フタと茶こしが付いたステンレス二重構造の“湯のみ”、YOU KNOW ME?

【アウトドア銘品図鑑】

古くはぺたんこ収納を実現した「コーヒーバネット」や熱い鍋をそのまま置ける「焚き火テーブル」、くるっと丸めてもち運べる「ファイアスタンド」、最近では立体型ロストル「メタル薪」など、誰もが“どうすればいいかわからないけど、もっと使いやすくなるはず”というもやっとした思いを拾い上げて製品化、オリジナリティあふれるラインナップを展開しているのがユニフレームです。

ダブルマグ「ゆのみSUS」(3630円)もそのひとつ。

「ゆのみSUS」が登場したのは2018年。北欧スタイルの映えギアや無骨ギアが続々登場している時代に、あえて和モダン。

なんとも渋い、通好みの発想なんですがこれこそがユニフレームです。

一見、なんの変哲もないステンレス製湯のみなんですが、これに茶こしとフタが付属しています。この付属品がポイント。

ただの“飲み物を注ぎいれる容器”から大きくジャンプアップし、日常でもアウトドアでもめちゃ活躍するプロダクトになっているんです。

 

■茶こしのクオリティが高い

ユニフレームは新越ワークスのアウトドアブランドで、新越ワークスの創業時の社名は新越金網製造工場。ザルや網など業務用厨房製品の製造販売からスタートした企業で、高い金属加工技術を持っていて中でも金網やワイヤー加工は大得意。

茶こしとフタが付属している「ゆのみSUS」でもその技術力を見ることができます。

▲サイズφ8.2×H8.5cm、重量230g。メッシュの収納ケース付き

フタはねじ込みなどではなく載っているだけ。中に本体の径にフィットした茶こしが入っています。

▲82号の茶こし。大きな茶葉がきれいに浸る

茶こしはゆのみ本体の形に沿ったデザインで、ハンドルなど余分なものは付いていません。いわゆる急須用の茶こしと同じでサイズは82号。

フチは平らで5mm幅になっています。

「ゆのみSUS」本体にひっかけられ、「ゆのみSUS」以外にもφ76〜81mmのコップや急須と組み合わせてもいいんです。

ちなみにこの茶こし、継ぎ目などはなくしなやかな1枚メッシュを加工していて、フチからメッシュがはみ出てるなんて無粋なことはいっさいありません。洗う時にうっかり指が触れたまま茶こしを動かしてもケガをすることはありません。

茶こしの底は丸みを帯びているのに、きれいに立つから二煎目、三煎目をいただく準備も万全。

角がないので使用後、茶葉を取りのぞくときに引っかかりにくいのもいい。

目が細かなメッシュだから日本茶はもちろん、紅茶やウーロン茶なんかにも使えます。スパイスを入れた紅茶、フルーツや野菜を入れたフレーバーウォーターを漉すなんて使い方もできました。

 

■フタはホコリよけに役立つ

一時、シェラカップ用のフタがバズりました。

フタがなくてもいいといえばいいんですが、風によってホコリが舞いやすいアウトドアではコップのフタはあるとうれしいモノのひとつです。

▲湯のみのなかにホコリが入りづらいフタ

載せるだけなので気軽に開け閉めOK。

紅茶やジュースなど甘い香りを放つ飲み物は、香りに誘われて虫が寄やすいもの。フタを載せておくことで虫を寄せにくくなるのもポイントです。

二煎目を楽しむなら、「ゆのみSUS」のフタを茶こし置き場に。

フタのフチが立っているので、茶葉に残った水分が落ちてもテーブルに流れ落ちることはありません。

使用後のティーバッグを載せる、はちみつやジャムを入れた後のスプーンを置くなんてときにも重宝しますね。

 

■手に馴染みあたたかみを感じる

肝心のゆのみ本体は、丸みを帯びたデザインとなっています。脚がなく、どこを持っても手に馴染みます。

本体は中に空間があるステンレス鋼中空二重構造。

真空ほどではありませんがダイレクトに熱や冷たさが伝わることはなく、手に優しい。それに外側が結露しにくいのでコースターなしでも無垢天板に染みができにくいなんていう利点もあるんです。

だから、アウトドアブランドの製品ですが、日常的にも使いたくなる!

▲満水容量270ml

「ゆのみSUS」はひとり分のお茶にちょうどいい大きさに思えますが、お茶によってはひとり分の湯は60〜80mLがベストとするものも。

「ゆのみSUS」を急須代わりにしてお茶を楽しむなんていうのもステキ。

正直、ティーバッグやペットボトルを使うほうが圧倒的に多く、急須や茶こしの手番は少ないのですが、ひと手間かけるとやっぱりおいしい。

自然を愛でながらお茶をいただく=野だてをイメージしちゃいますが、急須でいれるお茶はそれよりも断然カジュアルでくつろぎ度マックス。リラックスしすぎて大きなあくびをしてもマナー違反だとにらまれることはありません。

設営後のひとときや毎日の仕事終わりに「ゆのみSUS」でティータイム。いつでもどこでも自然体でくつろげます。

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<取材・文/大森弘恵 撮影協力/新越ワークス>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X

 

 

 

 

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