次期Mac ProにM4 Ultraを搭載か〜M3 UltraはMaxを2つ接続

新型Mac Studioに搭載されたM3 Ultraは、Appleの専用設計のUltraFusionパッケージングテクノロジーによってM3 Maxを2つ接続していることが、Appleの発表から明らかになりました。

2025年後半に発表されると噂の次期Mac Proには、専用チップとしてM4 Ultraが搭載されるかもしれません。

M3 Ultraは2つのM3 Maxダイで構成

AppleはM3 Ultraに関するプレスリリースにおいて、M3 Ultraの構成や性能に関して下記のように説明しています。

  • Appleの専用設計のUltraFusionパッケージングテクノロジーは、10,000を超える信号で2つのM3 Maxダイを接続する埋め込みシリコンインターポーザを使用して、2.5TB/s以上の低レイテンシのプロセッサ間帯域幅を実現し、ソフトウェアがM3 Ultraを1つのチップとして認識するようにしています
  • M3 Maxの2倍のリソースにより、M3 Ultraのメディアエンジンははるかに多くのビデオ処理を同時に実行できます。
  • M3 Ultraは、ハードウェアによって可能となる専用のH.264、HEVC、4つのProResのエンコードとデコードのエンジンを備えているため、最大22ストリームの8K ProRes 422ビデオを再生できますディスプレイエンジンは最大8台のPro Display XDRに対応し、1億6,000万以上のピクセルを実現します
  • Secure Enclaveはハードウェア検証によるセキュアブートやランタイムのエクスプロイト対策技術と連動して、最先端のセキュリティを提供します

上記説明で特に注目されるのは、「2つのM3 Maxダイを接続する埋め込みシリコンインターポーザを使用」との記述です。

TechInsightsは、M1 UltraとM2 Ultraが搭載していた埋め込みシリコンインターポーザ(インターコネクトパッド)がM3 Maxには搭載されていないと指摘、M3 Ultraが登場しないのはそれが理由と考えられていました。

M4 Ultraが2つのM4 Maxで構成の可能性高まる

Appleの発表からM3 Maxに埋め込みシリコンインターポーザが搭載されているのが明らかになったことで、M4シリーズにおいても2つのM4 Maxダイを接続したM4 Ultraの登場が期待できます。

M4 Ultraが発表される場合、その構成と性能は下記のようになると予想されていました。

M4 UltraM2 UltraM1 Ultra
CPUコア数最大32コア
高性能コア:24
高効率コア:8
最大24コア
高性能コア:16
高効率コア:8
最大20コア
高性能コア:16
高効率コア:4
GPUコア数64コア
最大80コア
60コア
最大76コア
48コア
最大64コア
Neural Engine32コア32コア32コア
メモリ容量512GB196GB128GB
メモリ帯域幅1,092GB/s800GB/s800GB/s

M4 Maxのメモリ帯域幅は最大546GB/sとなっていますので、M4 Ultraでは2倍となる1,092GB/sが実現される可能性があります。

M4 Ultraで予想される最大メモリ容量は、M4 Maxの最大メモリ容量を2倍にすると256GBですが、M3 Ultraで512GBが選択可能になっていますので、M4 Ulraも512GBが選択可能になるのは確実でしょう。

次期Mac ProにはハイエンドM4チップが搭載と噂

次期Mac Proには「最上位のM4シリーズチップ」が搭載されると噂されていますが、新型Mac StudioにはM4 UltraではなくM3 Ultraが搭載されたことで、次期Mac ProにM4 Ultraを搭載することでMac Studioとの差別化が可能になりました。

M3 Ultraの性能をM2 Ultra/M1 Ultraと比較

AppleはM3 Ultraの性能について、M2 Ultraの最大1.5倍、M1 Ultraの最大1.8倍のパフォーマンスを実現していると発表しています。

また、グラフィック性能では、M2 Ultraよりも最大2倍、M1 Ultraよりも最大2.6倍高速なパフォーマンスを実現するとも述べています。

Source:Apple

Photo:Tech God(@tgod34748)/X


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