<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
悩ましい自宅の防犯。ついに私の住んでいる地域でも、“畑向こうのお宅に空き巣が入ったらしい”という情報が、井戸端会議を通じて爆速で駆け巡っておりました。いたずらに不安を煽るような情報発信はなんだかなぁとは思うものの、“防犯”についてしっかりと考えないといけないどころか、対策を施していかないといけない現実がすぐ眼の前にきていました。
▲USB-C給電方式のカメラ本体にソーラーパネルがセットになった商品を購入。映像はサブスクのクラウド録画とmicroSDカード(別売)に対応
ということで、以前ソーラー式センサーライトを設置するなどしていましたが、もう少し対策をしたいと導入を検討していた防犯カメラ。防犯カメラがあれば絶対安心! というわけではないにしても、防犯意識がある家アピールとしてもある程度は効果があるだろうと見つけたのはSwitchBot(スイッチボット)の「ソーラー屋外用防犯カメラセット」(実勢価格:1万6980円)。
ソーラーパネル式で工事不要というのが大きなメリットでもある本製品ですが、ソーラー式ゆえに最も気になるのがそのバッテリーの持続時間。3ヶ月ほど使ってみたガチの感想を編集部員ヤマケンがお届けします。
撮影範囲の広さと夜間の映像は防犯カメラとしては十分な印象です。300万画素(フルHD)+IP65の防塵防水性能。加えて画角が137度なので、コンパクトな見た目以上に広い範囲を映像として残してくれますし、田舎で街灯が全くと言っていいほどない我が家でも、鮮明とは言えないまでも服装や風貌が分かる程度には映し出してくれます。
▲取付マウントを取り付けるための粘着テープ仕様のベース。
設置については、カメラ本体の設置方法が選べるのが嬉しい。取付マウントを壁に直打ちしないで済むように、粘着テープで取り付けられるベースになるパーツが付属されています。
▲粘着テープのベースに取付マウントをビスで固定。この仕様は賃貸でも持ち家でも嬉しい
つまり、強力な粘着テープで本体設置ができるので、賃貸など壁に穴を開けられない人でも使いやすいということ。ややこしい説明ですみません。もちろんビスで直打ちもOKですし、取付ベースを使わずにカメラ本体をカメラの三脚の雲台に取り付けるなんて使い方も可能。
▲転がっていた2×4材にビスで取り付けて使っているが、もうちょっといいやり方を検討して3ヶ月経過した
ただ、ソーラーパネルも同様の方式で取り付けられると文句なしだったのですが、こっちはビス打ちのみ。自宅に転がっていたDIYで余った木材に取り付け、屋根の上に載せて使ってますが、アイディアが必要です。ソーラーパネルと本体をつなぐ配線が3m程度なので、カメラ取り付け位置と日当たりのいい場所が離れている場合は要注意。
▲本体裏にUSB-CやmicroSDカードの差し込み箇所が設置されている
給電方法と電池持ちについて言えば、ソーラー式+USB給電のハイブリッドなのも◎。取り扱い説明書に“使用前にUSBで満充電してから使用する”旨が書いてありますが、例えば雨や曇りが長く続いてしまっていても、取り外してUSBで充電すればOKなので、安心感は段違い。
▲パネルの角度は無段階で変えられるため、季節ごとに変わる太陽光の角度に合わせやすいのは◎
とは言え設置してこの3ヶ月、最初のUSBでの充電以降はソーラーパネルでの発電に任せていても特に問題なく動作しています。人通りの多さなど設置環境の影響を大きく受ける点なので断定はできませんが、少なくとも田舎の人通りの少ない一軒家の玄関先では今のところ十分です。
▲映像の確認や設定はWi-Fi経由&専用アプリを通して操作。警報アラームなどを鳴らすことも可能
気になる点でいうと、カメラの起動速度と設置位置の難しさ、でしょうか。仕方のないことですがセンサーが反応して録画スタートまでに1〜2秒のラグがあるので設置位置とカメラの向き次第では肝心なところが映せていない、なんてことも。
▲当たり前だがセンサーが反応してからカメラ起動にラグがあるため、頭上からの映像ばかりに…
実際、実際に我が家で撮影されたものを見てみると、すでに玄関前まで人物が来ていて、顔が映らず服装が分かる程度の映像だけが収まっていることもしばしば。カメラの広角を全く活かせていません…。
▲取り付け位置の高さが難しい…。この高さと角度では大事なところが映らない
原因としては、玄関上部の高さ230cmのところに斜俯瞰になるように取り付けていることかもしれません。身長170cmが背伸びして手が届かないようにと思って取り付けたのですが、そのせいでセンサーの感知エリアが狭くなってしまい、センサーが反応してカメラが起動したころには玄関先まで人物が到着。結果として顔が映らない事態になっていそうです。ポテンシャルを最大限発揮するためには、こちらの記事のようになるべく水平になるように設置するのがベストのような気がします。
▲ちなみに専用スマホアプリに表示されるセットアップ方法が丁寧で分かりやすく好印象
ただ、そうなると外されてしまう可能性もありますが、月額契約(498円〜)のクラウド録画を利用すれば、犯行の瞬間はしっかり押さえられるでしょうから、考え方・使い方次第かなぁ…。
* * *
実際に防犯アイテムを設置してみて、なかなか思ったようにはいかないのが難しい。とは言え、カメラが作動したらスマホに通知が来る設定にしていれば、なにかあったときに離れていてもスマホで確認可能(microSDカードへの録画設定でもWi-Fi経由で確認OK)。日中不在時の様子を遠隔でチェックできるのは安心感に繋がりました。センサーの感度設定や検出エリア設定もできるので、周辺状況に合わせて設定できて便利。ソーラー式だけどバッテリー持ちも今のところ問題ないですし、総合的にみて買ってよかった。
先日取材したホームセンターの店員さん曰く「まずは音と光で牽制」ということなので、次は音が鳴る砂利を導入してみようかしら。
>> SwitchBot
<取材・文/山口健壱(&GP)>
山口健壱|キャンプ・アウトドアと動画担当。2年半ほどキャンプ場をぐるぐる回って、回り回って&GP編集部所属。“キャンプの何でも屋”としてキャンプを中心にライティング、動画製作、イベントMCなどを行う。最近ゴルフレッスンに通い始めて真っ直ぐ飛ぶ率が上がってきました。
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/665027/
- Source:&GP
- Author:&GP
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