【アウトドア銘品図鑑】
これからの季節は、ちょっと出かけるだけでもたっぷりの飲み物とタオル、日傘が手放せなくて結構荷物がかさばっちゃう。
カートを使うほどではないけれど、手で持って運ぶのはダルいなー、なんてことはありませんか?
コールマン「ワンマイルチェア」(9350円)は収束タイプのチェアにタイヤが付いて、荷物を載っけてコロコロ転がして運べる、ありそうでなかったアイデア製品。ソロキャンプや釣りに便利だと話題になっているんです。
キャリーカートとチェアを組み合わせた「ワンマイルチェア」は運びやすい? 座り心地は犠牲になっていない? サンプルを取り寄せ、気になる使い勝手を調べてみました。
■収束タイプだからスリムに収納
荷物がたっぷり入るキャリーカートはファミリーやグループでのレジャーで活躍する優れものですが、タイヤが大きくてお世辞にもコンパクト収納とは言えません。
その点「ワンマイルチェア」は、収束型チェアにタイヤを装着しているので片手で持てて、収納サイズもスリム。
▲収納サイズは約29×24×H93cm、重量約4.2kg
3段階にリクライニングするハイバックチェア「レイチェア」(1万1880円)を少し太くしたサイズ感。2脚、3脚そろえても置き場所に困ることはなさそう。
収束型チェア「ヒーリングチェアNX」(5280円)によく似たフレームですが、開いた後に背中側のボタンでフレームをロック。
▲ロックボタン
収束型チェアは座ると少し幅が狭くなりますが、ロック機構があるので座っても、荷物を載せても座面が狭くなることはありません。適度な張りだってあります。
▲前脚
前脚は普通の脚フレーム。外側に踏ん張って静止耐荷重は約100kg。
▲後ろ脚のタイヤ
後ろ脚には太目のタイヤを装備。φ約12cmのタイヤは、舗装路はもちろん土の上でもスムーズに転がせます。
同社キャリーワゴンのタイヤとほほ同じ幅ですが、やや小径。ガタガタ道もすいすい進みます。
チェアとしては接地面が広めなので砂地でも埋まりにくいという利点も見逃せません。
ただし、草が深い場所ではタイヤとフレームの隙間に草が絡まって動きが悪くなることも。草地で引っ張るときは注意が必要です。
■幅広でハリのある座面は座り心地良好
座面高は構造のよく似た「ヒーリングチェアNX」と同じ約41cmですが、幅は3cmほど広くなっています。
▲使用サイズは約58×64×H98cm
おまけに「ヒーリングチェアNX」にはないロック機構のおかげでフレームが中央に寄ることがなく、幅は一定。窮屈感はないし、適度な張りのおかげで座り心地は上々です。
▲ハンドルのカバーは取り外し可能
キャリーカートとして引っ張るときのハンドルはヘッドレストになります。クッション性のあるカバーが付いているんですが、これは取り外し可能でお手入れしやすくなっています。ありがたい。
■ポケットみたいな座面が荷物落下を防ぐ
キャリーカートとして使う際は、座面に荷物を載せてハンドルで引っ張るだけ…なんですが、そのまま載せると荷物を固定しづらい。この問題を解消したのが座面の構造です。
何の変哲もない座面に見えますが、座面のフチが二重になったポケット状になっています。ここに荷物を入れて転がり落ちないようになっているんです。
▲積載重量は約50kg
極小クーラーボックス「テイク6」とコンパクトなローテーブル、バーナーや食器が余裕で収まりました。
釣りやソロキャンの道具くらいなら難なく収まる包容力! スポーツ観戦やピクニック、これからの季節なら花火鑑賞にも重宝しそう。
▲付属のバンドで荷物を固定
工夫はポケット状の座面だけではありません。長物なんかはポケット部分に挿しても引っ張っている間にずれ、横からこぼれ落ちてしまいますが、付属のフック付きラバーバンドをチェアのリングに引っかければ、荷物の飛び出しを防止できます。
2輪だから身長不問。大人も子どもも引っ張れます。子どもが引っ張る場合はチェアがグッと傾くので、重いものや細々したモノを載せるのではなく軽くてかさばるものに限定するほうがよさそう。
現在はレッド一色のみの展開ですが、グリーンやグレージュなど自然に馴染む色があればもっと釣りや自然観察で役立ちそう。そこだけが惜しい。
* * *
名前のワンマイル=約1.6km。
パッと開いて駐車場からキャンプサイトまで荷物を持っていく。近所の公園に出かけるなど、“ちょっとそこまで”の荷物運びに役立って、目的地ではそのままくつろげる。
座り心地がいいし、組み立て・収納もほぼワンタッチで手間いらず。小回りが効くので狭い駐車場や倉庫周りでの使い勝手もイイ。
2つの機能をかけあわせたプロダクトは、とかくどっちつかずになりますが「ワンマイルチェア」は座り心地もよくて、カートとしても優秀です。
初見では「なんという飛び道具…」と思いましたが、使ってみるとそのよさは想像以上。手にする価値あります。
>> コールマン
<取材・文/大森弘恵 撮影協力/ニューウェルブランズ・ジャパン>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/686508/
- Source:&GP
- Author:&GP
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