Apple Intelligence、ChatGPT並の性能を確認も採用見送り

Appleは、独自開発のApple Intelligenceを強化すべく研究開発を進めており、ChatGPTの最新バージョンに近い性能が確認されているバージョンもあるそうです。しかし、そのバージョンがApple Intelligenceに採用することは見送られているようだ、とBloombergのマーク・ガーマン記者がニュースレターPower Onで報じています。

複数パラメーターのApple Intelligenceを開発中

Appleは昨年の反省から、日本時間6月10日からの世界開発者会議(WWDC25)ではApple Intelligence関係の発表を控えめにするものの、Apple Intelligenceを強化する開発は着実に進んでいる、とマーク・ガーマン氏は伝えています。

Apple Intelligenceの開発においては現在、パラメーター数が30億、70億、330億、1,500億のバージョンが使用されており、特にパラメーター数1,500億のバージョンはクラウドに依存する方式であり、デバイス上に限定する方式よりも大幅に強力で、よりきめ細かい推論も可能とのことです。

Apple独自AI、ChatGPTに近い性能を示すも採用しない理由

Apple社内のベンチマークでは、パラメーター数1,500億のモデルはChatGPTの最新バージョンの品質に近づいているそうです。

しかし、ハルシネーションに対する懸念と、Apple幹部間の方針の相違もあり、この技術を用いてApple独自のチャットボットを提供することを見送っている、とガーマン氏は伝えています。

これは、クラウドに依存することで処理性能を高めることよりも、処理をデバイス内で完結させることでセキュリティの強固さを守ることを優先する方針による決定と思われます。

Source: Power On/Bloomberg


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