iPhoneなどのスマートフォン、iPad Proなどタブレットの日本における販売価格を、G20構成国と国際比較した結果を、調査会社ICT総研が発表しました。円安や原材料費上昇などの影響もあり高くなった印象のあるiPhoneやiPadですが、G20構成国と比べると割安という結果となりました。
スマホ、タブレットの価格をG20構成国と比較
iPhoneやiPadの日本での販売価格は、円安が急激に進んだ2022年に引き上げられました。世界的にも、原材料価格や輸送コストの上昇によってスマートフォンやタブレットの販売価格は上昇傾向にあり、今後の米トランプ政権の関税措置による影響も懸念されています。
ICT総研が、G20構成国(日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ共和国、トルコ)におけるスマートフォンとタブレットのメーカー直販価格を比較した結果を公表しました。
調査期間は2025年4月8日~15日で、価格比較には税関の為替レート(4月13日〜19日)で日本円に換算しています。
iPhone16 Pro、G20平均より18.4%も安い
調査対象スマートフォンのうち、以下のグラフでは、iPhone16 Pro、iPhone15、iPhone16e、Google Pixel 9、Google Pixel 8a、Galaxy S25、Redmi 12 5Gの価格を比較しています。iPhone各モデルは、256GBモデルの価格です。
日本での販売価格は、iPhone16 Proが174,800円(G20平均比18.4%安)、iPhone15が127,800円(G20平均比13.9%安)、iPhone16eが99,800円(G20平均比13.6%安)と、日本での販売価格はG20平均よりも割安となりました。
Google Pixel、Galaxyも日本の方がG20平均よりも安くなっています。Redmi 12 5Gは、日本の方が高くなりました。

iPad Pro(M4)、日本はG20平均より10.9%安い
タブレットのうち、以下のグラフではiPad Pro(M4)、Google Pixel Tablet、Galaxy Tab A9+、Surface Pro 11の価格を比較しています。iPad Pro(M4)は11インチ256GBモデルの価格です。
iPad Pro(M4)の日本国内販売価格は168,800円(G20平均比10.9%安)でした。
Google Pixel Tablet、Galaxy Tab A9+も、日本のほうがG20平均よりも安くなっています。Surface Pro 11は日本での販売価格がG20平均よりも5.2%高くなっています。

他調査でもiPhoneやiPadの日本国内販売価格は安め
ガジェットの国際価格比較サイトNukeniによる調査結果を見ても、日本でのiPhoneやiPadの販売価格は世界的に見て決して高くないことが示されています。
なお、G20構成国のうち、トルコやブラジルは世界的にiPhoneなどの販売価格が最も高い国の常連であり、今回の調査では、これらの国々がG20平均を引き上げていると考えられます。
今後のトランプ関税や報復関税によって価格上昇の可能性も
米トランプ政権による関税措置の影響により、価格上昇や流通の混乱が懸念されており、Appleの主要サプライヤーPegatronの会長からは「アメリカの小売店から電子機器が消える」という声もあがってます。
しかし、調査実施時点では、日本での直販価格への影響は生じていませんでした。ICT総研は、今後のアメリカによる追加関税や各国による価格上昇の可能性もある、と指摘しています。
Source: ICT総研
Photo: Apple
- Original:https://iphone-mania.jp/iphone16-594834/
- Source:iPhone Mania
- Author:hato
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