TSMCの次期最先端プロセスである2nmプロセス「N2」では、ウエハー1枚あたりの価格が従来の予測よりも10%高くなると、Notebookcheckが伝えています。
iPhone18シリーズ向けA20とA20 Proは、N2で製造されると噂されています。
ウエハー単価が約440万円から約484万円に上昇
今回のN2におけるウエハー1枚あたりの価格上昇に影響しているのは微細化によるものではなく、米国アリゾナ州に建設する新しいFabや、不安定な世界経済の状況が背景にあるようです。
そのため、これまではウエハー1枚あたり約3万ドル(約440万円)と予測されていた価格は、10%高いウエハー1枚あたり約3万3,000ドル(約484万円)まで上昇する可能性が高いようです。
NVIDIAのジェンスン・フアン氏はN2に期待感示す
それでもNVIDIAの最高経営責任者(CEO)であるジェンスン・フアン氏はN2に高い期待感を示しており、「TSMCの最先端プロセスには非常に大きな価値がある」と述べている模様です。
ただしこれは、AI市場向け製品の拡大を背景としたNVIDIAの好業績と、高い値付けでも売れる製品ポートフォリオを持っていることによる発言とも考えられます。
3nmプロセスの継続採用も?どこかでiPhoneを値上げか
TSMCのN2のウエハー価格の上昇に伴い、Qualcommなどはシステム・オン・チップ(SoC)の製造委託先としてSamsungの2nmプロセスを検討するか、TSMCを継続する場合は3nmプロセスなど既存製品と同じものを継続する可能性があると指摘しています。
AppleはTSMCに大型投資を行っているため他社よりも安い卸価格でApple AシリーズやMシリーズを仕入れられているとみられていますが、関税問題や製造国移管問題なども重なっており、どこかのタイミングでiPhoneの販売価格値上げを選択するかもしれません。
Source:工商時報 via Notebookcheck
Photo:Apple Hub(@theapplehub)/X
- Original:https://iphone-mania.jp/apple-594999/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729
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