
Node.jsを使ってAPIを開発していると、時折遭遇するエラーのひとつに「ERR_HTTP_INVALID_STATUS_CODE」があります。
このエラーは、サーバーが無効なHTTPステータスコードを返そうとした際に発生します。
この記事では、このエラーの原因を徹底的に解説し、実践的な解決策をご紹介します。
これを参考にすることで、エラーの発生を未然に防ぎ、より信頼性の高いAPIを構築できるでしょう。
エラーの内容
エラーメッセージの一例は以下の通りです。
RangeError [ERR_HTTP_INVALID_STATUS_CODE]: Invalid status code: undefined
at ServerResponse.writeHead (node:_http_server:347:11)
at ServerResponse.end (node:_http_outgoing:1042:10)
at ServerResponse.json (express/lib/response.js:278:15)
このエラーは、Node.jsアプリケーション内で無効なHTTPステータスコードが設定されている場合に発生します。undefined やその他の無効な値が設定されていることが原因です。
主な原因
- ステータスコードの設定ミス
- HTTPレスポンスを返す際に、
res.status()に無効な値を設定している。
- HTTPレスポンスを返す際に、
- ステータスコードの未設定
res.json()やres.send()を使用する際に、ステータスコードを明示的に設定していない。
- エラーハンドリングの不備
- サーバーエラー時に適切なステータスコード(例: 500)を返していない。
解決方法
1. ステータスコードを明示的に設定する
HTTPレスポンスを返す際には、常に res.status() メソッドを使用してステータスコードを明示的に指定しましょう。以下は正しい例です。
res.status(200).json({ message: "Success" });
2. エラーハンドリングを強化する
エラー発生時には適切なステータスコード(例: 400, 404, 500など)を設定します。
以下はエラーハンドリングを改善したコード例です:
router.get('/coupon_view', (req, res) => {
try {
// 正常処理
res.status(200).json({ message: "Coupon view loaded successfully" });
} catch (error) {
// エラーハンドリング
console.error(error);
res.status(500).json({ error: "Internal Server Error" });
}
});
3. デバッグログを活用する
console.error() を使い、以下のようにどの部分でエラーが発生しているかを特定しましょう。
if (!isValidStatusCode(statusCode)) {
console.error("Invalid status code detected:", statusCode);
}
4. 自動テストでエラーを防ぐ
開発中にエラーを防ぐため、レスポンスに正しいステータスコードが設定されているかを確認する自動テストを導入しましょう。
よく使われるHTTPステータスコードの一覧
| ステータスコード | 説明 |
|---|---|
| 200 | OK(成功) |
| 400 | Bad Request(不正リクエスト) |
| 404 | Not Found(未検出) |
| 500 | Internal Server Error(サーバーエラー) |
まとめ
Node.jsでAPI開発中に発生する「ERR_HTTP_INVALID_STATUS_CODE」エラーは、ステータスコードの設定ミスやエラーハンドリングの不備が原因で発生します。
本記事で紹介した以下のポイントを実践することで、エラーを解消できます。
- ステータスコードを明示的に設定する
- エラーハンドリングを強化する
- デバッグログを活用する
- 自動テストを導入する
これらを実践することで、より信頼性の高いAPIを構築できるでしょう。
ぜひ、参考にしてください!
- Original:https://minory.org/node-err_http_invalid_status_code.html
- Source:minory
- Author:管理者
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