AppleサプライヤーのLuxshare、米国での製品組み立ても視野に

AirPodsの組み立てを担うことで知られる中国企業Luxshareは、トランプ関税の影響を受け、米国での製品組み立ても視野に入れていると述べました。トランプ関税は、米国に製造業を呼び戻すことが大きな目的とされていますが、「米国製AirPods」というのも、もはやありえない選択肢ではなくなってきているようです。

トランプ関税が与える影響は限定的

Luxshareの会長であるワン・ライチュン氏は9日、電話会談でアナリストに対し、米国で製品を組み立てる可能性があると語りました。

もっとも同氏は、トランプ関税がLuxshareの利益や収益に与える影響は限定的であるとも述べており、現時点ではそこまで切迫した状況ではない様子がうかがえます。

影響が限定的である理由としては、Luxshareの米国向け出荷台数がそこまで多くないことが挙げられており、主要な出荷先はその他の国々であるとしています。

米国製AirPodsの実現に必要なものとは?

トランプ関税の影響は限定的としながらも、ライチュン会長は今後の対応として、中国国内での一部投資を停止または延期する可能性や、海外(特に米国)への投資を拡大する可能性を示唆しています。

LuxshareはAppleの名前を直接挙げてはいませんが、米国で製品を組み立てるには、商業的な保証(契約や注文など)が必要だと述べています。

トランプ大統領は「米国製iPhone」実現に自信

トランプ大統領は、「完全米国製」のiPhoneも製造可能だと考えていると報じられたばかりですが、組み立てだけならともかく、すべての部品を米国製でまかなうのは現実的ではないと指摘されています。

トランプ大統領の反グローバリズム政策が果たしてどこまで実を結ぶのか、今後の動向に注目が集まっています。

Source: Reuters

Photo: Apple


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