ICT総研は1月22日、「2024年度 SNS利用動向に関する調査」の結果を公表しました。日本のSNS利用者は8,452万人で、インターネット利用者の79.0%にあたると推計されます。利用率が最も高いSNSサービスはLINEで、満足度が最も高いのはTikTokでした。
SNS利用者はネットユーザーの79.0%
ICT総研の推計によると、2024年末時点での日本国内におけるSNS利用者数は8,452万人で、インターネット利用者1億704万人の79.0%にあたります。
SNSの利用者数・利用率は増加傾向にありますが、この傾向は今後も続き、2026年末には利用者数8,550万人、インターネット利用者に対する利用率は80.1%に達するだろう、とICT総研は予測しています。
TIkTokの利用率、Facebookを抜く
ICT総研が実施したインターネット調査回答者のうち、SNSやコミュニティ・アプリの利用率が最も高かったのはLINEで、利用率は74.7%でした。
以下、YouTubeが65.4%、X(旧Twitter)が55.9%、Instagramが54.5%、TikTokが30.6%、Facebookが19.8%、ニコニコ動画が9.5%、Pinterestが7.2%と続いています。
2年前の前回調査と比較して、SNSの利用率は増加傾向にあり、とくに閲覧のみの利用が多いYouTube、X、Instagram、TikTokの利用率が高くなっています。
なかでも、TikTokの利用率は前回と比較して11%増加し、Facebookを抜いて国内利用率5位となっています。
SNS満足度、トップはTikTok。目立つXの凋落
主なSNSの利用者満足度(100点満点)でトップだったのはTikTokの86.5ポイントでした。TikTokは、2年前の前回調査から首位を維持しています。
2位以下は、YouTubeの85.6ポイント、Instagramの85.3ポイント、LINEの84.2ポイント、ニコニコ動画の82.8ポイント、Pinterestの82.4ポイント、Facebookの79.2ポイント、X(旧Twitter)の78.3ポイントと続いています。
2年前は5位だったXが8位へと大きく後退しています。
未成年のSNS「規制すべき」が過半数
未成年のSNS利用について意見を聞いたところ、最も多かった回答は「15歳未満の未成年は利用できないようにすべき」の22.9%でした。
このほか、「12歳未満の未成年は利用できないようにすべき」16.7%、「18歳未満の未成年は利用できないようにすべき」13.1%と、未成年者の利用を制限すべきという回答が合計52.7%で過半数を占めました。
また、「保護者が管理できる状態で利用すべき」と保護者の監督を重視する回答も18.9%みられました。
一方、「未成年であっても自由に利用して良い」との回答は6.9%と少数にとどまりました。
SNS利用時のリスク、2トップは「個人情報」「アカウント乗っ取り」
SNSを利用する際に考えられるリスクとして最も多く挙げられたのは「個人情報の流出」で60.9%でした。続いて「アカウントの乗っ取り」が50.8%と、セキュリティ関連のリスクが1位と2位に並びました。
このほか、「誹謗中傷やネットいじめ」36.8%、「過度な依存」32.0%、「詐欺や悪意のあるリンク」31.9%、「プライバシー侵害」24.1%、「虚偽情報の拡散」24.0%など、多岐にわたるリスクを脅威と感じるユーザーた多いことが分かります。
ICT総研は、サービス提供者による個人情報保護やアカウントの安全性向上といったセキュリティ対策の強化が求められるほか、ユーザー自身もパスワードの管理、個人情報をむやみに公開しないなど適切な利用方法を身につけることが重要、と指摘しています。
また、教育現場や家庭でのリテラシー教育を通じ、適切なSNS利用のための支援が必要だろう、ともコメントしています。
Source: ICT総研
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- Source:iPhone Mania
- Author:hato
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