提供している「キャリア格安ブランド」では、LINEMOが3年連続で総合満足度1位を獲得しました。
8部門のトップ3は以下のとおりです。
LINEMOが、「加入手続き」「キャンペーン」「初期設定のしやすさ」「料金プラン」「利用料金」「サポートサービス」「付帯サービス」の7部門でトップを獲得しています。
「通信速度」はpovoが首位となり、携帯キャリアのauとともに、KDDIのサービスが同部門の首位の座を手にしています。
各部門のスコアを並べると、LINEMOが「キャンペーン」「付帯サービス」でpovoとahamoに差をつけているのが目立ちます。LINEMOとpovoは、僅差で競り合っている項目が多くなっています。
「継続意向」と「推奨意向」は、LINEMOがどちらも前回よりスコアを伸ばして首位となりました。
格安SIM(MVNO):イオンモバイルが3年連続1位
格安SIM(MVNO)では、イオンモバイルが3年連続で総合満足度1位となりました。
2位は日本通信SIMとmineoが同率でした。以下、IIJmio、NUROモバイル、UQ mobile、Y!mobileの順で続いています。
8部門のトップ3は以下のとおりです。
イオンモバイルが、「加入手続き」「プランの充実さ」「サポートサービス」「付帯サービス」の4部門で1位となっています。「キャンペーン」ではIIJmioとmineoが同率首位、「通信速度」と「利用料金」では日本通信SIMが1位でした。
格安スマホ(SIM+端末):IIJmioが2回目の首位
2023年以降にSIMカードとSIMフリー端末を同時に購入・開通したユーザーを対象とした、格安スマホの総合満足度1位はIIJmioが2回目のトップとなりました。2位はY!mobile、3位はUQ mobileでした。
9部門のトップ3は以下のとおりです。
総合満足度トップのIIJmioが、「加入手続き」「キャンペーン」「初期設定のしやすさ」「プランの充実」「端末のラインナップ」「利用料金」「サポートサービス」の7部門で1位を獲得しています。
「通信速度」ではUQ mobileとY!mobileが同率1位、「付帯サービス」ではY!mobileが1位となりました。
「0円終了」ショックから立ち直った楽天、KDDIは通信速度で高評価
「携帯キャリア」で他3キャリアを抑えてトップに立った楽天モバイルは、2022年に料金プランを刷新し、月1GBまでなら無料で回線を維持できていたプランを廃止し、無制限で3,278円(税込)の段階制プランに移行しました。
「0円プラン廃止」の影響で契約者数が減少した2022年には、満足度でも首位から陥落しましたが、2023年と2024年には首位に返り咲いています。ユーザーからの評価の傾向が、他3キャリアとは違っており、強固なファン層を固めている様子がうかがええます。
「通信速度」に注目すると、KDDIグループのau、povo、UQ mobileがいずれも首位となっているのも興味深いです。
総務省によると、MVNO利用者の割合は、2023年12月(第3四半期)時点で15.2%と緩やかながらも伸び続け、存在感を増しています。実際に使って満足したユーザーからの波及効果により、今後の伸びが加速するか、注目したいところです。
Source: オリコン (1), (2), (3), (4)
- Original:https://iphone-mania.jp/carrier-590981/
- Source:iPhone Mania
- Author:hato
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