iPhone16シリーズ向けカメラモジュール供給において最も大きなシェアを確保しているとみられているLG Innotekの2024年第4四半期(10月〜12月)の営業利益が、2023年第4四半期(10月〜12月)よりも減少ていることが明らかになりました。
その背景には、iPhone向けカメラモジュールサプライヤー間の競争激化があるようです。
iPhone16向けカメラでシャープが撤退も、恩恵受けず?
LG Innotekの2024年通年での営業利益は2023年と比べて15%減少、2024年第4四半期(10月〜12月)に限れば2023年第4四半期(10月〜12月)と比べて48.8%と大きな減少を記録したとThe Elecが報告しています。
iPhone16シリーズ向けカメラモジュールの供給においてシャープが撤退に追い込まれたことにより、LG Innotekは大きな恩恵を受けると予想されていました。
Appleへの卸価格値下げが理由か
The Elecの分析では、LG InnotekはiPhone16シリーズ向けカメラモジュール供給において最も大きなシェアを確保しているものの、競合するFoxconnおよびCowellとの競争にさらされていることにより今回の営業利益減少にいたった模様です。
競争激化によってLG InnotekがAppleへの卸価格を引き下げたことが、営業利益減少に結びついた可能性があります。
サプライヤー間の競争により製造コスト削減を実現
Appleは有機ELディスプレイもSamsung DisplayとLG Display、中国BOEから仕入れることで、サプライヤー間に競争原理を働かせ、卸価格の値下げを実現しているとみられています。
Appleが今後発売する予定のスマートホームディスプレイでは、今まで供給実績が少なかった中国Tianmaから7インチ液晶ディスプレイをかなり安い価格で仕入れると噂されるなど、製造コスト削減に向けて上手な(サプライヤーにとっては厳しい)ビジネスを展開しているようです。
Source:The Elec
Photo:Apple
- Original:https://iphone-mania.jp/apple-592040/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729
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