2024年に世界で最も売れたスマートフォンのトップ3は、iPhone15、iPhone15 Pro Max、iPhone15 Proの3モデルでした。iPhoneのうち高価な「Pro」モデルが、初めて販売の過半数を占めています。iPhoneの世界での平均販売価格（ASP）は、年々上昇を続けており、過去最高を更新しています。
iPhone15シリーズがトップ1〜3位を独占
調査会社Counterpoint Researchによると、2024年に世界で最も売れたスマートフォンは、2023年9月に発売されたiPhone15でした。
2位がiPhone15 Pro Max、3位がiPhone15 Proで、iPhone15シリーズがトップ3を独占していますが、同時に発売されたiPhone15 Plusはトップ10に入っていません。
2024年9月に発売されたばかりで、販売期間が3カ月間あまりのiPhone16 Pro Maxが5位、iPhone16 Proが9位にランクインしており、iPhoneシリーズの6モデルがトップ10入りしています。
iPhone以外では、SamsungのGalaxyシリーズが4モデルランクインしており、AppleとSamsungの2社でトップ10を独占しています。
「Pro」モデル、初めてiPhoneの半数を超える
2024年は、iPhoneの中でも上位モデル「Pro」モデルの販売が特に好調であり、初めて「Pro」モデルの販売台数がiPhone全体の半分を超えました。
高価な「Pro」モデルの販売が伸びた理由についてCounterpoint Researchは、Appleが魅力的な支払い方法や下取りを提案したことで、インドなどの新興国を含む幅広い層に最新のプレミアムモデルを販売することに成功した、と分析しています。
2024年はスマホ売上高、出荷台数ともに増、平均販売価格は過去最高
Counterpoint Researchが発表した、2024年の世界スマートフォン売上高は対前年比5％増加し、2年間続いた減少から一転しました。
スマートフォンの平均販売価格（ASP）は対前年比1％上昇して356ドル（約55,000円）となり、最高記録を更新しています。
スマートフォンの出荷台数は対前年比4％増加しており、背景には世界的な景気改善と消費者心理の改善があるとみられます。
iPhoneの出荷台数は対前年比3％減少していますが、「Pro」モデルの販売比率が上がったことで、平均販売価格（ASP）は上昇しています。
なお、Apple関連の動向に詳しい著名アナリストのミンチー・クオ氏は、販売台数の減少を平均販売価格の情報でカバーするAppleの戦略はそろそろ限界が近く、見直す必要がある、と指摘しています。
iPhoneの世界での平均販売価格は138,000円
以下のグラフは、上から売上高シェア、平均販売価格、出荷台数シェアをメーカー別に示しています。
売上高シェアでは、Apple（黒の線）が46％で前年比で減少しながらも、2位のSamsung（15％）に圧倒的な差をつけています。
Appleの平均販売価格（ASP）は、2020年以降上昇を続けており、2024年には903ドル（約138,000円）と過去最高を更新しています。
出荷台数シェアでは、AppleとSamsungがともに前年からシェアを落として18％で拮抗しています。Xiaomiが出荷台数を前年比16％増やし、14％のシェアを獲得しています。
Source: Counterpoint Research (1), (2) via AppleInsider
- Original:https://iphone-mania.jp/iphone15-592348/
- Source:iPhone Mania
- Author:hato
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