【季節「家電&ギア」総まくり】
五月晴れの心地良い毎日の後に待ち構える梅雨。雨と湿気で不快指数はMAX。そんな梅雨の不快感を軽減してくれるのがハイテク素材のジャケット。さらに進化した最新アイテムを紹介。
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防水機能付きや透湿性に優れるウエアは多い。しかし、「雨やムレに強い」と言ってもスペックはさまざま。特に近年は各ブランドが独自のハイテク素材を新開発しており、防水透湿性の進化には目を見張るものがある。梅雨用のジャケットをひとつ買うなら現在の最高品質を狙って欲しい。
GoodsPressでお馴染みのスタイリスト牧田さんがセレクトしたハイテク新素材ウエアはまさに各ブランドの最高峰の技術が落とし込まれたものばかり。登山やセーリングの第一線でも使えるほどのスペックを誇るアイテムもある。そして、これらのアイテムの凄いところは防水透湿性だけではなく動きやすい設計、軽量、コンパクトに収納可能など優れたポイントが他にもたくさんあるところだ。
このように、スペックの高さはどれも折り紙付きなので基本的にどれを選んでも間違いないはず。あとは動きやすさ重視、見た目の好み重視、携帯しやすさ重視など自分の用途に合わせて決断をしよう。
<雨対策/湿気対策>
1. 本格登山でも使える圧倒的ハイスペック
MILLET
「ティフォン ファントム トレック ジャケット」(4万2900円)
耐水圧と透湿性が非常に優れているところが魅力のジャケット。立体裁断で動きやすいのでどんなシチュエーションでも快適に着用できます(牧田さん)
非常に高い防水透湿性能と圧倒的な軽さ、快適性のすべてを備えたレインジャケット。左ポケットに収納できるパッカブル仕様は袋なしで便利。カバンに忍ばせておけば梅雨時季の降雨や肌寒さ対策に重宝。
▲袖口は手の甲側をプロテクトする少し長めの仕様。細部まで登山での着用を想定した作り
▲高い耐水圧(50000mm)と透湿性(60000g/平方メートル/24h)を誇り、本格的な登山でも活躍する
<雨対策/湿気対策>
2. ベンチレーションで熱や湿気を外に逃がす
デサント オルテライン
「クレアス」(6万500円)
ハイテク素材以外にもさまざまなディテールを採用しており、防水、透湿の機能が盛りだくさんです。デサント オルテラインらしい洗練されたデザインにも惹かれて選びました(牧田さん)
雨や湿気の多い日も快適に着用できるシェルジャケット。独自仕様のフロントファスナー、脇から袖下のピットファスナーで熱や湿気を排出可能。裾のコードでフィット感も調整できる。
▲今季から防水性と透湿性に優れた素材“ダーミザクス”を使用し、より水に強いウエアに
▲フロントジップは2列。ファスナーと間のメッシュ生地から外気を取り込み、熱や湿気を逃がす
<雨対策/湿気対策>
3. 雨風に負けずオシャレに着飾る
ピークパフォーマンス
「トレイル HIPE 3L シェル ジャケット」(3万9600円)
軽くてコンパクトに収納でき、抜群の着心地で防水透湿性も優秀。ポップなカラーリングも魅力的で他の色もありますがこのAVID BEIGEが特にお気に入りです(牧田さん)
独自の3レイヤー生地を使用し、高い透湿性を確保しながら雨や風から体をしっかり守ってくれる。軽さも魅力で小さく畳んで収納も可能。梅雨時季はバッグに常備しておきたい。
▲背面も大胆な切り替え。雨対策をしながらもオシャレを楽しみたいという人にピッタリ
▲胸の配色部分はポケット付き。ファスナーは斜めに配置されており、大きくて収納力も高い
<雨対策/湿気対策>
4. マリンスポーツで活躍する高い疎水性
ヘリーハンセン
「リファブレイカージャケット」(4万6200円)
このセーリングジャケットは水を吸収しにくい独自素材が使われていて耐水性が抜群。海上での視認性を高めるフードのイエローは街中でも映えますね(牧田さん)
疎水性が高いハイパフォーマンス生地“リファ”を表地に使用。防水透湿性の高い3層構造、動きやすい設計などセーリングをルーツに持つヘリーハンセンだからこその技術が随所に光る。
▲斜めに配したフロントファスナーが個性的。塩害を受けにくいタイプの止水ファスナーを採用
▲裏側にはセーリングジャケットならではのディテール。細部まで見どころの詰まった1着
<雨対策/湿気対策>
5. ブランド最高峰の技術を多数採用
モンベル
「トレントフライヤー ジャケット Men's」(2万3200円)
防水透湿性素材“スーパードライテック”は透湿性の高いのが特徴。まさに日本の梅雨にもってこいの1着です。平均重量が200g以下という軽さも素晴らしいですね(牧田さん)
モンベルの素材で最も高い防水透湿性を誇る“スーパードライテック”、軽量化と防水性を確保する独自の縫製技術“スマートソーイング”などを採用。普段着から自転車、ランニングなどマルチに活躍。
▲表面の水を弾くだけでなくフロントファスナーからの水の浸入も防げる
▲外からの風雨はブロックし、中の蒸れは効率良く外に逃がす
<雨対策/湿気対策>
6. 高温多湿の日本を熟知した機能美
ゴールドウイン
「パーテックスシールドエアー マウンテニアリングジャケット」(5万9400円)
湿気が多い日本のブランドならではの通気性の良さが嬉しい1着。前振り袖の立体設計は動きやすく動作の自由度が高いです(牧田さん)
高温多湿の環境下で着用し続けることを想定して開発されたハイテク素材“パーテックスシールドエア”を使用。十分な防水性能があり、従来の防水透湿素材に比べて高い通気性が特徴。
▲メッシュの胸ポケットは外に出して使用も可能。グローブやキャップが濡れたときなどに便利
<雨対策/湿気対策>
7. 次世代のゴアテックス素材を採用
ザ・ノース・フェイス
「マウンテンラウンダージャケット(メンズ)」(4万2900円)
次世代のゴアテックス素材に用いられている“ePEメンブレン”が革新的で表地と裏地にリサイクル素材を使用。機能だけでなく環境へ配慮している点も見逃せません(牧田さん)
次世代のゴアテックス素材“ePEメンブレン”が採用されたジャケット。軽量で柔らかくて防水透湿性や耐久性は優秀。重ね着しやすいシルエットでコンパクトに収納可能。
▲ヘルメットの上からでも被れるフードは絞りを調整できるワンハンドアジャスターを装備
■進化するゴアテックス最前線!
ゴアテックス素材も時代に合わせて進化している。近年は従来使われていたePTFEに替わるePEというメンブレンが開発され、既に多くのブランドが採用している。
▲ePEはゴア社が長年の技術を駆使して開発したPFAS(有機フッ素化合物)を使用しない環境の負荷を軽減したメンブレン
※2025年5月7日発売「GoodsPress」6月号68-69ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/NOHOHON-PRODUCTION イラスト/藤井昌子>
スタイリスト 牧田悟志さん
メンズファッション誌・モノ誌を中心に活動すスタイリスト。機能性とリアルクロージングを意識したスタイリングを得意とし、30代以上の男性目線でのモノ選びに定評がある
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/679718/
- Source:&GP
- Author:&GP
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