iPhone17シリーズ向けA19/A19 ProはIPC改善と消費電力削減に注力

iPhone17シリーズ向けA19とiPhone17 Proシリーズ向けA19 Proの特徴を、Snapdragon 8 Elite Gen 2と比較した場合の違いについて、リーカーの定焦数码氏がWeiboで説明しています。

N3EとN3Pの性能向上率は小さいことから効率重視へ？

定焦数码氏によれば、iPhone17シリーズ向けA19とiPhone17 Proシリーズ向けA19 Proの開発主眼は、IPC（Instructions Per Cycle）の改善と消費電力削減に向けられているとのことです。

A19とA19 ProはTSMCの第3世代3nmプロセス「N3P」で製造される見通しですので、A18とA18 Proを製造している第2世代3nmプロセス「N3E」と比べてもトランジスタ密度の増加など性能面での大きな改善は期待できなことから、IPCの改善と消費電力削減に注力するのは合理的でしょう。

その場合、A19はiPhone17 Airにだけ搭載し、iPhone17はA18を継続採用しても性能面での差は小さいかもしれません。

対して、同じN3Pで製造される見込みのSnapdragon 8 Elite Gen 2はベンチマークテストのスコアではA19およびA19 Proを上回る可能性があり、設計思想が異なるようです。

そのため、Snapdragon 8 Elite Gen 2を搭載するスマートフォンのバッテリー消費が増加する可能性があると、Wccftechは指摘しています。

A19の開発の方向性は、それを搭載すると噂のiPhone17 Airの限られたバッテリー容量でも長時間駆動を実現するためのものとも考えられます。

対して、Androidスマートフォンのバッテリー容量は総じてiPhoneよりも大きいことから、電力効率を多少犠牲にして性能向上を実現してもバッテリー駆動時間減少に与える影響は軽微にとどまると予想されます。

N3PではMediaTek Dimensity 9500も製造されることが確実視されており、こちらもA19およびA19 Proのマルチコアスコアを上回る可能性があります。

Now loading...