【趣味と遊びの新生活】
「名作は軒並み高額だし、インテリアを趣味にするハードルって高いんじゃない？」なんて思っている人に知って欲しいのが、憧れの名作がお手頃価格で手に入るリプロダクト家具という存在。新生活に合わせて揃えてみては？
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“暮らしに彩りを”なんてよく耳にするフレーズだが、素敵なデザインには生活の質を高める効果もある。とはいえ名作は手に入れづらい。そこでリプロダクト家具の出番だ。
そもそもリプロダクト家具とは、デザインの意匠権が切れたデザイナーズ家具をベースに復刻・再生産した家具を指す。なので気軽に取り入れられるし、オリジナルに比べてリーズナブル。中には仕様が変更され、より使いやすく改良を加えている場合も。要は、敷居の高いインテリアという趣味を生活に根ざしたものとして楽しむことができるというのだ。
「今回はどなたでも取り入れやすい5万円以下のアイテムをセレクトしました。“オリジナルの素晴らしさ”と“リプロダクトの手軽さ”にはそれぞれの良さがあります。デザイン性の高い製品が身近にあることで豊かな感性が生まれ、暮らしも豊かになる。リプロダクト家具を通じて、多くの方々の選択肢のひとつとしてそのお手伝いができれば幸いです」と増田さん。プロの知識と審美眼に頼ってみるのもアリだ。
E-comfort東京 マネージャー
増田直行さん
デザイン性に優れたオリジナルデザイン家具やデザイナーズ家具のリプロダクト製品を展開する同店で、住宅からオフィス・飲食店など、さまざまな空間への家具のコーディネートを行う
E-comfort東京
東京都千代田区内神田3-2-8 いちご内神田ビル
03-3525-8347
10:30〜17:30
火曜休
1. ナチュラルな素材と無駄のないデザインが融合
E-comfort
「シェーカーチェア」（3万7400円）
シンプルな無垢材フレームとペーパーコード座面が落ち着いた北欧テイストを演出します（増田さん）
デザイナーはボーエ・モーエンセン。1944年に発表されてから60年以上経た今もなおベストセラー。サイズ：H75×W49×D45cm。
▲座面に使われたペーパーコードは何度でも張替え可能なエコな仕様。座り心地も申し分なし
2. アジアンテイストを盛り込みつつモダンな佇まい
E-comfort
「プラットフォームベンチ」（4万9500円）
木の温かみを感じられるデザインがオススメ。洋室にも和室にも合い、まさに一家に一台（増田さん）
巨匠ジョージ・ネルソンが1946年にデザインした名作ベンチ。和のテイストも含み、モダンな現代建築やアジアンテイストのインテリアと好相性だ。サイズ：H37×W122×D47cm。
▲ベンチとローテーブル、どちらにも対応するちょうど良い高さこそが万能家具たる所以だ
3. ゆるやかな曲線で魅せる、古くて新しい曲木椅子
E-comfort
「ルネチェア」（3万8500円）
作りはしっかり丈夫ですが、持ってみると驚くほどに軽く使い勝手の良いチェアです（増田さん）
19世紀末から20世紀初頭に作られた名作。粘りのあるビーチ材による曲線の美しさはまるで工芸品のよう。シンプルで合わせるインテリアを選ばない。サイズ：H80×W55×D56cm。
▲背もたれの意匠や脚部のゆるやかな曲線など、木を曲げて作っているとは思えない精巧さ
4. 独特な脚部デザインはまるでコンパスのよう
E-comfort
「リザルトチェア」（2万4200円）
木材シートとスチールフレームの対比も美しく、お洒落カフェのような空間を演出できます（増田さん）
1958年、フリソ・クラマーによってデザイン。スチールレッグと3次元成形された座面が醸し出すオリジナリティにより、今も高い人気を誇っている。サイズ：H79×W46×D47cm。
▲薄い鉄板を曲げて作られるフレームは、見た目の軽快さとは裏腹にしっかりした構造を持つ
5. 古さを感じさせない北欧デザインの名作ランプ
E-comfort
「AJテーブルランプ」（2万900円）
コペンハーゲンにあるホテルのために1959年に誕生。光の広がりさえもデザインに取り込んでおり、可動式シェードで光を放つ方向を変えることが可能。サイズ：H54×W22×D16cm。
6. 柔らかな光で空間をエレガントな印象に
E-comfort
「バブルランプ ソーサー スモール」（2万8600円）
モダンな雰囲気もあり、和紙のような見た目とも相まって日本の住環境によくマッチします（増田さん）
世界中にファンを擁するジョージ・ネルソンの「バブルランプ」。シェード部分は不織布のような見た目ながら弾力があり、柔らかいゴムのような質感がユニーク。サイズ：H19×φ44cm。
7. スラッと伸びた一本脚がシンプルかつ優美
E-comfort
「チューリップサイドテーブル」（3万7400円）
エーロ・サーリネンの手による同作は、アルミダイキャスト製の脚が大理石の天板を美しく支える姿が美しい。天板は豪華な雰囲気が漂う大理石と気軽に使える木天板の2種類。サイズ：H52×Φ52cm。
※2025年3月6日発売「GoodsPress」4月号34-35ページの記事をもとに構成しています
＜取材・文／TOMMY（NOHOHON-PRODUCTION）＞
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/664832/
- Source:＆GP
- Author:＆GP
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