まるで文鎮、でも最強。Xiaomiのモバイルバッテリーがレア仕様で頼りになりまくり

重い、デカい、容量は普通。

おそらく多くの人にとっては、別の選択肢があると思います。でも必要な人にとっては、こういうの待ってた!なモバイルバッテリーがひっそりと発売されてました。それが「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh (Integrated Cable)」(5480円)。

▲手にずしりとくる重さ。質感はいい

正直、容量が10000mAhってモバイルバッテリーとしては普通です。なのにこれ、なんと重さが315gもあります。iPhone 16の倍近い。さらに四角柱のようなカタチをしてるので、塊感があって、より重さを感じます。

普段、スマホ用に使っている「Anker Nano Power Bank」(6490円)の容量も同じく10000mAhなんですが、こんなに違います。

▲奥のXiaomiは143×48×36mm/315gで、手前のAnkerは104×52.3×26mm/215g。どちらもケーブル付き

現在発売されているスマホのバッテリー容量はほとんどが5000mAh以内に収まるので(iPhone 16で約3500mAh)、10000mAhあれば1.5回程度充電できる計算になります(※詳しい計算は省きますが、スマホへの給電の場合、実際に使える容量は6000mAhぐらいになります)。

じゃあなんでそんなにサイズが大きいかというと、簡単な話、出力が違うんです。

「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh」は製品名を見ればわかるように、最大出力は165Wになります。内蔵USB-Cケーブルが120W、USB-Cポートからの出力が45Wで、計165Wになります。ちなみに120W出力はXiaomi製のスマホでハイパーチャージ対応モデルのみなので、実質の最大出力はスペックを見るに65Wになる模様。それでも十分高出力です。

▲下部からはUSB-Cケーブルが生えている。このケーブルだと最大120Wで給電可能。左側のUSB-Cポートを使ってモバイルバッテリーの充電を行う。その際の入力は最大でなんと90W(条件あり)。とにかく充電も速い

▲ケーブルは、使用しない時は側面に引っ掛けられる仕組みになっている

そして「Anker Nano Power Bank」は最大が30W(内蔵ケーブル使用時)。もちろんこれでもスマホへの給電であれば十分急速充電になるんですが、その倍以上の出力があるというわけです。

この高出力が活きるのが、ノートPCへの給電です。

▲JR在来線グリーン車でPC作業

パワーのあるノートPCの場合、出力が高くないと充電できません。そのため、それらのPCには高出力なACアダプタが付属しています。

例えば私が使っているレノボの「Think Pad X1 Carbon Gen12」の場合、標準で65WのACアダプタが付いてきます。Apple「MacBook Pro 14インチ M4モデル」は70W、マイクロソフトの「Surface Laptop 15 インチ」は65WのACアダプタになります。

これらのPCに出力30Wのモバイルバッテリーをつなげても残念ながら給電できません。でも65Wなら問題なし(詳しい計算は…すいません省かせてください)。この大出力を実現するためのパーツが入っているから、「165W Power Bank 10000mAh」は大きくて重いんです。

おっと「でも10000mAh(3.6V、36Wh)だとフル充電できないのでは」という声がどこからか聞こえてきました。はい、その通りです。

先に挙げたPCのバッテリー容量だと、正直どれも半分も充電できないと思います。でもいいんです。命綱みたいなものです。

▲バッテリー残量と出力はカラー液晶に表示される

いざという時に備えるという意味では、無駄な買い物ではないと思っています。

「バッテリー残量やばい! あとちょっとで作業終わるのに! ディスプレイの輝度を下げたけど残量がグングン減っていく! どうするどうする? コンセント探す?」

そんな時はきっと来る。いやこれまで何度もあった。そんな人にはピッタリかと。

それに、スペックから考えると5480円ってめっちゃ安いですしね。

最後に大事なことを。Xiaomiの日本法人である小米技術日本株式会社は、小型充電式バッテリーの回収・リサイクル活動を推進する一般社団法人JBRCの会員企業です。だから、必要がなくなった場合はちゃんと回収してもらえますよ。

>> Xiaomi

<取材・文/円道秀和(&GP)

 

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