iPhone18向けA20は2nmプロセスでの製造確実〜歩留まり率は既に70%超え

2026年下半期(7月〜12月)に発売されるiPhone18シリーズが搭載するA20は、TSMCの2nmプロセスで製造されるとアナリストのミンチー・クオ氏が伝えています。

クオ氏が把握している情報では、TSMCの2nmプロセス「N2」での半導体試作では、既に量産段階で求められる歩留まり率に近づいているようです。

2nmプロセスでの半導体試作で歩留まり率80%以上目前

クオ氏はN2における半導体試作での歩留まり率について、3カ月前となる2024年末の段階で60%〜70%に達し、現在(2025年3月)は更に向上していると述べています。

最先端プロセスでの半導体量産を開始する場合に求められる歩留まり率は80%以上とみられているため、製造コストを考慮しなければ2025年内の量産開始も可能でしょう。

3nmプロセス立ち上げ時よりも順調に推移

これは、TSMCの第1世代3nmプロセス「N3」立ち上げの際よりも順調と考えられます。

N3での量産開始時には歩留まり率が80%以下と十分ではなかったため、最終的にTSMCはそれを小改良したN3BでiPhone15 Proシリーズ向けA17 Proの製造を開始していました。

TSMC N3 N2 roadmap

2026年にA/Mシリーズのいずれも2nmに移行確実?

N2での半導体量産において初期段階から良好な歩留まり率が確保できれば、iPhone18シリーズ向けA20とiPhone18 Proシリーズ向けA20 Proのいずれも2nmプロセスで製造されるのは確実でしょう。

N2での半導体量産立ち上げは想定通りにはいかないとの考えるソースから、iPhone18 Proシリーズ向けA20 ProはN2で製造されるも、iPhone18シリーズ向けA20はiPhone17シリーズ向けA19と同じN3Pで製造されるのではないかとの指摘がありました。

クオ氏の把握している情報が正しければ、A20とS20 Proに加えM6シリーズの製造も2nmで行われること、初期段階から十分な数量が確保できることになります。

Samsungの苦悩続く

2nmプロセスでの半導体量産はSamsungも準備を進めていますが、3nmの時と同様、こちらは歩留まり率の確保に難渋しているようです。

この状況が改善できなければ、Google TensorやQualcomm Snapdragon、MediaTek Dimensityも引き続きTSMCが製造を受託する可能性が高そうです。

Source:郭明錤 (Ming-Chi Kuo)(@mingchikuo)/X

Photo:Concept Mob/YouTube, Semi Vision


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