「アンダー10万円」で手に入れる。見た目も機能も“間違いない”本格腕時計5選

【2025年 夏ファッション小物特集 #5】

夏の装いは、どうしても単調になりがち。Tシャツにショーツ、スニーカーで完結する日も多く、気づけば“ただのラフな格好”で出かけている……なんてこと、ありませんか?

でも実は、その“物足りなさ”は、ほんの少しの工夫で解消できます。そう、腕時計です。手元に上質な一本を加えるだけで、装い全体が引き締まり、シンプルなスタイルにも個性と品格が生まれます。Tシャツ×ショーツはもちろん、ジャケットスタイルにも自然に馴染む“ちょうどいい”一本があれば、毎日のコーディネートに悩むこともありません。

今回は、10万円以下という現実的な価格帯で手に入る、見た目も中身も頼れる“夏の本命ウォッチ”を厳選。デザイン性はもちろん、汗や水に強い実用性も重視しているので、大人の夏にふさわしい一本を選ぶヒントにしてください。

スタイリスト/宇田川雄一さん
ファッション&モノ情報誌で活躍するスタイリスト。ビジネスからアウトドア、インテリアまで守備範囲が広い。ウェアを始めバッグや靴、雑貨に至るまで最新トレンドを把握

【アイテム1】品よく馴染んで、タフに使える。セイコーの“新定番”ソーラーダイバーズ

SEIKO PROSPEX(セイコー プロスペックス)
「ダイバースキューバ ソーラー SBDJ065」(8万2500円)

▲ケースサイズ41.0mm、厚さ11.3mm、キャリバーV157、平均月差±15秒、ステンレスケース、200m空気潜水用防水、パワーリザーブ約10ヶ月間(フル充電時)

セイコーのダイバーズウオッチといえば、1965年に登場した国産初の本格ダイバーズ、通称“ファーストダイバー”に始まり、過酷な現場で働くプロたちを支えてきた歴史があります。そんな伝統を継承しつつ、現代のライフスタイルにフィットする1本として誕生したのが、本作です。

人気のソーラーダイバーズ「SBDJ051系」をベースに、現代のニーズに応えて“ちょうどいいサイズ感”と洗練されたダイヤルデザインを実現。ビジネスカジュアルにもなじむ上品な雰囲気を備えつつ、Tシャツに合わせれば装いをラグジュアリーに格上げしてくれます。

シーンを問わず身につけられる柔軟性を持った、“ニュースタンダード”な一本です。

文字盤は深みのあるブラックで統一され、視認性と落ち着いた高級感を両立しています。ホワイトのインデックスとルミブライト塗装が、優れた視認性と美しさを備えたバランスの良いデザインを演出します。

41.0mm径のケースは、ダイバーズらしい存在感を保ちながらも、腕元に自然に馴染む絶妙なサイズ感。風防には傷に強いサファイアガラスを採用しており、日常使いはもちろん、アウトドアなどタフな環境でも安心して使えます。

>> SEIKO PROSPEX

【アイテム2】本格派なのに気負わず使える。街に映えるパイロットウオッチ

PROMASTER(プロマスター)
「CA4664-60W」(9万6800円)

▲ケースサイズ40mm、厚さ13.2mm、キャリバーB620、平均月差±15秒、ステンレスケース、20気圧防水、耐磁1種、パワーリザーブ約9ヶ月間(フル充電時)

プロフェッショナル向けの機能を備えながら、日常にも自然に溶け込む一本として注目したいのが「CA4664-60W」。航空計算尺やクロノグラフといった本格機能を搭載しつつ、ケース径は40mmと小ぶりで、手首に収まりのいいサイズ感です。コンパクトながらも存在感があり、自然な着け心地も魅力。

ケースのラグやりゅうずガード、インデックスに施されたミラー仕上げが、控えめな光沢を添え、全体に上品な印象を与えます。

カーキグリーンの文字盤はミリタリーテイストをさりげなく取り入れながら、カジュアルにもジャケットスタイルにもなじむ絶妙なバランス。日常にも週末の外出にも、落ち着きのある個性を添えてくれる一本です。

光発電によるエコ・ドライブを搭載し、金属文字盤のインダイヤルから光を取り込んで発電。太陽光はもちろん、室内灯でも充電できるため、定期的な電池交換は不要です。

1/5秒クロノグラフと航空計算尺の繊細な目盛りが、パイロットウオッチならではの精緻な表情を演出。プロマスターのイメージカラーである赤をアクセントに取り入れることで、視認性も高められています。

風防には、傷に強く透明度に優れたサファイアガラスを採用。20気圧防水にも対応しており、日常はもちろんアウトドアでも安心して使える頼れる一本です。

>> シチズン「PROMASTER」

【アイテム3】軍モノだけど、どこかクラシック。夏の装いに品と風格を添える一本

HAMILTON(ハミルトン)
「カーキ フィールド メカ(H69409930)」(9万6800円)

▲ケースサイズ38mm、厚さ9.5mm、キャリバーH-50、ステンレスケース、5気圧防水、耐磁1種、パワーリザーブ80時間(最大巻上時)

「カーキ フィールド メカ」は、1960年代にアメリカ陸軍に供給されていた軍用時計をルーツに持つ、現代ミリタリーウォッチの中でも根強い人気を誇るモデルです。視認性を追求したシンプルなフェイスに、38mmの控えめなケースサイズが相まって、日常の装いに自然と馴染みます。

ブラック×グレーの落ち着いたカラーリングは、ビジネスカジュアルなど、程よく上品さを演出したいときにもぴったり。夏のシンプルなコーディネートに、さりげない大人の品格を添えてくれます。頑丈なNATOストラップは、実用性とデザイン性を兼備。使い込むほどに味わいが増し、愛着も深まる一本です。

インデックスには、オールドラジウム調のスーパールミノバを採用。暗所でもしっかりと時刻を読み取ることができます。ムーブメントはハミルトン専用の手巻き「H-50」で、約80時間のロングパワーリザーブを実現。

さらに、5気圧防水やサファイアクリスタル風防による高い耐久性も備え、日常使いにも十分対応します。クラシカルな手巻きの魅力と、飽きのこないタイムレスなデザインが融合した一本は、まさに“生涯の相棒”と呼ぶにふさわしい存在です。

>> HAMILTON

【アイテム4】精悍な12角ベゼルに、日常使いの安心感を備えた“光駆動”の1本

TISSOT(ティソ)
「PRC 100 SOLAR 39MM」(7万2050円)

▲ケースサイズ 39mm、厚さ 9.2mm、キャリバー スイスクォーツソーラー、316Lステンレススチール、10気圧防水

1853年創業のTISSOTは、スイス・ル・ロックルを拠点に、伝統と革新を融合させた時計づくりを続ける名門ブランド。その精神を受け継ぐ「PRC 100 ソーラー」は、1980年代に誕生したモデルを、現代的にアップデートした一本です。

力強い12角形ベゼルと39mmのステンレススチールケースが、程よい存在感を演出。ディープブルーのダイヤルは、腕元に清涼感と知的な印象を与え、シルバーのケースやブレスとの相性も抜群です。ビジネスからカジュアルまで自然に馴染み、シンプルながら確かな個性を主張。スタイルを引き立てる、頼れるパートナーです。

本モデルには、TISSOT独自の「ライトマスター ソーラーテクノロジー」を搭載。自然光はもちろん、室内のわずかな光でも効率よく取り込み、クォーツならではの高精度をキープしながら安定した駆動を実現します。

時間のズレを気にせず使える信頼性の高さは、長年の技術と革新へのこだわりがあってこそ。日々の生活に自然と寄り添ってくれる一本です。

>> TISSOT

【アイテム5】カーキ×ブラックが効く。Tシャツ+ショーツを格上げする本格アウトドアギア

PRO TREK(プロトレック)
「PRW-35LD-5JF」(4万8400円)

▲ケースサイズ 44.6mm、厚さ 13mm、樹脂(バイオマス)/ステンレススチール、10気圧防水、パワーリザーブ約7ヶ月(フル充電時&機能使用の場合)、2025年5月発売予定

1995年に誕生したPRO TREKは、カシオのセンシング技術をアウトドア向けに最適化した、本格ギアの先駆け的存在です。トリプルセンサーをはじめとした機能で、登山やトレッキングはもちろん、キャンプやフィッシングなど、さまざまなフィールドに対応します。

なかでも「PRW-35LD-5JF」は、タフな性能に加えて、軽量かつコンパクトなデザインが特徴です。ブラックのケースとカーキのバンドがアウトドアらしさを演出し、Tシャツにショーツといったカジュアルな装いにも自然と馴染みます。

ショーツやスニーカーなどと色をリンクさせれば、街中でもセンスのあるスタイリングに。都市と自然をシームレスにつなぐ、今のライフスタイルにぴったりの一本です。

方位・気圧/高度・温度を計測できるトリプルセンサーを搭載し、アウトドアでの行動をしっかりサポートします。マルチバンド6による電波受信、タフソーラーによる光充電にも対応しており、安定した使い心地を実現しています。

また、蓄光LCDが夜間の視認性を高め、暗がりでも時刻をしっかり確認可能。ケース・バンド・裏蓋にはバイオマスプラスチックを採用し、環境への配慮も忘れていません。コンパクトながら高機能を凝縮したこのモデルは、登山ブームが高まる今、低山ハイクなどにもぴったりの一本。アウトドアの現場でこそ、その実力を発揮します。

>> カシオ「PRO TREK」

*  *  *

スタイルが軽やかになる夏だからこそ、手元の“装い”が着こなしの完成度を左右します。オンにもオフにも馴染み、見た目も機能も申し分のない一本があれば、毎日の装いがぐっと引き締まるはず。

気負わず着けられて、それでいてしっかりと存在感を放つ、そんな大人の夏にふさわしい“相棒”を、ぜひ見つけてみてください。

>> 2025年夏ファッション小物特集

<取材・文/宇田川 雄一 メイン写真/田中利幸>

 

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