【GoodsPress 上半期 AWARD 2025】
2025年上半期はミッドハイクラスのスマートフォンを中心に完成度の高い端末が豊作だった。久しぶりの機種変更を楽しむには最高のタイミングだと言える。
* * *
上半期のキーワードはやはり“AI”だ。主軸はミッドハイクラス。大賞の「Pixel 9a」は万人受けしやすいデザインへの刷新や汎用性の高い“一緒に写る”機能への対応が魅力だ。同様に今年初登場した新シリーズの「iPhone 16e」もAI機能のApple Intelligenceをサポートし、カメラを活用した「ビジュアルインテリジェンス」を使える。さらに容量やバッテリー持ちの強化も伴い、現代にマッチした実用性を備えた。
上位モデルではAIエージェント機能への第一歩を仄めかす「Pixel」や「Galaxy」が熱視線を浴びる。特に後者のハイエンドである「Samsung Galaxy S25」はハードウエアの洗練具合も相まって上位スマホとしての完成度が際立っている。一方の「Xperia 1 VII」はカメラのオートフレーミングなどを伸ばすなど独自路線でのこだわりで勝負をかけている印象だ。
そして、変わりダネから普通の選択肢に変わりつつあるのがフリップフォンだ。今季では「nubia Flip 2」のバランスが良い。
ーデジタル&ガジェット部門/スマートフォンー
<大賞>
1. デザインはグッとミニマルに。仕様・機能はより堅実
Google
「Google Pixel 9a」(7万9900円~)
デザインが洗練されたうえ、従来の上位機種に限られていた人気機能「一緒に写る」も降りてきており、間違いなく今年狙い目のミッドレンジ。OS更新期間も長く、長期運用にも◎です
4月に発売されたAシリーズの最新モデル。本世代ではシリーズお馴染みの「カメラバー」のないフラットなデザインに刷新された。上位機と同じくTensor G4チップを搭載する。
▲「Pixel Drop」と呼ばれる新機能のアップデート提供にも対応する。画像は6月に発表された「Pixel VIPs」のイメージ
▲「Gemini Live」を使ってカメラを向けた対象の情報を検索したり、そこからのアクションを相談したりできる
▲画面輝度が最大2700ニトに向上したり、IP68準拠の防水・防じん性能を備えたりと前世代機からの進化も堅実だ
<ハイコスパ賞>
2. 新登場したハイコスパモデルは進化幅も大
Apple
「iPhone 16e」(9万9800円~)
待ち望んでいた新しいコスパモデルの定番が登場。容量増加やバッテリー持ちの改善で、より初心者向けに仕上がったと感じます
2月に発売された「iPhone」の新シリーズで画面サイズは6.1型。生体認証は顔認証のFace IDを採用する。背面カメラは4800万画素の単眼だが2倍望遠でも精細なまま撮影可能だ。
▲充電端子はUSB Type-Cに変わった。A18チップを搭載し、ストリーミングでのビデオ再生時間も最大21時間と長くなった
▲左側面にアクションボタンを搭載。「ビジュアルインテリジェンス」を含め各種ショートカット機能を割り当てられる
<AI進化賞>
3. AIエージェント機能も見据えた今年らしいスタンダード機
Samsung
「Galaxy S25」(12万9000円〜)
対応ケースを選べば磁力固定でのQi2ワイヤレス充電も可能に。従来通りリアルタイム通訳機能など魅力あるAI機能も健在で完成度は高いです
2月に発売された「Samsung Galaxy」の上位「S」シリーズの最新モデル。画面は6.2型で背面カメラは望遠(約1000万画素、光学3倍)を含む3眼構成だ。長年「Galaxy」の取り扱いがなかったソフトバンクで販売されたことも話題に。
▲YouTubeの動画にある情報をメモにまとめるなどサイドボタンの長押しからアプリ間のシームレスな連携操作を掲げる
▲SoCにはSnapdragon 8 Elite forGalaxyを搭載。AI処理が強化されたほか前世代と比べると連続動画再生時間も1時間伸びた
<ハイエンド賞>
4. 細部にこだわりを宿した違いの分かる1台へ
ソニー
「Xperia 1 VII」(20万4600円~)
AIを生かした動画撮影補助機能や背面への照度センサー搭載、音質に関わる部品の厳選など細部へのこだわりが詰まっています
6月に発売された6.5型のフラグシップモデル。SoCにはSnapdragon8 Eliteを搭載しつつAIの補助によってカメラワークを安定させる撮影機能などを追加。OS更新も4回に増え、長期運用もしやすくなった。
▲「ウォークマン」で実績のある部品を採用して音質向上を図るなどソニーのノウハウを生かした改良が特徴だ
▲超広角カメラ(16mm)のセンサーは前世代比で約2.1倍に大型化。低照度でもよりクリアな広角撮影が可能に
<フォルダブル賞>
5. 王道フリップでありつつ安さが際立った
ZTE
「nubia Flip 2」(8万5680円)
条件が合えばワイモバイルでの実質負担金額が2万円を下回ることも。1回フリップフォンに挑戦しても良いと思えるかもしれない1台です
縦折り型のフォルダブルスマホ(フリップフォン)で画面は広げて約6.9型、閉じて約3.0型。防水防じんはIP42しかないが「おサイフケータイ」は対応する。カメラは5000万画素+200万画素(深度)の2眼。
▲約3インチのサブディスプレイではコード決済のバーコードも表示可能。端末を開かなくてもサッと決済が行える
▲コード決済だけでなく折り畳んだ状態でさまざまなアプリを操作可能だ。画面が縦長なので操作時の違和感も少ない
>> 特集【GoodsPress 上半期 AWARD 2025】
※2025年7月6日発売「GoodsPress」8月9月合併号18-19ページの記事をもとに構成しています
<文・監修/井上 晃>
ITライター
井上 晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットなどを軸に、最新ガジェットや ITサービスなどをリサーチ。Webメディアや雑誌に寄稿する。まだNintendo Switch 2の抽選が当たらない
【関連記事】
◆人間が暑けりゃスマホも暑い。しっかり冷やしてスマホを守ろう
◆かめはめ波が動くスマホケース&スカウター型カバーも!ドラゴンボールZ×CASETiFYがアツい!
◆手のひらサイズで星空をキャッチ!夜景撮影もこなすスマホ用天体望遠鏡
- Original:https://www.goodspress.jp/features/687319/
- Source:&GP
- Author:&GP
Amazonベストセラー
Now loading...