Appleは、早ければ2027年モデルであるiPhone19シリーズにおいて、新しい低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)-TFT(Thin Film Transistor)-OLEDディスプレイを採用することを検討しているのが明らかになったと、韓国メディアThe Elecが伝えています。
酸化物の適用範囲を拡大し、消費電力削減
The Elecが伝えている新しいLTPO-TFT-OLEDディスプレイは、iPhone16 Proシリーズに搭載されているものと比べて酸化物の適用箇所と個数が異なります。
LTPO-TFT-OLEDディスプレイにおいて酸化物の採用比率を増やすことは、消費電力削減に有効に作用します。
iPhone17/18シリーズにおける酸化物の適用範囲は?
今秋の発表が確実視されているiPhone17シリーズでは4モデル全てが、2つのスイッチングTFTを酸化物としたLTPO-TFT-OLEDディスプレイが搭載すると、The Elecは説明しています。
2026年モデルのiPhone18シリーズでも傾向は変わらず、酸化物が適用されるのはスイッチングTFTに留まると、The Elecは予想しています。
iPhone19 Airへの搭載が濃厚〜駆動時間延長に貢献
これが、2027年モデルであるiPhone19シリーズでは大きく変わるようです。
iPhone19シリーズ向けLTPO-TFT-OLEDディスプレイでは酸化物の適用範囲を駆動TFTにまで拡大し、消費電力を更に削減することを計画している模様です。
ただし、新しいLTPO-TFT-OLEDディスプレイが搭載されるのは、バッテリー容量が少なく消費電力削減がより求められるiPhone19 Airだけになる可能性が高いと業界関係者は予想しているとの意見を、The Elecが紹介しています。
iPhone19 AirはディスプレイサイズをiPhone17 AirやiPhone18 Airに比べて拡大すると噂されていますが、新しいLTPO-TFT-OLEDディスプレイの消費電力が低いことで、ディスプレイサイズを拡大できる(拡大してもそれに比例して消費電力が増えない)のがその理由かもしれません。
Apple Watch Series 10向けOLEDの技術を応用か
駆動TFTに酸化物を適用したLTPO-TFT-OLEDディスプレイである「LTPO3」がApple Watch Series 10に搭載、同ディスプレイはLG Displayが供給していました。
Apple Watch Series 11ではSamsung Displayも同種のディスプレイを供給、両社がiPhone19 Air向けのLTPO-TFT-OLEDディスプレイを供給する可能性が高そうです。
Source:The Elec
Photo:Private Talky(@privatetalky)/X
- Original:https://iphone-mania.jp/apple-595847/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729
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