大盛り1kgオーバー!? ざるそば屋(芝公園)の「鶏ざる黒・大盛り」は腹ペコサラリーマンにとって神ランチだった!

<“デカ盛り”発見伝!>

美味しいものをお腹いっぱい、思いっきり食べたい…。実際に食べられるかどうかは置いておくとして、漠然とそんな気持ちが常にどこかにあるのが世の男たちではないでしょうか。そして、そんなロマンを叶えてくれる、“デカ盛り”と呼ばれるメニュー。我々&GPが見つけてきた、ワンパク“デカ盛り”メニューをぜひご賞味あれ!

*  *  *

港区・芝公園にとっても盛りのいいそばの店があると聞き、今回向かったのは「ざるそば屋」。ランチタイム限定のお店ですが、昼時はいつも行列ができている人気店です。

店に入ってまずは注文&会計から。レジの近くには「初めてご来店のお客様へ 当店の“蕎麦”は通常で500g、大盛りで約1kgとなります。少なめご希望のかたは申し付けください」と書かれた紙が貼られています。

よし! 確実に大盛りっ! となると、メニューをどれにするか。お店の人に聞くと「1番人気は『鶏ざる黒』ですよ〜」とのことなので、「鶏ざる黒」の大盛り、1kgで注文決定! 会計を済ませて席に着き、出来上がるのを待ちます。

▲紅×黒の配色が印象的な店内。オープンキッチンなので作業風景を見ながら待つ

店内は手前にカウンター席、奥にテーブル席があり、一人でも気軽に入れる雰囲気。壁には“ざるそば屋のこだわり”が。「自家製麺である・大盛りである・石臼挽きの良質そば粉・秘伝の手作りつゆ・4種類のつゆを選べる・無添加である・茹でたてである」と書かれています。

大盛りだけれどこだわり満点のそば。期待がさらに高まります。

■そばだけで余裕の1kg超え! 「鶏ざる黒・大盛り」はつゆ込み1763g!

▲「鶏ざる黒」(920円)+「大盛り」で1020円。この価格で合計1.7kg超え!

待つこと数分。出来上がったのは山盛りのそばにいい香りのするつけ汁。早速計測です。そばは直径26cmの皿に高さ約14cm、重さは1176g。つゆは直径15cmの器に587g(ともに器の重さは除く)。おお〜! トータル1763g!

つゆの中には大ぶりの鶏肉がゴロゴロ。黄身も入っているから親子丼ならぬ親子汁? 出汁のいい香りが一気にお腹を空かせてきます。

▲公式は1kgだけれど、この日は1176g。ラッキー!

茹でたてのそばに熱々のつゆ。早速一口味わってみると、つゆは東京のそばならではの甘辛しっかり味。そばだけで味わってもみずみずしくて美味しいし喉越しもいい。つゆに付けるとカツオの香りがすっと鼻から抜けていく、香り高い味わいです。

ぷりぷりとした大ぶりの鶏肉、揚げナスなど存在感のある具はもちろん、天かすやネギがいいアクセントに。これは絶妙なバランス! 思わず無心になってそばをすすってしまいます。

▲高さは約14cm。なかなかのマウンテン具合だけれど、そばが美味しいのでスイスイ食べられる

「『鶏ざる黒』は当店の看板メニューです。ソテーした鶏モモ肉がゴロゴロ入った熱々のつけ汁に、そばをたっぷり浸して召し上がっていただきたいですね」と話すのはオーナーの関根さん。

どうして並で500g、大盛りで最大1kgのそばを出そうと思ったんですか?

「前職でそば店をプロデュースする企業に勤めており、個人的にもそば好きで約2000店舗食したのですが、ほとんどのお店が圧倒的にボリュームが少なく感じました。若者向けに『美味しい蕎麦を食べる会』なども企画しておりましたが同様の意見が多く、自分で開店するならそばだけで満腹・満足になって頂きたいと思ったんです」

確かに! そば、特にざるそばってお店によっては3口くらいで終わっちゃうなんてこと、あるものなぁ。

▲大きめの鶏肉が汁の中に。揚げ玉は時間が経つにつれ濃厚さを出してくる

「当初は大盛り1kgのみでしたが、お客様の要望により750gも誕生しました。昨今の大盛りブームのはるか昔、15年前からの名物ですね」

そうだったんですね。芝公園辺りで働いている腹ペコさんには、なくてはならないお店なんだろうなぁ。それにしても、自家製麺のそばで1kgサイズ1020円はかなりお得。どうして?

「この店の姉妹店に北品川にある『粋貫庵彰利』があるのですが、原料の仕入れを1本化することでコストを抑えていることが大きいですね。あとは他店の倍の量を自負しておりますので蕎麦打ちを頑張って倍打つ! です」

2店舗分のそばを毎朝打つことで、美味しさと良心的価格を実現しているということなんですね。

▲1kg分のそばでも注文が入ってから茹でていく。混雑時でも作り置きはしない

ちなみにこのそばは二八そば? それとも七三?

「そばの内容・配合は一切公表しておりません。ただ、飽きの来ないそばを追求し完成させたものです」とにっこり。独自配合で割り切れる形ではないこともあり、公表していないとのこと。

「つゆは最高級の関東醬油と三河の本みりんでかえしを作り、カツオ、サバ、宗田の本枯れ節を独自ブレンドでだしを取っております」

カツオのいい香り〜と思っていたけれど、実はサバもいたんですね!

▲美味しい法則も壁の黒板に書かれている。こだわりがビシビシ伝わってくる

ちなみに、そばだけで1kg超え、つけ汁込みで1.7kg超えの大盛り。完食するためのアドバイスは?

「大盛りそばを美味しく食べるのは時間との勝負です。素早く食べる、ただ無心にすするのみ! 個人的にはそばは半分だけつゆに浸してすすり、卵黄は途中で崩すのがおすすめです。もし追加で何か頼むなら、ちくわ天ぷらが相性バツグンですよ」

ちくわ天! 確かに相性良さそう。でもそれを頼むと確実に1.8kg超え…そばの大盛りってカレー同様、かなり攻略しやすいものなんですが、1.8kgだと思うとちょっと躊躇する〜。完食できたら次回は追加だなぁ。ちなみに卓上には七味が置いてあります。途中、七味で味変はかなりおすすめです。

▲「春は『濃厚ごま汁 白』(1100円)を販売します。自家製の濃厚なごま汁に山芋、えごま葉天が乗ったゴマづくしの一品です」(オーナーの関根利彰さん)

そばのボリュームより、天かすが溶けて濃厚になったつゆが後半濃厚に感じたけれど、気が付いたら完食していた「鶏ざる黒・大盛り」。この大盛りはイケる。かなり満足感の高いランチになりました。

次回は750gの大盛りにして、天ぷらを楽しもうかなぁ。あと、「鶏ざる赤」も気になる。「豚ざる」も黒と赤があるから、そっちもいいなぁ。

お腹いっぱいになったので、腹ごなしに最寄りの芝公園駅ではなく浜松町駅まで歩いたけれど、思ったより近かったのでカロリー消費には結び付かなかった…。浜松町や大門からも徒歩圏内です。

手打ちそばを茹でたてで味わえて、トータル1.7kg超えで1000円ちょっとというありがたいそばの店「ざるそば屋」。一気にファンになりました!

「ざるそば屋」
住所:東京都港区芝2-10-8
TEL:03-5418-6773
営業時間:11:00~15:00
定休日:日・祝

>> 【連載】“デカ盛り”発見伝!

<取材・文/いしざわりかこ 撮影/小嶋 裕>

 

【関連記事】

◆700円で1kg超え! 立ちスパ アッパーカットの「ミートソース特盛」はコスパ最強のスパゲティだった!
◆デカ盛りなのに癒やしのおいしさ! 神田たまごけん 西新宿店の裏メニュー「トマトオム・チキンライスメガ盛り」
◆秋葉原の最新系デカ盛り! 肉汁麺ススムの「肉汁麺レベルMAX」はもはや異次元レベルだった!


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA