<“デカ盛り”発見伝!>
美味しいものをお腹いっぱい、思いっきり食べたい…。実際に食べられるかどうかは置いておくとして、漠然とそんな気持ちが常にどこかにあるのが世の男たちではないでしょうか。そして、そんなロマンを叶えてくれる、“デカ盛り”と呼ばれるメニュー。我々&GPが見つけてきた、ワンパク“デカ盛り”メニューをぜひご賞味あれ!
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トンカツを食べたい〜って気分のとき、ロースにするか上ロースにするか、お財布の都合だったり、空腹具合だったり、そもそもヒレとロースの2択だったり…意外と悩みは多いもの。
しかし、どれにしようかな〜、なんてそんなこと悩まなくていい、デカ盛りカツ定食があると某情報筋から聞き、向かったのは池袋にある「とんかつは飲み物。池袋店」。ランチタイムを過ぎた時間でもカウンターは満席。人気のトンカツ専門店です。
▲券売機。店の1番人気は「ロースかつ定食」。ゴハンの小盛〜山盛まで値段が一緒なのがありがたい!
店に入り、券売機のボタンを探すと出てきた! 「漢のミルフィーユかつ定食」! 上から牛かつ、上ロースかつ、ロースかつの3段になっていて、明らかに他のメニューよりインパクトがすごい!
さらに、写真の下段には「小盛・中盛・大盛・山盛」と4つの選択肢があります。ん? これは? お店の人に聞くと「これはゴハンの量です」とのこと。それならもちろん「山盛」で! だってカツ3枚。それに見合ったボリュームのゴハン、必要でしょう!
ちなみにゴハンのおかわりは小盛〜山盛まで一律150円。お米の価格高騰により、しばらくの間は有料のようです。ということは、高騰前はおかわり無料だったってこと? ここにも令和の米騒動の悪影響がっ!
▲内観。カウンターの中にキッチンがあるので、作業風景を見ながら食事ができる。テーブル席は奥に
食券を買ってカウンター席へ。券を渡すとお店の人から「お惣菜はどれにしますか?」と聞かれます。そう、ここは、10種類のお惣菜から3つセレクト可能。カツとキャベツだけじゃない。おかんが作るような? 居酒屋で最初の突き出しで出てくるような? お惣菜もセットになっています。「全ての定食に味噌汁・お惣菜・キャベツが付きます」と壁の張り紙にも書かれている。
悩んだ挙句、「ひじきの煮物」と「山形だしの豆腐」、「シビれる麻辣春雨」をセレクト。油物だから、「さっぱりわかめ酢の物」や、絶対カツに合うでしょと思われる「ポテトサラダ」も悩んだ。もしカツが1枚だったら、「生卵」を選んだかも。
10種類から3つって結構即断できない。だってメインがカツ3枚。どれが箸休めに最強なのか…。いろいろ悩んだ末、結局は豆腐でさっぱり、春雨でピリッ、ひじきで癒やし、というバランス重視のセレクトに。そうして、カツが揚がるのを待ちます。
■カツとご飯だけで約1.2kg! 「漢のミルフィーユかつ定食・山盛」
▲「漢のミルフィーユかつ定食・山盛」(2580円)。ゴハン、味噌汁、3種のお惣菜付き
待つこと10数分。目の前にやってきたのは、ロースかつの上に上ロース、さらにその上に牛かつが乗った、まさに“漢前”なカツ! 早速計測です。
直径21.5cmのお皿に盛られたカツとキャベツは703g。そしてゴハン山盛は高さ約13cm、重さ479g(ともに器の重さは除く)。トータル1182gですが、味噌汁、小鉢3つを足すと余裕で1.3kg超え。おそらくですが、1.5kg前後あるんじゃないかと。お惣菜の小鉢、結構しっかりしたボリュームだし。カツ3段だけがすごいんじゃない。山盛ゴハンとお惣菜と味噌汁だけで、もしかしたら1kg近くあるのかも。そう思わずにはいられません。
▲カツとキャベツの重さは479g。もしかしてキャベツ79gでカツ400g?
計測を終え、まずは1番上の牛かつから。牛かつ用にわさびを乗せた小皿も付いてくるので、まずはわさびにつけて一口! 牛肉しっとり柔らかい〜。ほんのりピンク色で、衣のサクッと感と牛肉の柔らかさが絶妙。わさび効果でより肉を甘く感じます。これは、ゴハンもいいけれどビールやハイボールで味わいたい。思わず「うま〜い」と声が出てしまいます。
続いて2段目の上ロースを一口。こっちは豚肉の旨みが感じられてやっぱりうまい! 牛肉の繊細な美味しさではなく、豚肉ならではのガツンとくる旨さ。ゴハンを思わずかっ込みます。あ〜、このゴハンとトンカツの口の中での一体感。やっぱり最高!
▲高さは約11cm。牛かつが2段になっているのもあり、3枚で実質約9cmぐらい
続いて1番下のロースかつを一口。こっちは肉の弾力がたまらん! そして脂身、ジュワッとしていて美味しい〜! 上ロースとロースのトンカツ、食べ比べることってあまりないけれど、確かに違いがある。どっちも美味しい。トンカツってやっぱり偉大。
3種のカツの味を楽しんだら、今度はソースをたっぷりかけて。もぉ一気にゴハンとの相性アップ。山盛のゴハンがみるみるうちに減っていきます。カツとソースだけでゴハンが進むのに、箸休め的ポジションながらゴハンとの相性がバッチリすぎるお惣菜で、こっちでもゴハンが進む。山盛だけれど、想像以上にゴハンがなくなりそうでやばい。調整せねば。
▲上段の牛かつ。断面はピンク色で外はサクッ、中は柔らかで一段目からテンション上がる♡
「『漢のミルフィーユかつ定食』は月に100食程度注文が入る人気メニューなんですよ」と話すのは店長の東 高広さん。そもそも、なんでこの3段カツをメニューにしたんですか?
「『とんかつは飲み物。』の創生期、ぼくらは"肉を揚げる"と言う共通言語を持っていて、その意思をひとつにして"高さによる意思"を実現しようとしました。ぼくらが表現するとんかつへの思いや野心がこの高さへとつながり商品が生まれたんですよ」
共通言語? 急に哲学感を感じるコメントに驚いたけれど、“ぼくらが表現するとんかつへの想いや野心”というのにはなるほどです。
▲ロースかつ、厚みしっかり。ソースに負けない肉そのものの旨みが力強い!
卓上にあるソースは、店オリジナルなんですか?
「ソースは各社自慢のとんかつソースをバランス良くブレンドして熟成させて深い味わいを引き出してご提供しています。“濃いめの関東スタイルのソース”をテーマに表現するためにいくつかのステップを踏まえて実践した結果、独自の香りと味わいのソースを確立できました」
そして気になるもうひとつ。なんでお惣菜10種から3つが選べるようになったんですか?
「とにかく最後の最後の一粒まで、このボリュームを美味しく楽しんで食べてほしいという切なる思いから生まれました。お客様には自由意思が与えられていると言う考えの元、トッピングにおいて創造者であるぼくら株式会社のみものの考え得るベストな数として10個が相応しく、味の変化や深まりに通じています」
このお店、提供する食べ物ひとつひとつへの思いの深さを感じます。お客様の自由意志。うん、深い。
▲全10種から3つ選べるお惣菜。同じものを頼むのは不可。ちなみに1個+60円で追加可能
そして、デカ盛りメニューを出す店でマストで聞いておきたいことをば。今まで、最大量を食べた人って、どんな注文をしていましたか?
「『漢のミルフィーユかつ定食』+『海老フライ』でご注文。牛かつがおいしかったと単品で追加注文。おかわりのご飯山盛り×3杯をきれいに完食されていましたね」
うわ〜。推定約1.5kgプラス、海老フライ、牛かつにゴハン山盛(推定約500g×3)ということ!? ざっと計算しても4kg近く。すごい。やはり、デカ盛りを食べ切れる神に選ばれし胃袋を持っている人は半端ない!
普通の胃袋の持ち主だと、1番人気メニューの「ロースかつ定食」にお惣菜3種で、もう大満足のボリュームなのに。ちなみに、食べ残した場合は持ち帰り可能ですか?
「衛生上の問題でお断りしております」
となると、やはり最初は「ロースかつ定食・中盛」から初めて、じわじわと自分が満足する適量を探るのがおすすめです。
▲注文を受けてから揚げるため、衣はサクサク、そして噛むと肉汁ジュワッ!
「一押しメニューは、千葉県のブランド豚さわやかポークを使用した『厚切り国産豚 上たまごソースかつ丼』(1600円)ですね。また、毎月29日の肉の日には、『ロースかつ定食』のロースが1.5倍になるので、お得に味わえますよ」と店長。
次回は、「サーロイン牛かつ2倍定食」(1980円)にするか、「味噌ロースかつ定食」(1050円)に、「ロース+エビフライ1本」(1330円)を付けるか。でも、1番人気の「ロースかつ定食」(950円)にして、お惣菜を2つ増やし5つにしてバランス良く味わうのもアリ? 近いうちにまた食べに行きたいと思います!
「とんかつは飲み物。池袋店」
住所:東京都豊島区池袋2-53-11
TEL:非公開
営業時間:11:00~15:30、17:30~21:30
定休日:なし
<取材・文/いしざわりかこ 撮影/小嶋 裕>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/655033/
- Source:&GP
- Author:&GP
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