<“デカ盛り”発見伝!>
美味しいものをお腹いっぱい、思いっきり食べたい…。実際に食べられるかどうかは置いておくとして、漠然とそんな気持ちが常にどこかにあるのが世の男たちではないでしょうか。そして、そんなロマンを叶えてくれる、“デカ盛り”と呼ばれるメニュー。我々&GPが見つけてきた、ワンパク“デカ盛り”メニューをぜひご賞味あれ!
* * *
昨今のお米の価格とかブラジル産の鶏肉とか。何でもかんでも食材が値上がりしていて、飲食店の皆様が頭を抱えちゃっている状況なのに、ありえないボリュームと価格で提供している店があると聞き、向かったのはJR横浜駅きた西口を出てすぐのビル3階にある「村木屋 横浜本店」。
ここのランチが笑っちゃうぐらいでかい、ということで調査開始です。
▲店内。カウンター席や個室席などがあり、昼からお酒を楽しむ人たちも
席につき、早速メニューを見ると、ランチメニューがかなり充実しています。ミックスフライ定食や肉炒め定食、生姜焼き定食など週替わり定食を含む全13種。中にはカレーライス定食900円も。まさか、カレーライスにご飯と味噌汁!?
そんな中、3つデカそうな定食がありました。唐揚げ定食、モツ煮定食、焼きそば定食。この3つはレディース、ノーマル、メガと3段階のボリュームが選べます。
▲3つのうちのどれにするか、本気で悩む!
九州特産醤油にニンニクと生姜が効いた唐揚げにするか、創業当初から毎日継ぎ足しで仕込んでいるモツ煮か、それとも“こだわりの全粒粉太麺” “こだわりソース”と、こだわりを二度強調している焼きそばにするか。
そして考える。モツ煮のメガは、食べきれなかった場合持ち帰れない。唐揚げに一気に気持ちが動くが、実は昨日唐揚げを食べたばかり。ここは他の2つがどれくらいの量なのかを判断するためにも、あえて焼きそば定食に。
炭水化物をおかずにゴハンと味噌汁。でもゴハンの上に焼きそば乗っけて食べるのって美味しいんだよね〜。ということで、焼きそば定食・メガに決定です!
■まさかの寿司桶!焼きそば&パンだけで約2kgにマンガ盛りゴハン!
待つこと数分。目の前にやってきたのは大きな寿司桶に入った焼きそばとゴハン、味噌汁! 焼きそばもすごいがゴハンもマンガ盛り、そしてパンって!!!
▲焼きそば定食・メガ(5玉)1200円。寿司桶、4〜5人前のサイズだと思う
想像以上にすごいぞこれ、と思いつつ、まずは計測です。
寿司桶は直径36.5cm、焼きそば+パンの重さは1933g、ゴハンは直径12.5cmのお茶碗に425g(ともに器の重さを除く)。味噌汁225g、小鉢込みで3kg弱のボリュームです。これで1200円、ありえない〜! 大盤振る舞いすぎる!
▲重さは1933g。寿司桶に焼きそばって初めて見たかも。インパクトすごい
まずは一口。食べてみると、豚肉、キャベツ、ニンジン、ピーマンなど具もちゃんと入っている。麺だけをソースで味付けした焼きそばじゃない! ちゃんとした焼きそばです。美味しい〜!
そして焼きそばを食べた口のままゴハン! ソースの味と、キャベツやピーマンの食感とか、豚肉の旨みとかがたまらない! 焼きそばがこのボリュームなら、マンガ飯で正解!
「本当は、ゴハンかパンか選べるんですよ」と話すのはオーナーの村木竜太さん。「別に両方食べてもいいんですが、食べきれないでしょ」
ですよね〜。
ご飯もいいけれど、パンに挟んで焼きそばパンにして、添えてあるマヨネーズも乗せて背徳感3割り増しの焼きそばパンもいいっ! 残したくはないけれど、両方楽しみたい!
▲高さは約13.5cm。桶自体直径36.5cmと大きいのに、高さも13.5cmあるって!
食べ続けていくと、だんだん味が単調になってくるのですが、紅生姜やマヨネーズで味変。ゴハンと味噌汁で口の中をリセットして、また焼きそばに。定食って、焼きそば単品よりも多く食べられるような気がします。
「途中でパンに挟んで焼きそばパンとしても楽しんでほしいですね〜」とオーナー。
そうですよね。パンもあるんだから、こっちも楽しまねば!
▲気分転換に焼きそばパンも食べる! 紅生姜とマヨネーズ多めで!
コッペパンには切れ目が入っているので、そこに焼きそばたっぷり、さらに添えられたマヨネーズもオン。もぉ背徳感増し増しの焼きそばパンの完成です。油で炒めた麺を油たっぷりのマヨで覆うって。でもすっごく美味しい。マヨネーズって偉大。
そもそも、なんでパンが乗ってるんですか?
「スタッフに『こんな儲からない、安いメニュー出してどうするんですかっ』って突っ込まれた時に、それならもっとサービスしようと思って、パンを乗せちゃったんだよね〜」と笑顔で話すオーナー。
まじかオーナー。スタッフの心配を知った上でさらにサービス。デカ盛り愛をビシビシ感じます。
▲マンガ盛りゴハンは425g(器の重さを除く)。ゴハンは小〜特大までセレクト可能
そもそも、こんなデカ盛りを出すようになったきっかけって?
「横浜一の大衆居酒屋を作りたいと思い、6年前にオープンしたんですが、会社の飲み会や何年かぶりの同窓会など、どんなシチュエーションでも笑ってもらえるようにやろうと思っていて。インパクトを出したい、笑ってもらいたい、というのがあって始めました。ずーっと赤字を垂れ流していますよ〜」
そりゃトータル3kg近くで1200円だもん。でも確かにどんな昼飲みでもランチでも、これが出てきたら笑っちゃう量と見た目です。
「最初はね、1100円だったんですよ。シェアOK、持ち帰りOKで。今は100円あげちゃったんだよね〜」
▲大きな鉄のフライパンで一気に炒めていく。重そう!
ん? ちょっと待ってオーナー。シェアOKってどういうこと?
「そう。たとえば2人でランチに来て、1人がメガを頼んで、もう一人がゴハンと味噌汁のセット200円〜を頼んで、2人でメガを分けて食べても全然いいから」
そんなのOKしたら、ずるい人が出てきちゃうのでは?
「ずるくないずるくない。全然いいんですよ」
…まじかーっ!
▲ランチが爆安なだけじゃない。昼飲み2時間980円(税込1078円)。大盤振る舞いすぎる!
「今回は焼きそばだけど、唐揚げはもっとすごいからね。唐揚げ10個で定食550円。これももちろん持ち帰りOKなんだけれど、常連さんに「持ち帰れないので、数を減らしてほしい、って頼まれて生まれたのがレディース5個500円。唐揚げのメガは20個で980円だからね」
赤字垂れ流しどころか大洪水状態では。そりゃスタッフも心配しますって。
しかしこのオーナー、激安で提供するために、食材の仕入れは自ら行い、従業員のスキルアップのために、あえてメニューにない食材を仕入れて日替わりメニューにするなど、お客さんに笑顔で楽しんでもらうための努力を続けています。
「旬のものを片っ端からケースで仕入れるからね。料理人の腕も磨いているんですよ」
たとえランチを爆安にしても、開店から深夜4時までの営業なので、リカバリーができるのかも。実際、夜はずっと満席の人気店だからこその大盤振る舞いなのかもしれません。
▲「今後は横浜以外のエリアにも出店します。神奈川のローカルチェーンを目指します!」(オーナーの村木竜太さん)
現在、横浜駅周辺に3店舗、他も含め5店舗ある村木屋ですが、今後は9月に焼肉店を出すなど、神奈川県内のいろいろな場所に出店する予定とのこと。
どんなシチュエーションでもお客様に笑ってもらえるように、と考えたうちのひとつがデカ盛りランチ。ちなみにモツ煮のメガは、ラーメンどんぶりサイズの器にモツ煮がたっぷりだそうです。
デカ盛りだから味はイマイチ、ではなく、こだわりの麺にたっぷりの具材、そしてしっかりとしたおいしさ。シェアも持ち帰りもOKという、大満足すぎる焼きそばメガ定食でした。
次回はモツ煮にするか唐揚げにするか。また近いうちに来て、残り2つのメガ定食も制覇したいと思います!
村木屋 横浜本店
住:神奈川県横浜市西区南幸1-2-1銀長ビル3F
TEL:045-314-4733
営:11:00~翌4:00 (FOOD翌3:00、ドリンク翌3:30LO)、ランチは〜15:00終了
休:なし
<取材・文/いしざわりかこ 写真/小嶋 裕>
【関連記事】
◆1.7kg超の山!さいたま市 ポパイラーメンの名物「かたやきそば チョモランマ」は野菜たっぷり背徳感低めのデカ盛りだった
◆肉の山で2.3kg超え!牛八 大井町本店の「牛八スペシャルカレー」は店長のデカ盛り愛たっぷりでした
◆鬼盛りの肉野菜炒めに“チョモランマ”ゴハン! 大衆食堂 定食のまる大 飯田橋西口店は夜22時でもデカ盛りが食べられる店だった!
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/688218/
- Source:&GP
- Author:&GP
Amazonベストセラー
Now loading...