折りたたみiPhone向けの可能性も〜折りたたみディスプレイ保護フィルムの特許出願

Samsung DisplayとSegyung Hitechが、韓国特許庁（KIPO：Korean Intellectual Property Office）に対し、折りたたみディスプレイパネルに適用可能な保護フィルムに関する特許を出願したことが明らかになりました。

韓国メディアThe Elecは、Apple製折りたたみデバイスに搭載されるディスプレイパネルの受注に向けて両社は動いていると説明しています。

折りたたみディスプレイパネルの表面保護に関する特許

KIPOに2023年5月に出願され、2024年12月に公開された特許は、「ディスプレイ保護フィルムにおける耐衝撃層と遮光層」に関するものです。

この特許で扱われているディスプレイ保護フィルムは、家電量販店などでアフターマーケット向けに販売されている保護フィルムや保護ガラスとは異なり、ディスプレイパネル製造時にその表面に加工を施すものです。

特許では、ディスプレイパネル表面に遮光層を設け、その上に高分子ポリマーなどで形成される耐衝撃層を直接コーティングすることで製造工程が簡素化できることが説明されています。

Segyung Hitechは現在、Galaxy Zシリーズに搭載されるSamsung Display製折りたたみディスプレイパネルにおける超薄型ガラス（UTG：Ultra Thin Glass）の表面に貼り付ける保護フィルムを独占供給しています。

Apple製折りたたみデバイスに搭載されるディスプレイパネルは、Samsung Displayの受注が有力視されているため、Segyung Hitechが保護フィルム加工工程を担当する可能性も高いと考えられます。

Samsung DisplayとSegyung Hitechは、Apple製折りたたみデバイス向けディスプレイパネルの受注に向けて活動しているとThe Elecが報告していることから、今回の特許もそれに活用される可能性があります。

Apple製折りたたみデバイスは2026年下半期（7月〜12月）に発売されると噂されており、その発売時期に間に合わせるためには2025年第3四半期（7月〜9月）にサプライヤーの選定を完了する必要があると、The Elecは指摘しています。

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