ソニー WH-1000XM6に搭載されたQN3やV2など部品詳細がFCC資料から判明

The Walkman Blogが、米連邦通信委員会(FCC:Federal Communications Commission)への申請資料から確認された、ソニー WH-1000XM6の搭載チップと内部構造を説明しています。

WH-1000XM6の分解動画は既にiFixitが公開しており、バッテリーなど概要は判明していました。

FCCの申請資料に添付された、WH-1000XM5内部の画像

今回は、V2プロセッサーや高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3が搭載された基板を中心に確認します。
 

左側ハウジング:プリント基板表面

WH-1000XM5の左側ハウジング内部に配置されているプリント基板表面に搭載されている部品は、下記の通りです。
 

WHXM6_FCC_tear_26
  1. Mediatek MT2833A ソニー 統合プロセッサーV2
  2. 64Mb NOR型フラッシュメモリ
  3. 高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN3
  4. LEDインジケーター用IC
  5. フィードフォワードマイク搭載プリント基板用コネクタ
  6. フィードバックマイク搭載プリント基板用コネクタ
  7. 3.5mm端子搭載プリント基板用コネクタ
  8. ドライバ用コネクタ
  9. 右側ハウジングとの接続用コネクタ

    左側ハウジング:プリント基板裏面

    WH-1000XM6の左側ハウジング内部に配置されているプリント基板裏面に搭載されている部品は、FCCへの申請書類では画像の解像度が低く、部品の品番など詳細は確認できませんでした。

    WHXM6_FCC_tear_27

      QN3に関する検証

       QN3と思われるチップの表面の刻印はD3785とThe Walkman Blogは判別しており、これはソニーCXD3785に該当すると指摘しています。

      WHXM6_FCC_tear_28
      WHXM6_FCC_tear_29

      CXD3782が6バンドイコライザー、6チャンネルアナログ・デジタルコンバータ(ADC)、2チャンネルデジタル・アナログコンバータ(DAC)を内蔵したハイブリッドノイズキャンセリング機能搭載チップだったことから、CXD3785は10バンドイコライザーに対応し、ADCのチャンネル数が増加している可能性があると、The Walkman Blogは推察しています。

      The Walkman Blogは、QN3などをソニーに供給しているSUNNICの製品ロードマップを掲載しています。

      WHXM6_FCC_tear_36

      *本記事における、「プロセッサ」ではなく「プロセッサー」、「イコライザ」ではなく「イコライザー」などの記述は、ソニーのプレスリリースを参考


      Source:SUNNIC via The Walkman Blog


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