iPhone16eが発売直後に苦戦?Appleにとっては想定内か

2月28日に発売されたばかりのiPhone16eは、発売直後にもかかわらず売れていない、とBloombergのマーク・ガーマン記者が報じています。ただし、iPhone16eのターゲットは通常のiPhoneとは異なるので判断するにはまだ早すぎであり、そもそもAppleはiPhone16eのヒットに大きな期待は持っていないだろう、と同氏は伝えています。

発売直後のiPhone16eが売れていない

iPhone16eが2月28日に発売されたましたが、Apple Storeや携帯キャリアの販売店に目立った行列はなく、予約数も控えめだった、とBloombergのマーク・ガーマン氏がニュースレターPower Onで読者からの質問への回答で伝えています。

同氏がいくつかの店舗で確認したところ、通常の新型iPhoneが数百台や1,000台以上売れるのに対して、iPhone16eの販売台数は1店舗あたり数十台程度だったそうです。

iPhone16eは失敗と判定するのは時期尚早

しかし、この販売状況をもって「iPhone16eは売れていない」と断ずるのは早い、とガーマン氏は指摘しています。

iPhone16eがターゲットとしているのは、新型iPhoneが発売されると同時に購入するようなユーザーではなく、数年前の古いiPhoneを使い続けている人や、Androidから乗り換える人、そして初めてのスマートフォンを買う人です。

そのため、発売直後の販売状況ではiPhone16eが成功かどうかは見極められず、判断には数カ月あるいは数年が必要だ、というわけです。

iPhone16eは「勝利の方程式」ではない

ただしガーマン氏は、長期的にiPhone16eの将来を楽観視してはいないそうです。

アメリカでは599ドルから、日本では99,800円(税込、以下同じ)からという価格は、格安スマホと呼ぶには高価すぎるし、フラッグシップのiPhone16(アメリカで799ドル〜、日本で124,800円〜)との価格差が小さすぎる、と価格と性能のバランスの微妙さを同氏は指摘しています。

SamsungはiPhone16eに相当するようなモデルから撤退しているように、iPhone16eは「勝利の方程式とは呼べない」厳しい市場にある、とガーマン氏は述べています。

AppleはiPhone16eに期待していない?

しかしAppleは、iPhone16eがホームランになる必要を感じていないし、期待もしていないだろう、とiPhone16eの戦略的な重要性は相対的に低い、というのがガーマン氏の見立てです。

ただし、この秋に発売されるiPhone17シリーズでは、より大きな試練に直面するだろうと述べています。

Source: Power On/Bloomberg


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