電動ソフトトップの4人乗り! フルモデルチェンジしたミニの人気車種「コンバーチブル」はグッと魅力的に

ミニの人気車種「コンバーチブル」がフルモデルチェンジ。2024年10月に第4世代に進化しました。電動ソフトトップに4人乗りという、評価の高いパッケージは継続。室内のデザインもぐっと魅力的になりました。

新型ミニ・コンバーチブルに乗ったのは、2025年2月のバルセロナ。春が始まった同地は、地中海性気候で暖かく、幌を降ろしてのオープンドライブに最高、な場所でした。

■いまや希少なコンパクトサイズの4人乗りコンバーチブル

ミニ・コンバーチブルは日本でもすでに発売されています。ラインナップは2モデル。最高出力120kWの「ミニ・コンバーチブルC」と150kWの「ミニ・コンバーチブルS」。1998cc4気筒ガソリンと7段デュアルクラッチ変速機、それに前輪駆動方式は共通です。

バルセロナで用意されたのは、「ミニ・コンバーチブルS」。出発地点であるホテルの駐車場には、さまざまな車体色が並べられていて、カラフルさがミニの魅力のひとつだと、改めて印象づけられました。

ミニ・コンバーチブルは、いまや希少な、比較的コンパクトなサイズで、4人乗れて、価格もそこそこ、というモデルです。車体は、全長3880mmなので、日本の市街地で扱いやすいのも、人気の理由でしょう。

もちろん、フルオープンで走れる爽快感と、幌を開けても閉めてもスタイリッシュに見えるデザインと、それに走りの良さと、いいところはほかにもいろいろ。第4世代では車内のデジタル技術もさらに進化して、乗っていて楽しめるようになっています。

■発進から力強さを感じる2リッターターボエンジン

バルセロナでは、海岸のホテルから市内を抜けて、自動車専用道に入り、そこから旧街道のような山中の屈曲路を通り、地中海を見ながら出発地点に戻るというコースを選びました。

2リッターターボエンジンは1450rpmから最大トルクが出る設定だけあって、発進からして力強さを感じさせ、走行中はノーマルモードで走っていると、ギアが燃費を考えて高めに入る傾向があります。カーブでは手動でシフトダウンすると、太いトルクが前輪に伝わり、力強く車体を引っ張ってくれます。

ずっと、太いトルク感を味わっていたいときは、「ゴーカート」というドライブモードを選ぶと、期待以上に強烈な加速を得られます。このとき、9.5インチ径の大型円形モニターのデザインも変わり、気分が盛り上がります。

風の巻き込みはとても少なく、オープンで走っていても、うまい具合に、空気が後ろに流れていく感じです。せっかくの地中海なので、サイドウインドウも下ろして開放的な気分を味わおうというときも、意外なほどコクピットは風を巻き込まない印象です。

さらに、ふだんはトランク(上下に開いて開口部が大きくなる設計)内に収納されている軽量ウインドデフレクターを前席背後に設置したうえで、サイドウインドウを巻き上げると、感じられるのは、太陽の暖かさだけ、といってもいいぐらい、風は入ってきません。

もうひとつ、私がミニの機能で好きなのは、ソフトトップを上げているときに使える「サンルーフモード」。幌の一部が40cmも開きます。ルーフの一部が開くサンルーフと同じ働きです。幌を上げて走っていて、途中で風や太陽光を感じたくなったときなど、たいへん便利な機能です。

車内の楽しみは先に触れた円形モニターです。ナビゲーションを使っているときは、自車のアイコンがコース上に表示されます。ドライブモードによって車体の色が変わる芸のこまかさも、ライフスタイルカーとして、いろいろな形でドライバーを楽しませてくれるミニのイメージに合っています。

価格は、今回の「ミニ・クーパー・コンバーチブルS」が514万円。「ミニ・クーパー・コンバーチブルC」は、Sの150kWの最高出力と300Nmの最大トルクに対して、120kWと250Nmとなり、価格は464万円。

【Specifications】
Mini Cooper Convertible S
全長×全幅×全高:3880×1745×1435mm
ホイールベース:2495mm
エンジン:1998cc 4気筒エンジン
駆動:前輪駆動
最高出力:150kW@5000rpm
最大トルク:300Nm@1450~4500rpm
乗車定員:4名
価格:514万円

>> ミニ・ジャパン「Mini Cooper Convertible」

<文/小川フミオ、写真/ミニ・ジャパン>

オガワ・フミオ|自動車雑誌、グルメ誌、ライフスタイル誌の編集長を歴任。現在フリーランスのジャーナリストとして、自動車を中心にさまざまな分野の事柄について、幅広いメディアで執筆中

 

 

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