普通のサンダルじゃ物足りない人へ。しっかり歩けて見た目も洒脱な“機能派サンダル”5選

【2025年 夏ファッション小物特集 #6】

日中の気温が20度を超える日も増え、街では半袖姿の人もちらほら。季節はいよいよ夏へと移り変わりつつあります。そんななかで気になるのが、“サンダル”という存在。いま求められるのは、長時間歩いても疲れにくく、蒸れにくく、それでいて街にもアウトドアにも馴染む“技あり”な一足です。

最近では、足をしっかりホールドするストラップタイプや、高反発クッションを備えたモデル、岩場や未舗装路でも安心な厚底&グリップソール仕様など、用途に応じた多彩なバリエーションがそろっています。フェスやキャンプ、川遊びといったアクティブな場面はもちろん、街中でも違和感なく履けるのが魅力です。

「ただのサンダルじゃ物足りない」そんな人にこそおすすめしたいラインアップです。

スタイリスト/宇田川雄一さん
ファッション&モノ情報誌で活躍するスタイリスト。ビジネスからアウトドア、インテリアまで守備範囲が広い。ウェアを始めバッグや靴、雑貨に至るまで最新トレンドを把握

【アイテム1】ホカが仕掛ける“ギア系サンダル”。街履きもアウトドアもこの一足でOK

HOKA(ホカ)
「インフィニ ハイク TC」(2万3100円)

▲カラーは写真のブラック/ブラックのほか、ブルー トワイライト/ピー グリーン、シー モス/オート ミルクの3色展開

「インフィニ ハイク TC」は、HOKAが誇る高機能ソール技術をタウンユースに落とし込んだ、クッション性と速乾性に優れたアドベンチャー・サンダル。もともとトレイルランやハイク向けに開発された厚底構造が、都市の舗装路でも快適な履き心地を実現してくれます。

オールブラックのカラーは、無骨さと洗練を兼ね備え、ショートパンツやテック系パンツとも好相性。サンダルの枠を超える存在感があり、軽装になりがちな夏の足元に引き締め役としても効きます。

さらに、3箇所で調節可能なストラップと深めのヒールカップにより、アクティブなシーンでもしっかり足をホールド。見た目も機能も妥協しない、HOKAらしい一足です。

アウトソールには、3.5mmラグを備えたVibram Megagripを採用。濡れた路面でも優れたグリップ力を発揮します。アッパーには、スポンジのように柔らかなAriaprene素材を用い、快適な履き心地とアウトドアフィールドでも通用するタフさを両立。

さらに、中足骨バーを備えたトップソールデザインがフィット感を高め、歩行時の安定感にもひと役買っています。自然の中でも街中でも活躍してくれる、頼もしい一足です。

>> HOKA

【アイテム2】Tevaの新作は涼しく歩けて街に馴染む“機能派サンダル”

Teva(テバ)
「グランドビュー マックス サンダル」(1万9800円)

▲カラーは写真のバイソンのほか、ブラック、ダーク グル グレー/ ラークスパーの3色展開

厳しいトレイルやハイクはもちろん、日常の街歩きにも対応するオールマイティなサンダル。通気性に優れたオープントゥデザインで、蒸れにくく快適な履き心地をキープします。

ブランドのDNAでもある“自由な足元”をさらに進化させ、数日間のハイキングにも耐えうる設計が特徴。足全体を包み込むように固定できるWストラッピングシステムに加え、アキレス腱を支えるパッドや泥除けなど、細部にまでこだわりが光ります。特に、ギアショーツやナイロンパンツとの相性がよく、無骨でタフな印象を演出できるのも魅力のひとつです。

Vibramメガグリップアウトソールが、岩場やぬかるんだ路面でも確かなトラクションを発揮。3箇所のアジャスターで、好みに応じたフィット感に調整できます。

吸湿発散性に優れたアッパーには、ペパーミント由来の防臭加工「Life Natural」を施し、長時間の着用でも快適さをキープ。さらに、足の側面を保護するマッドガードも備え、フェスやキャンプ、夏の街歩きにも頼れる一足です。

>> Teva

【アイテム3】上品さとタフさを兼ね備えた“大人クロッグ”の理想形

KEEN(キーン)
「ハイパーポート クロッグ レザー サンダル」(1万7600円

▲カラーは写真のBlack/Blackのほか、Cornstalk/Plaza Taupeの2色展開

キーンのルーツを継承しつつ、街でも映える洗練されたレザールックが魅力の一足。“ハイブリッド・フットウェア”という概念を打ち出し、アウトドアと日常の垣根を越える存在として支持を集めてきたKEEN。本作は、ブランドの代表作「NEWPORT」をベースに、同色異素材で構成された立体的なデザインを採用しています。

レザーの上品さをまといながらも、アウトドアらしい無骨さをしっかりと残しており、ラフすぎず決めすぎない、その絶妙なバランスが大人の足元にちょうどいい。つま先まわりにはゆとりを持たせ、面ファスナーでフィット感の調整も可能と、実用性にも抜かりがありません。

足を入れた瞬間にわかるのが、その快適さ。アーチサポート付きの発泡インソールが衝撃を吸収し、長時間の着用でも疲れにくい構造です。

アウトソールにはアクアグリップラバーを採用し、水辺や雨の日の滑りやすい路面でも安心。さらに、踏み跡を残さないノンマーキング仕様と全方向対応型のラグパターンを組み合わせることで、防滑性と耐摩耗性を高次元で両立しています。街では上品に、アウトドアでは頼もしく活躍する、機能派クロッグです。

>> KEEN

【アイテム4】水場でもフィット感キープ。アクティブ派にうれしい高機能サンダル

CHACO(チャコ)
「チャコ メンズ ラピッドプロ トゥループ」(1万6940円)

▲カラーは写真のエディアクアのほか、アクアティックネイビーナイトの2色展開

流行に左右されない普遍的なデザインと、高い機能性で支持を集める「ラピッドプロ トゥループ」。オリジナルのZストラップ構造は、見た目に個性を添えるだけでなく、足幅や甲の高さに応じて自在にフィット感を調整できる実用性も備えています。

リバーガイドの現場の声を反映して設計された本モデルは、水辺でも安定したグリップ力と快適な履き心地を両立。サムホール付きで足先までしっかりホールドしつつ、街にも自然と馴染むスマートなフォルムに仕上がっています。

過酷なアウトドア環境に耐えるタフさと、日常に溶け込むデザイン性を兼ね備えた一足です。

アウトソールには、Vibram社と共同開発した「VIBRAM MEGA GRIP」を採用。濡れた岩場やぬかるんだ地面でもしっかりと地面を捉え、優れたグリップ力と耐久性を発揮します。

足元を支えるのは、Chaco独自のLUVSEATプラットフォーム。解剖学に基づいた立体構造がかかとを安定させ、アーチを支えることで足裏全体のバランスを整えます。これにより、長時間の歩行でも快適な履き心地をキープ。アウトドアでのハードな使用はもちろん、街でも活躍する高機能な一足です。

>> CHACO

【アイテム5】王道スポサン顔で力を抜いても“きちんと感”はキープ

TELIC(テリック)
「ALLROADS-S4」(1万5400円)

▲カラーは写真のBEIGEのほか、BLACK、WHITEの3色展開

“雲の上を歩くような履き心地”をコンセプトに、多くのアスリートやアクティブ派から支持を集める、アメリカ発のリカバリーフットウエアブランド、TELIC(テリック)。なかでも注目は、王道のスポーツサンダル型をベースに快適性を高めた「ALLROADS-S4」です。

足首まわりに高さをもたせた新設計や、ストラップ付け根の位置変更によって、フィット感とサポート性が向上。肌当たりのよい素材を採用するなど、細部にまで快適さが行き届いています。さらに、旅の荷物に加えても気にならないほど軽量で、テントサイトや旅先のサブシューズとしても活躍します。

特殊形状のアウトソールが足裏全体に体重を分散し、長時間の使用でも疲れにくい設計に。立ち仕事や移動の多い日も快適に過ごせます。

約5.5cmのソールは自然な足長効果を生み、スタイルアップにも貢献。ワントーンでまとめた落ち着いたカラーリングは、大人の足元にもしっくり馴染みます。ソックスとの組み合わせ次第で、季節を問わず楽しめるのも魅力。リカバリー機能とファッション性を兼ね備えた、バランスの良い一足です。

>> TELIC

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装いが軽やかになる夏だからこそ、足元にこだわるだけで全体の印象は大きく変わります。街にもアウトドアにも自然に馴染み、歩きやすくて見た目にも抜かりのない一足があれば、夏のスタイルはもっと快適に、もっと楽しくなるはず。

気取らず履けて、それでいてさりげなくセンスも感じられるサンダルが、いま各ブランドから続々と登場しています。今年の夏は、自分のライフスタイルに合った一足を、ぜひ見つけてみてください。

>> 2025年夏ファッション小物特集

<取材・文/宇田川 雄一 メイン写真/田中利幸>

 

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