TSMCの独走続く?Samsungが1.4nm半導体製造プロセスをキャンセルと噂

Samsungが、2nmプロセスの次の世代にあたる1.4nmプロセスでの半導体製造を断念したとの予想がXに投稿されました。

1.4nmプロセスでの半導体製造を断念したとの情報が単なる噂だとしても、何らかの理由で立ち上げに難渋している可能性が高そうです。

Intelに続きSamsungも最先端プロセスの立ち上げに苦慮

Jukanlosreve氏によれば、Samsungは1.4nmプロセスでの半導体製造を断念したとのことです。

これが事実であれば、Intelに続きSamsungのファウンドリビジネスも苦境に立たされることが懸念されます。

3nmプロセスにおける改善されない歩留まり率が根本原因?

今回の投稿についてWccftechは、もしもSamsungが1.4nmプロセスでの半導体製造を断念したとすれば、それは3nmプロセスでの半導体製造ライン立ち上げ難渋しているのが根本原因になっている可能性が高いと指摘しています。

Samsungは3nmプロセス(3nm GAA)の歩留まり率改善に苦慮しており、QualcommGoogleからのシステム・オン・チップ(SoC)製造を失注した他、Galaxy向けExynosの製造も断念したとみられています。

Samsung、2nmプロセスでの復活に注力か

そのためSamsungは3nmプロセスの歩留まり率改善を断念し、2nmプロセス(2nm GAA)の立ち上げと良好な歩留まり率確保に注力するのではないかと、Wccftechは推察しています。

2nmプロセスの先の1.4nmプロセスに割いているリソースを削減して2nmプロセスに注力することで、TSMCと比べて大幅に低い最先端プロセスでの歩留まり率を改善し、失注した各社からの再受託に向けて活動していると考えられます。

TSMCの2nmプロセスでの歩留まり率は既に60%に達していると噂されており、Apple Aシリーズの量産を開始する時期には80%に達することが確実な状況です。

SoCの卸価格値下げのためには、TSMCのライバルとなるSamsungや他のファウンドリによる最先端プロセスの立ち上げが重要です。

Source:Wccftech

Photo:Apple Hub(@theapplehub)/X


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