【&GP 旅モノ グランプリ2024】
初めて行く街や国はもちろん、何度も通うお気に入りの場所だって、"旅"はいつでもワクワク感を味わわせてくれるもの。そんな旅を快適にしてくれるのが、旅モノ=旅行用品です。モノメディア「&GP」ではこれまで、数多くの旅モノを紹介してきました。そこで今回、それらの中からオススメアイテムを決めるべく「&GP 旅モノグランプリ」を開催。旅行のエキスパートと編集部の旅好きが厳選した“旅モノ”を10のカテゴリーに分けてご紹介していきます。
▲「&GP旅モノグランプリ2024」選考委員会:(左から)世界5大陸を回った&GP編集長/澤村尚徳、年間50フライト以上をこなすフォトグラファー・ライター/村田尚之氏、航空・旅行アナリストで帝京大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師/鳥海高太朗氏、仕事と映画の聖地巡礼で世界を飛び回るオセアニア好き旅ライター/相川真由美氏、コーヒーの生産地巡りがライフワークの&GP旅モノ担当/円道秀和
■旅先で動き回っての撮影にはスリングタイプが便利
せっかく旅に出たんなら、やっぱり写真に残しておきたいですよね。スマホ1台で完結する場合もあるけれど、しっかり残したいならミラーレス一眼をはじめとした機材は可能な限り持っていきたいところです。
とはいえ嵩張るし、重さや収納・セキュリティが悩みの種。日頃、機材を持ち歩き世界を旅するエキスパートたちはどこに注目をしてカメラバッグを選んでいるのでしょうか? 今回はキャリータイプからスリングまでさまざまなニーズに対応するカメラバッグを、カメラマン、記者、トラベラーとそれぞれの視点から分析してみました。
* * *
村田 バックパック編でも話しましたが、カメラバックって絶対に機内持ち込みするから、選ぶとき相当熟考するジャンルなんですよね。
澤村 LCCの7kgの壁ね。
村田 そうです。軽さに加え、商売道具の機材を守るための堅牢さも大事。さらに、撮影が始まると無造作に扱うことも多いから、汚れてもいいモノだとなおのことよしなんです。
円道 となるとやっぱりハクバ推し?
村田 ハクバ推しですね。2025年は“ハクバのおじさま”を目指そうかなって。今回の「GW-PRO スリングショルダー 6 カメラバッグ」も相当気になってます。
円道 メイン生地にX-PAC X50を採用してて、堅牢性と防水性…。
村田 そして軽量! 他社の似た製品と比べても500gくらい軽くて。500gってレンズ1本とかボディ1個分くらいだから、それだけでも相当違うんですよ。これは非常に大きい!
鳥海 フォトグラファーの村田さんは機材が絶対必要だからね。僕は機内や現地はiPhone 16 Pro MaxとOsmo Pocket 3で事足りる。流石に航空機の離着陸取材は一眼が必須だけど。
円道 少ない荷物でOK、となるとロープロ「トレッカーライト SLX 120 GRL ブラック」がベストなのでは?
澤村 これスリングになるのがいいんだよ。
相川 撮影中って絶対前側にぐるっとするから。出し入れがスムーズだし、ほどよいサイズ感だから男女関係なく使えますね。
村田 それとスリ対策にもなる。日本はまだしも欧米や西ヨーロッパ、特にスペインだと前にあるだけで安心感が違いますよね。
円道 僕は、クロームの「NIKO CAMERA BACKPACK 3.0」に思い出があって、海外取材で同行したフォトグラファーがこれだったんです。単純にカッコイイな〜って。アクティブ系フォトグラファー御用達のイメージです。
澤村 サイズは大きめだけど、横からレンズつけたままカメラ出せるのはいいよね。あと、ボトル用ポケットが外側にあるのが助かる。
円道 それ、前回のバックパック編でも推してましたよね。
澤村 ここは譲れないんだよっ!(笑)
相川 機材を横から出すならTHULE「Thule EnRoute Camera Backpack 20L」も出せますよ。個人的には内側の生地が視認性の高い明るめブルーなのも魅力的です。
澤村 THULEイイよね!
円道 20Lのコンパクトサイズながら横からスッと出せるのは便利。ミラーレス1台なら十分。サイドに三脚も固定できますし。
相川 今もですがシンクタンクフォトの「エアポートコミューター」を愛用する航空業界のフォトグラファーや記者さん多いですよね。
村田 実際僕も持ってますね。最近は転がせて背負えるのがいいなって思っているので「Essentials Convertible Rolling Backpack」はいいんじゃないかと。
澤村 これはガチ勢向けだけど、車輪がいいから移動がラク。
円道 内側のポケットがかなり細分化されてて、まさにプロユース。PCも16インチまで入るから現地で現像作業するときのことまでしっかり考えたうえで作られてますよね。
ーカメラバッグ部門ー
<大賞>
■撮影時の装備はこれだけで!サッと動ける収納力抜群のスリングバッグ
前面にスリングとして持って来れるのは使い勝手がいい上、防犯対策にも(村田さん)
ボトル用ホルダーがあるので、熱中しがちな撮影中の水分補給にもひと役(澤村)
ロープロ
「トレッカーライト SLX 120 GRL ブラック」(1万4000円)
望遠レンズ装着済みの一眼レフ、またはミラーレス一眼と予備レンズ1〜2本をサクッとまとめて持ち出せ、スナップから本格的な撮影までニーズに沿った使い方が可能。最大の特徴は、ショルダー、スリング、ウエストバッグと3WAYで使えること。10インチのタブレットスリーブも装備。メイン前面には、ケーブルやバッテリーなどの収納用ポケット、記録用カードを保管する専用スリーブも。三脚やウェアなどをまとめるストラップは本体下部に用意。ボトル用ホルダー付属で同下部に装着できます。容量約4L
ーMaker’s Recommendー
「トレッカーライト SLX 120 GRL」は、スリングバッグやウェストバッグとして使えるカメラバッグ。リサイクル素材を76%使用し、環境にも優しい。コンパクトに機材を収納でき、旅行先での撮影に最適です。(Videndum マーケティングディレクター/菊池さん)
>> ロープロ
<軽量安心賞>
■X-PAC採用で過酷な撮影環境でも安心。軽さではダントツ!
機材多めの僕には軽さが最高。2025年は“ハクバのおじさま”を目指します(村田さん)
X-PACで雨天での撮影時でも絶対的な安心感を手に入れたいなら迷わずコチラで(澤村)
ハクバ写真産業
「GW-PRO スリングショルダー 6 カメラバッグ」(3万2670円)
メイン素材に、軽さと防水性、強度に優れた「X-Pac X50」を採用。側面にも耐水圧1750mmの500Dナイロンを活用するなど、悪天候をはじめ撮影時のあらゆるシーンでも機材を守る安心さが魅力。標準・中望遠レンズを装着した一眼レフやミラーレス一眼、レンズ数本の収納が可能です。炎天下での撮影を考慮したエアベンチレーションシステムで、汗やムレを抑えて快適な環境を構築。移動中の本体のズレを防ぐクロスストラップは、マグネット式のバックルで片手での動作がスムーズです。多彩なポケットに三脚用ストラップと欲しい機能全部入り。容量約6L
>> ハクバ写真産業
<アクセスが容易で賞>
■機材にスッとアクセス可能。きっちりまとめて、スムーズな撮影環境を構築!
元々メッセンジャーバッグのブランドだから、デザインが秀逸ですよね(円道)
ボディ2台に長玉持参も多いので、しっかり収納&守れるのはありがたい(相川さん)
クローム
「NIKO CAMERA BACKPACK 3.0」(3万8500円)
カスタマイズ可能な仕切りで手持ちの機材にベストな形で収納・保護が可能。安全に持ち歩けるのはもちろん、機材配置が一目瞭然なので、撮影への移行がスムーズ。背面に加え、両サイドからメイン気室へアクセスでき、カメラ本体をスムーズに取り出せます。フロントには、15インチまで入るPC用スリーブに、各種小物収納用の豊富なポケットも用意。EVA製背面パッドで、背負った際の通気性を確保。サイドにはストラップで三脚が付けられます。すっきりとしたビジュアルも◎。容量約25L
>> クローム
<多目的に使えるで賞>
■外せるカメラポッドで日常から旅までシームレスに繋ぐ
保護用カメラポッドが取り出せるから、専用バッグにならず毎日使えますね(鳥海さん)
サイドジッパーエントリーから機材が取り出せて、移動しながらの撮影準備時にありがたい(相川さん)
THULE
「Thule EnRoute Camera Backpack 20L」(2万1450円)
付属のカメラポッドは折り紙から着想を得た仕切りを搭載し、手持ちの一眼レフ・ミラーレス一眼をきっちり納められます。ポット自体を取り外せば、リュックとして活用もOK。いつものバッグに機材をそのまま積めるのはありがたいトコロ。内側の生地は明るいブルーで、13インチまで入るスリーブや小物収納用のメッシュポケットを装備。トップにはサングラスなどの小物用コンパートメントも。前面ポケットは、チケットなどすぐ取り出したいアイテムにぴったりと、いたれり尽くせりの仕様。容量約20L
>> THULE
<2WAYが便利で賞>
■機材多めでもOK!引いて背負っていつでも一緒
他シリーズを所有してますが、2WAYで使えるのは安心材料に確実になりえる(村田さん)
流動的な撮影で機材多めに持っていきたいなら、迷わずこれですよね(円道さん)
シンクタンクフォト
「Essentials Convertible Rolling Backpack」(5万8520円)
トロリーケースとして活用できるのに加え、「ちょっとここは背負ったほうが安全かも」なんてシーンでサッとバックパックにできる2WAY仕様。70-200mm F2.8を装着したままの中型一眼レフや、ミラーレスカメラ2台にレンズ4〜6本をガッツリ収納可能です。PCは16インチまでOK。本体内部と外側にはケーブルなどのアクセサリー向けポケットも。視認性の高い半透明ポケットで、欲しいアイテムが探しやすいのも◎。太めのハンドルにスムーズな2輪タイプで、走行も軽く移動もラク。三脚ストラップとレインカバー付き。
>> シンクタンクフォト
<写真・文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/643702/
- Source:&GP
- Author:&GP
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