休日用のバッグといえば、ちょっと前までは大きめのショルダーを持ち歩いていました。いろいろ入って便利ではあるんですが、ここ最近のような暑さが続くと、少し重たく感じることもあります。実際のところ、スマホとミニ財布、モバイルバッテリーにサングラスくらい。持ち歩くものはどんどん絞られてきて、必要最低限で十分だなと思う日が増えました。
それに、ショルダーバッグって、汗をかいたときにTシャツにストラップの跡がくっきり残ってしまうのがちょっと気になる。地味といえば地味なんですけど、あれが微妙に恥ずかしかったりするんですよね。
「もっと軽くて、見た目もちょうどいい小さめバッグはないかな」と思って探していたときに目に留まったのが、patagonia(パタゴニア)の「テラヴィア・ミニ・ヒップ・パック 1L」(5280円)です。アウトドア好きや古着好きにはおなじみのブランドという安心感もあって、つい手が伸びてしまいました。
実際に使ってみると、サイズ感がとにかく絶妙。500mlのペットボトルは入りませんが、スマホ、財布、サングラス程度なら余裕で収まります。まさに“手ぶら以上・バッグ未満”のちょうどいい存在。この夏の相棒として、かなり頼りになるひと品です。
■コンパクトだけど頼れる。レトロ感と実用性がうまくまとまった一品
▲サイズ:W20×H11×D5cm、重さ:約111 g、容量:1L
ヒップパックやウエストポーチって、ちょっと前までは「なんかダサいかも…」なんて言われていた時期もありました。でも最近は、レトロスタイルやスポーツMIXの流行もあって、むしろおしゃれなアイテムとして見直されつつあります。
しかも今は、斜めがけで使うのが当たり前になってきていて、昔っぽさはあまり感じません。見た目もこなれて見えるし、両手が空くから、スマホをしょっちゅう出す人にもありがたい存在です。
▲カラーは、写真の(左上)Smolder Blue、(左下)Wetland Blue、(中上)Solstice Purple、River Rock Green、(右上)Blackの他、Graze Green、Buttercup Yellow、Luminous Pinkの全部で8色をラインナップ
「テラヴィア・ミニ・ヒップ・パック 1L」は、スマホや鍵、ミニ財布くらいの最低限の持ち物を軽く持ち歩きたいときに、ちょうどいいサイズ感です。見た目は意外としっかりしてるのに、重さはたったの111g。バッグというよりポケットの延長、くらいの気楽さで使えます。
カラーは全8色。ブラックのような定番もあるし、ちょっとレトロな雰囲気のマルチカラーもあって、どれにしようか迷うのもまた楽しいところ。服装がシンプルな日でも、これひとつでアクセントになってくれるのがうれしいです。
ちょっとそこまでの外出はもちろん、アウトドアやフェスのおともにもぴったり。ひとつあると、思った以上に使う場面があって、「あってよかったなあ」と思える相棒です。
▲ショーツ 9900円/パタゴニア(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス)、トップス 9350円/ダイワ×ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング ルミネ新宿)
夏に向けて新しく手に入れたのが、「メンズ・バギーズ・ショーツ 5インチ」。それに合わせて選んだのが、パタゴニアらしいポップなカラーがあしらわれたモデルです。
グレーのショーツに合わせてみると、バッグのレトロな色味がちょうどよく映えて、小ぶりなのにしっかり存在感を出してくれます。派手めな色って、正直なところ年齢を重ねると少しだけ気が引けるようになってきたんですが、このサイズ感なら素直に楽しめるのもうれしいところ。
パンツのシルエットも崩れず、身軽さをキープできるのは、ミニショルダーならではの魅力です。
小さいバッグって、「これじゃ足りないかも…」と思いがちですが、実は必要なものだけを持ち歩くにはちょうどいいサイズだったりします。実際に使ってみると、「あれ、これで十分だったな」と感じることも多いはず。
それに、ヒップパックは体にぴたっと沿ってくれるので、動いてもズレにくくて快適。
両手が空くのもありがたいし、荷物の出し入れもしやすいので、思っていた以上に使い勝手のいい存在です。
メインスペースのつくりは、とてもシンプル。ポケットの中にさらに仕切りがあるようなタイプではありません。だからこそ、中がごちゃつかず、必要なものをさっと出し入れできるのがいいところです。
あれこれ詰め込みすぎないぶん、動きの中でも中身が迷子になりにくい。そんな気軽さが、このバッグにはあります。
実際に、ミニ財布とiPhone 13、そして少し厚みのあるモバイルバッテリーを入れてみました。正直なところ、けっこうギリギリ。でも、ちゃんと収まるし、ジッパーもスムーズに閉まります。個人的には許容範囲内です。
モバイルバッテリーは形やサイズによって容量もまちまちなので、そのあたりは自分の持ち物に合わせて、うまく調整するのがよさそうです。
フロントポケットには、サングラスを入れてみました。ちょうどいい深さがあって、ケースに入れたままでもスッと収まります。ついでに目薬もここに。すぐに取り出せる位置なので、使い勝手もなかなかよかったです。
これからの季節は、日焼け止めや虫よけスプレーなど、ちょっとした小物を入れておくのにもぴったり。メインスペースとは別に分けておけるので、中身がごちゃごちゃしないのもうれしいところです。
最低限の必需品がちゃんと収まるから、普段使いはもちろん、フェスやキャンプなど夏のアクティビティにもぴったり。軽くて動きやすいので、バッグの存在を気にせず、思いきり楽しめるのもうれしいところです。
メインバッグとは別に、よく使うものだけを入れる“ポケット感覚”のサブバッグとして使うのも便利。シーンに合わせて使い分けられる自由さも、このバッグの魅力のひとつです。
イヤホンケースも一緒に持ちたかったので、カラビナ付きのケースを使って外付けすることにしました。バッグ本体にはループが付いているので、そこに引っかけておくだけで簡単に容量をちょっとプラスできます。
「あとちょっとだけ入れたいな」なんてときに、こういう小技が効くのってありがたいです。
さらにうれしいのが、フロントポケットに本体をすっぽり収納できるポケッタブル仕様になっていること。使わないときはくるっとたたんで、手のひらサイズに早変わりします。
かさばらないので、旅行やキャンプに持っていくサブバッグとしてもぴったり。思っていた以上に“ちょっと持っててよかった”を実感できる場面が多いんです。
フックも付いているので、パンツのベルトループやリュックにぶら下げて持ち歩くこともできます。使わないときは、玄関や部屋のフックにさっと掛けておけるので、「あれ、どこにしまったっけ?」となりがちな人でも安心です。
いつもの場所に引っかけておけるだけで、ちょっと気持ちがラクになる。そんな小さな工夫もうれしいポイントです。
表地には、ポリウレタン・コーティングを施した、2.4オンス・70デニールのリサイクルナイロン100%リップストップ生地を使用。薄手ながら引き裂きに強く、ちょっとした雨など、天気が不安定な日にも頼りになります。
軽さと丈夫さのバランスがちょうどよくて、「これならガシガシ使えるかも」と思わせてくれる安心感があります。
背中が当たるバックパネルには、通気性に優れた8.3オンス・ポリエステル100%のエアメッシュを採用。ムレにくく、夏でも快適に使えるのがありがたいところです。
さらに今回のモデルは、ブルーサイン認証を受けていて、フェアトレード・サーティファイドの工場で製造されています。使い心地の良さだけでなく、環境やつくる人への配慮がきちんと感じられるのも、パタゴニアらしい魅力のひとつ。
▲シャツ 1万450円、ショーツ 1万1000円/ともにグリップスワニー(スワニー販売)
もちろん、アウトドアなスタイルとの相性もばっちり。機能性はもちろんのこと、デザインにもぬかりがないので、シャツのすき間からちらっと見えるだけでも、ちゃんと存在感があります。
シンプルなコーデにそっとプラスするだけで、グッと雰囲気が出る。そんな“ちょうどいいひとクセ”を添えてくれるのも、このバッグの魅力です。
一日中つけていてもズレにくい、しっかりとしたウエストベルトも好印象です。余ったコードがだらんと垂れないよう、ストッパーが付いているのも細かいけれどうれしい配慮。個人的には、もう少しクッション性があって、長時間でも疲れにくいストラップだったら理想に近いかも…と思いつつ、ポケッタブル仕様であることを考えれば、この軽さとのバランスには納得しています。
パタゴニアらしいミニマルなデザインはそのままに、より快適性がアップしたヒップパックが今後登場したらいいな、なんてつい期待してしまいます。
* * *
パタゴニアの「テラヴィア・ミニ・ヒップ・パック 1L」は、小さめサイズながら、使いやすさがぎゅっと詰まったアイテムでした。普段使いはもちろん、夏のアクティビティや旅先でも頼りになる軽さと収納力。シンプルで無駄のない設計に、ちょっとした工夫や配慮が随所に感じられて、「さすがパタゴニア」とうなずける仕上がりです。
ポケッタブル仕様で持ち運びにも便利だし、サブバッグとしても活躍してくれるのがうれしいところ。カラーも豊富で、自分らしいスタイルに合わせて選べるのも魅力のひとつです。
ちょっとレトロなアウトドア感を添えつつ、肩の力を抜いて出かけたくなるような、そんな相棒バッグになってくれそうです。
>> patagonia
<監修・執筆/宇田川雄一>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/681429/
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