MacBook ProおよびAir向けOLED製造装置の設置進む〜実製品は来年以降

MacBook ProおよびMacBook Air向けの有機EL(OLED)ディスプレイを供給するSamsung Displayが、第8.6世代OLEDディスプレイパネル製造用蒸着装置の設置を進めていると韓国メディアThe Elecが現状と見通しを伝えています。

MacBook Pro(2026)向けOLEDを既に試作中か

The Elecによれば、第8.6世代OLEDディスプレイパネルを製造する際の蒸着装置はキヤノントッキ製で、搬入から設置までに3カ月を要するとのことです。

1本目の第8.6世代OLEDディスプレイパネル製造ラインはMacBook Pro向けのもので、蒸着装置は2024年上半期(1月〜6月)に搬入され、11月に設置が完了した模様です。

OLEDディスプレイを搭載するMacBook Proはフロントカメラ周りのデザインをノッチからパンチホール(ピンホール)に変更し、2026年に発売されるとの噂があります。

Samsung Displayは既に、第8.6世代OLEDディスプレイパネルを試作しているとのことですので、Appleにサンプルが出荷されている可能性が高そうです。

MacBook AirへのOLED搭載時期延期により出荷先不透明に

2本目の第8.6世代OLEDディスプレイパネル製造ラインで使用する蒸着装置は2025年上半期(1月〜6月)に搬入されて設置作業が行われる見通しですが、MacBook AirへのOLEDディスプレイ搭載時期延期に伴い、製造されたOLEDディスプレイパネルの出荷先を新たに探す必要があるとThe Elecは指摘しています。

2026年にMacBook ProにOLEDディスプレイが搭載された後、2027年にMacBook AirにもOLEDディスプレイが搭載されると予想されていましたが、2029年以降に延期されたと最近伝えられていました。

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MacBook Airは2029年まで液晶ディスプレイ継続?

AppleはMacBook AirにOLEDディスプレイを搭載する時期を延期し、かわりにPro Display XDRに採用されている酸化物TFTテクノロジー液晶ディスプレイを、現在のアモルファスシリコンTFT液晶ディスプレイから変更して2027年モデルに搭載すると先月中旬にThe Elecが報じていました。

Source:The Elec

Photo:Omdia, Apple Hub(@theapplehub)/X


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