6月26日から、Amazonの音楽配信サービス「Amazon Music Unlimited」で、追加料金なしでオーディオブックも聴けるようになりました。Amazon Music Unlimitedアプリから、Amazonのオーディオブックサービス「Audible」にアクセスでき、毎月1冊の本を聴ける仕組みです。
▲「Amazon Music Unlimited」アプリに「audible」タブが追加
▲「audible」ページを開くと、オーディオブックを検索できる
▲映画が話題になっている「国宝」の原作も聴くことができる
Amazon Music Unlimitedは月額1080円(プライム会員は月額980円)で、HD音質での1億曲以上の楽曲、ポットキャストなどを聴き放題で楽しめるサブスクリプション。新たに聴けるようになったオーディオブックは、「Audible」(月額1500円)で配信されている全タイトル(90万以上)の中から選んで聴ける仕組み。すでにアメリカ、イギリス、カナダ、フランス、オーストラリア、ニュージーランドで提供されていて、日本は7カ国目の展開とのこと。
■日本での成長が著しいAmazon Music。これからは “推し活” に注力
東京で開催された発表会には、Amazon Music 統括責任者のライアン・レディントン氏が登壇。Amazon Musicに日本でのこれまでの取り組みを紹介しました。
▲Amazon Music 統括責任者のライアン・レディントン氏
「世界中で毎日数百万人が利用しているAmazon Music Unlimitedは、日本でも成長が著しく、日本の会員数は過去5年間で約3倍に増加した」とのこと。単なる楽曲の提供だけでなく、ライブ配信やオリジナルコンテンツも配信。「昨年のフジロックフェスティバルのライブ配信は数千万回の視聴数を記録。世界中の人々が日本に強い関心を持っていることを示した」と言います。
▲Amazon Musicのこれまでの歩み
▲Amazon Music Unlimitedの魅力に「Audible」が加わった
新しい試みとしてファンダム、日本で言う “推し活” にも注力。「日本は世界の音楽文化において特別な存在。推し活が高い次元で表現される場所です。お客様中心主義を貫きつつ、アーティストが新しいファンにリーチするようにも支援していきたい」と語っていました。
続いて、Audible CEOのボブ・キャリガン氏が登壇。「Audibleが日本で10周年を迎える年に、Amazon Musicのお客様にオーディオブックの魅力的な世界を体験していただけることに胸を踊らせている」と話した。
▲Audible CEOのボブ・キャリガン氏も来日
■日本で10周年を向けたAudible。新作も続々リリース
「日本のAudibleは世界の中で最も成長が著しく、重要な国になっている」とのこと。数多のジャンル・言語の90万以上の作品を配信。村上春樹氏の作品の独占配信権を獲得したり、東野圭吾氏とのコラボレーションでオーディオファースト(Audibleのための書き下ろし)の作品を制作したり、独自の試みを行っていることもアピール。最近では「続 窓ぎわのトットちゃん」が作者である黒柳徹子さん自身の声と音声合成技術を組み合わせて制作されたことも話題に。「2022年に聴き放題を開始して以来、会員数は2倍以上に増加した」とのこと。
▲Audibleは話題作を続々と配信し、ファンを増やしている
Audible ジャパン カントリーマネージャーの逢坂志麻氏は、Audibleの日本での成長について「コンテンツの拡充、会員の満足度の向上、そして利用時間の増加。これら3つの要素に支えられている。それらの好循環が成長の原動力になっています」と説明。逢坂さんによると「2022年1月の聴き放題サービス導入以来、会員数は毎年2桁の伸びを記録。2022年1月末と2025年5月を比較すると、会員数は166%増に。また、聴いている時間も3年連続で前年比40%以上増加し、聴き放題開始以来、先月末までに7倍以上になった」とのこと。
▲Audible ジャパン カントリーマネージャーの逢坂志麻氏
▲逢坂氏はAudibleの日本での成長の理由について説明した
2025年は前年比40%増の作品の配信を予定しており、直近での取り組みとして、ディズニーのオリジナル作品、小説家・平野啓一郎氏がプロデュースする「A University」という学びに特化したシリーズを配信することも紹介されました。
▲6月30日からディスニーのオリジナルストーリー3作品の日本語版を配信。逢坂さんいわく「お子様と一緒に聴くのに最適なストーリー」
▲6月30日から中谷美紀氏が朗読する原田マハ作「リボルバー」の配信も開始
▲平野啓一郎氏がプロデュースする「A University」は6月26日スタート
■オーディオコンテンツの未来を語るトークセッションも開催
発表会の後半では、Amazon MusicおよびAudibleに関わりがあるアーティストや作家によるトークセッションも開催されました。登場したのは新しい学校のリーダーズ、SUPER EIGHTのメンバーで俳優でもある安田章大氏、そして小説家の平野啓一郎氏。
▲トークセッションの様子。左から新しい学校のリーダーズ、安田章大氏、平野啓一郎氏
新しい学校のリーダーズは、2022年にAmazon Music限定の配信シングル「BABY」をリリース。同楽曲は東京・渋谷にある「Amazon Music Studio Tokyo」でレコーディングされたそう。「そのスタジオが本当に素敵で、その雰囲気に乗せられて、いい楽曲が作れました」(SUZUKAさん)
▲新しい学校のリーダーズ。左からRIN、MIZYU、KANON、SUZUKA
安田氏はAudibleで、湊かなえ作「夜行観覧車」の朗読を担当。「初めての経験でしたが、とても楽しかったです。レビューを読ませていただくと『アイドルよりもAudibleが合っているじゃないか』と書いてくださった方もいました。自分の人生の経験値に含まれたことをうれしく思っています」。
▲「聴き手にどのように聴いてもらえるかを想像しながら朗読した」と話す安田章大氏
Audibleでオーディオファースト作品も手掛けたことがある平野氏は、オーディオコンテンツの魅力について自身のエピソードを披露。「子どもの頃、母親が運転するクルマの中で聴いていた音楽を40年ぶりに聴くと、そのときの状況を思い出します。自分の人生の一部分が膨らんでいくような経験。自分の作品もそうなったらいいなぁ」。
▲平野啓一郎氏は「読む」ではなく「聴く」オーディオブックは「聴き手を納得させる要素が強い」、本を読むには集中しなければならないが。「オーディオブックはほかのことをしながら聴ける」といった利点も話していた
安田氏も「目から入ってくる情報と耳から入って来る情報は、人間の感受性によって異なる。耳から入ってくることにより情景が浮かび、匂いがしてきたりもしますよね」と話していました。
新しい学校のリーダーズのSUZUKA氏は「アーティストにとって声での表現は歌だったりMCだったりしますが、朗読も表現方法のひとつですよね。“このアーティストがこの本を読んだらどうなるんだろう?” そんなワクワクするエンターティメントのカテゴリーが確立されていくといいなぁと思います」。
▲Amazon Music ジャパン カントリーマネージャーのニコラス・フォーケード氏(左)も登壇し、開会の挨拶をした
>> audible
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/685632/
- Source:&GP
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