Apple、App Storeで高度なコマースAPIを導入

App Storeでは年間数十億件のトランザクションが処理されていますが、非常に大規模なコンテンツカタログ、クリエイター体験、オプションでアドオンを利用できるサブスクリプションなど、デベロッパのビジネスモデルの進化に対応するために、Appleは「Advanced Commerce API(高度なコマースAPI)」の導入を発表しました。

アプリ内課金をアプリ内でより柔軟に管理可能に

対象要件を満たしたApp Storeのビジネスモデルを持つデベロッパは、Advanced Commerce APIの使用を申請することで、アプリ内課金をアプリ内でより柔軟に管理できるようになります。

使用できるようになる主な機能は以下のとおりとなっています。

  • エンドツーエンドの支払い処理
  • 税務サポート
  • カスタマーサービス

APIを使用するためのアプリ要件とは?

Advanced Commerce APIの使用するには、アプリが購入カタログを独自のシステムで個々の商品識別子(またはSKU)として管理するだけでなく、購入カタログも管理する必要があります。

その他のアプリ要件は次のとおりとなっています。

  • StoreKit 2を使用して、アプリ内でアプリ内購入を開始し、商品化すること
  • howManageSubscriptions APIを使用し、顧客がアプリ内で定期購入を簡単に管理できるようにするこ
  • App Store Server APIを使用して、取引履歴と定期購入のステータスを確認すること
  • App Store Server Notifications V2を有効にして、定期購入のステータスの変更をリアルタイムで取得こと
  • 顧客がアプリ内で払い戻しを要求できるようにすること([問題を報告する]へのリンクを含める)

AppleはApp Storeの利便性向上に必死?

App Storeは多くの国や地域で独占的であると認識されつつあり、すでに一部の地域ではサードパーティーアプリストアが認められるなど、Appleの牙城が崩れつつある状況となっています。

Appleは、App Storeの利便性を向上させることで、ストアを利用するデベロッパーを引き留めたい意図があるのではないでしょうか。

Source: Apple (1), (2)

Photo: Apple


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